見出し画像

ただ作るだけでなく、全体像を考えながら要件の設計をしっかりできてこそエンジニアだ!と気づいた工芸精器製作所での学び

2023年に入社を​した、システム開発部の塩田さん。全くの未経験であるエンジニアとして入社を決めた経緯や今後の目標についてお話を伺いました。

就職の進路を家族に相談した時にすすめられたIT系が自分にやっぱり合っていた


―まずは自己紹介をお願いします。

2023年にシステム開発部に入社した塩田です。出身は大阪で、大学は滋賀県でした。大阪の実家から通うこともできたのですが、一人暮らしをしてみたいという気持ちがあったので大学から一人暮らしを始めました。

私は学問の中で数学が一番好きで、数字を用いた仕事をしてみたいという漠然とした希望がありました。こういう理屈だからこういう結果が生まれるというロジック的な思考が自分にとってわかりやすく、原因があって理由がある、その因果関係を解いていくことが楽しいと思っていました。将来的にも数字を扱う仕事をしたいという気持ちがあり、数字を扱うと言えば会計の仕事かなと考えて大学は経済学部に進学しました。

大学では、ミクロ経済学やマクロ経済学の勉強から始めて、社会経済学や統計学の勉強などもしていました。大学後期はデータ分析分野のゼミに参加し、市場分析等を学びました。当時私はゲームが好きで、特にソーシャルネットワークゲームをやっていたので、卒業論文としてソーシャルネットワークゲームの利益構造分析をまとめました。ソーシャルゲームをするためのデバイスであるスマートフォンの普及率と各企業の決算書類の売上推移との相関など、色々なデータを組み合わせてデータ分析を行いました。

また、在学中は会計士を目指して勉強もしていて、簿記の3級、2級をまず取得しました。その後公認会計士の資格勉強にも取り組んだのですが苦戦しまして、そのまま就活の時期が始まってしまったので、資格が取れていないのに会計士になるというのはやはりハードルが高かったので就職活動も始めました。

―就職活動は具体的にどのように進めたのでしょうか?

始めは会計事務所や税理士事務所をメインで受けていたのですが、面接で志望動機を聞かれても、自分が何をしたいのか具体的に答えられずにいたんです。そこで、本当に自分がやりたいことは何なのか?自分に合っている仕事は何なのか?と自分を見つめ直そうと、相談をしたのが家族でした。私の家族は全員IT系の仕事をしていまして、父も兄もエンジニアで、母もIT関係の仕事をしています。卒業後の進路について相談したところ、1度プログラミングをやってみて向いていると思ったらIT分野に進んでみたら?と言われて。

そこで自分で勉強しながら、数字を入力すると自動で計算してくれる電卓をJavaなど簡単なプログラミングで作ってみました。入力画面に数字と演算記号を入力すると、自動的に計算してくれるというシステムです。それが結構面白かったんです。論理的に設計をして構築をすると、思っていた通りにものが出来上がることに魅力を感じて、IT系に進もうと決めました。

そこからIT業界の会社も受け始めまして、ものづくりメーカーやインフラ系、プログラミング系などいろいろな会社を受けました。

スキルを活かしてものをつくり、お客様の役に立てていると実感できるのがとても楽しい


―複数社受けていた中で工芸精器製作所に入社を決めた理由を教えてください。

面接で社長と話したときに社長の人柄に惹かれたという部分が大きいです。面接の中で、プログラミング初心者に対してもきちんとフォローをしますと伝えてくださり、ここなら安心してキャリアをスタートできそうだなと思いました。入社してからも、研修をゆっくりペースで進めてくださっていて、ひとつひとつの操作を丁寧に解説してもらえたので、つまずくことなく進められたと思っています。

―入社後の研修について教えてください。

始めの1ヶ月半ほどは座学で、その後2週間は学んだ内容をもとに実際にアプリを作る開発演習を行いました。私のグループはお宿の予約システムを作りまして、予約ページに飛んで、詳細情報が出てきて、プランを選んだら予約ボタンが出てきて予約が出来る、という流れを構築しました。私はデータベースの部分とテストの部分の2つを担当し、ユーザー情報や、予約詳細情報、キャンセルがあったかどうかなどのさまざまな情報をデータベースに格納するなどを行いました。

開発演習では、座学研修で学んだことだけではわからないところを自分で調べながら進めなければいけないこともありました。GitHubという開発プラットフォームがあり、そこでいろいろ調べられるのですが、まず使い方や中身を理解するところに苦戦していました。

―配属後のお仕事を教えてください。

2ヶ月間の研修後にシステム開発部のチームに配属され、主に基幹システムの保守運用業務に携わっています。請負先の企業様の休暇申請や住所変更申請などを行うワークフローシステムの保守運用です。請負先の社員さんと先輩など含めて6名のチームで働いており、私は主に改修依頼の対応を担当しています。

ExchangeUSEというワークフローシステムを使っているのですが、お客様から細かい作業依頼が入ってくるので意外と忙しい毎日です。改修依頼の内容としては、人事異動や休職・復職等の電子申請書の改修や、申請書に入れる項目の追加、規定が変わった際の表記変更、承認フロー変更に伴う承認者の追加などさまざまです。

―今まで担当した中で難しかったお仕事はありますか?

苦労した案件としては、アカウント管理システム更改への対応でしょうか。今まで連携していたシステムとは別の新しいシステムに連携するというものでした。ExchangeUSEは、電子申請書の情報をExchangeUSE以外の管理システムに連携できるワークフローシステムなのですが、連携する管理システムが新しくなった際はそれに合わせてExchangeUSEの連携部分も新しくする必要があります。これに伴い、一気に何十もの電子申請書を作り直す作業が発生し苦労しました。

―実際にシステム開発のお仕事に就いてみて、感じている仕事の魅力を教えてください。

まず、ものをつくることが純粋に楽しいと感じています。システムを作ったり、お客様からの要望を実現できるところが楽しいです。私のスキルを活かしてお客様の役に立てていると感じられるのは本当にやりがいがある仕事だなと思います。

エンジニアという仕事に対する考え方も少し変わってきました。はじめはお客様がイメージしたものをイメージ通りにきっちり作ること、プログラミングをするのがエンジニアだ!と思っていました。業務に携わるようになって、ものを作る時間よりも、つくるものの設計を考える時間や、作ったものをテストする時間の方が圧倒的に多いことを知り、設計の詰め具合でその後の工程の進捗が全然違うことを実感しました。きちんと設計が出来ていないと、リリース後に予想外の不具合や障害が発生する可能性があります。お客様からの指示書通り作るだけでは不十分で、エンジニアの視点から考慮が必要な項目を設計段階から取り込むことも大切だと感じました。今では、要件の確認や設計をしっかりしてこそエンジニアだ!と考えています。

お客様目線、ユーザー目線で使いやすいかどうかを考えながら能動的に動いて提案をしていく


―お仕事を通じて成長したと感じたことを教えてください。

一番は、社会人になった、ということでしょうか。社会人としての自覚を持てるようになったと感じています。大学生の頃も飲食店でアルバイトをしていましたが、社会人になったことで能動的に動く機会が増えました。

アルバイトの時はすることが決まっていてそれをやれば良い、という動きだったのが、社会人になってからは言われたからやるのではなくて、やらないといけないからやるといったふうに考えることが多くなりました。自分のためにも相手のためにもこれをきちんとやっておかないと後が大変になるぞという考えで動くことが大きな変化です。

例えば、改修依頼でもらっている項目以外のところでも、こうしたほうがいいんじゃないかと思うことは提案をするようにしています。簡単な例ですと、選択肢のプルダウンが全社員共通で全項目出てくる設定になっていたのですが、ユーザー目線で見るとどれを選べばよいのかわかりにくいのではと思ったことがあります。そのユーザーが選べる選択肢だけを表示するように提案して改修を進めました。

―会社の雰囲気についても教えてください。実際に働いてみて、どんな会社だと感じていますか。

働きやすい会社だと感じています。チームにもよりますが、私は現在週4日リモートでの在宅勤務をしています。出社の必要がなく移動時間が無いだけで、なんだか得をした気分になれますね。オンオフの切り替えも問題なく出来ていて、朝仕事を始める前に一度外に出てコンビニでコーヒーなどを買いに行ってから仕事を始めるというルーチンにしています。リモート勤務があることで仕事とプライベートのバランスが取りやすい職場だと感じています。

また、会社の雰囲気もとても良いです。やはり、社長の人柄が大きいのでしょうか。先輩や上司の方も、困った時には助けてくださり、非常に頼りになる存在です。全社の飲み会や部の飲み会も定期的にあるので対面で会話をする機会もあります。同期とは配属後にチームがバラバラになって一緒に働く機会が無いので、少し寂しいかもしれません。

―最後の質問です!今後チャレンジしたい事を教えてください。

具体的なイメージはまだ描けていませんが、1年働いてみて、学ぶことはまだまだあると感じているので、まずは学びを継続していきたいと考えています。現在、応用情報技術者試験に向けて勉強しています。技術者としてキャリアアップするためにこの機会にチャレンジしようと思っています。

「工芸精器製作所」では、ホームページなどでも企業情報を発信しています。興味をお持ちの方は、ぜひご覧くださいませ。