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老舗企業に挑戦と変化を。「誠実さと挑戦心」で駆け抜ける3代目社長

85年の歴史を誇る「工芸精器製作所」。そのトップを務めるのが松村由紀夫代表。長い歴史を持つ企業を、これまでどのように導き、そしてこれからどう変えていくのか。今日は、そんな松村代表の魅力に迫ってみたいと思います。

万事塞翁が馬。挫折と苦労から学んだ教訓。

—まずは、これまでのご経歴をお聞かせください。
キャリアのスタートは、とある企業のエンジニアでした。全くプログラミングの知識もなかったのですが、「これからはITだ!」という気持ちで、挑戦してみたのがきっかけです。

ただ、4年ほど務めたものの、会社が倒産してしまい。。。
そこから新しく会社を立ち上げたりもしたのですが、事業継承のため、元々父が率いていた「工芸精器製作所」に入社。それが1996年の話です。
自分としては、あまり継ぐ気もなかったのですが(笑)、ただ、「IT事業をやらせてもらうなら」という条件付きで入社しまして。その時に取締役に就任し、同時に、今の事業でもある「IT事業」をスタートさせました。

—倒産と事業継承と新規事業...!波乱万丈なキャリアに見受けられます。
そうですね。元々ITの知識はなかったですし、事業継承のときも、経営のノウハウなんて自分にはありませんでした。それでも、「新しいことをしないと、何も始まらない」という気持ちが強くて。
なので、IT事業も開始したのですが、とは言え最初の5年間は、なかなか大変なこともありました。

当時の松村さん(画像右)

—大変なこと。ぜひ聞いてみたいです。
やっぱり、新規事業なので苦労が絶えなかったんですね。
当時は、「体調を崩してでも自分がやらなきゃ」という気持ちで、とにかくがむしゃらにやっていたのですが、、、。

あるとき、納品ギリギリのタイミングで体調を崩して、倒れてしまい。
納期が遅れてしまったんですね。お客様には大迷惑なのに、これはもう、やってしまったと。

本当に申し訳ないという気持ちで、病院からお取引先に電話をしたのですが、そしたら先方からは、全く想像していなかったのですが、ものすごくシンプルに、「では、納期を遅らせましょう」と。

その一言で、物事が片付いてしまったんですね。

その時に、「あれ、どうにかなるものだな」と。自分が死ぬ気でベストを尽くして、それでだめだったとしても、意外とどうにかなる。
そこから開き直ることができて、仕事に対する取り組み方も変わっていきました。

苦しい中でも、仲間に支えられてきたIT事業。
平等と公明正大さで会社と向き合う

—苦しい経験があったからこそ、「万事塞翁が馬」の精神に変わってこられたんですね。逆に松村さんの中で、変わらない価値観みたいなものはありますか?
変わらないこと...そうですね。結果、体調を崩してしまうこともありましたが、とにもかくにも、お取引先や社内の仲間に対して、誠実に向き合うこと。これだけは、長年変わらずに持ち続けていますね。
お取引先に対しては、品質と納期、これをしっかり守ること。担当のお客様が、社内でも評価されるような仕事をしたいなと。

そして社員に対しては、平等である事、公明正大さを持って接すること。このあたりを心がけています。
特にIT事業に関しては、やはり、社員の支えによって乗り越えてこれた部分も大きいので。

—社員のみなさんに支えられたというのは、先ほどの体調を崩した時のように?
それもありますが、ちょっとまた、別の話もありまして...

—ぜひ、お聞かせください。お願いします!
お恥ずかしい話ですが、結婚式の当日も、業務のトラブルを抱えながらでして。結婚式が行われている裏では、色々仕事が飛び交っているという状況だったんですね。
その時に、社員たちが色々と対応してくれて。結婚式も無事終えつつ、仕事も収束しつつという感じで、本当に、公私ともに助けてもらったんです。

そういった経験もあるので、やっぱり仲間に対しては、とことん誠実に。
社長ではありますが、人生の先輩として、そして仲間として、率直に何でも言い合えるような、そんな関係性でありたいなと思っています。

貫きたいのは「誠実さと挑戦心」。
老舗企業でありながら、時代に合わせて臨機応変に。


—誠実に、そして開き直りながら挑戦し続ける。そんな松村さんのお人柄が伝わってきますが、会社に関しては、これからどうしていきたい等はありますか?
事業としては、やはりIT周りでは、お客様はまだまだ様々な問題を抱えているので、それらをトータルに支えたい。お客様への満足度を高めながらサービスのクオリティを追求して、そして関わるお客様を広げていきたい。

IT業といっても、結局はサービス業ですから。
挑戦や柔軟性を持って、事業をもっと成長させたいと思います。

そしてやはり、100年企業にはなりたいですね。いま85年。なのでまずは、もう15年。
長い歴史を持つ会社なので、伝統・大切にすべきこと、それらも持ち合わせていきたいと思っています。

—ありがとうございます。最後に、これから工芸精器製作所に応募してきてくださる皆さまに、一言あればお願い致します。
歴史は長いですが、社風自体は古くないですし、時代に合わせて臨機応変に変えていける会社だと思っています。
それから弊社は、IT業界にしては女性も多くて、比率で言うと4割ぐらい。役員も5名中2名が女性です。
そういった意味では、男女問わず働きやすい環境を作ってこれていると思っていますし、むしろ、男女で分けたりせず、平等・誠実さを一番に置いて会社作りをしています。

自由に、裁量権を持って働くことができるので、ぜひ、皆さまからのご応募、お待ちしています。


「工芸精器製作所」では、ホームページなどでも企業情報を発信しています。興味をお持ちの方は、ぜひご覧くださいませ。