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専業主婦を経て15年ぶりに正社員へ。今では「工芸社の母」になった営業部長の仕事術とは

「工芸精器製作所」に入社して10年目の西川さん。なんと、元々専業主婦をされていて、それが今では営業部長に。どのような経験を積んでここまでたどり着いたのか、その秘密に迫ります。

松村代表から度々オファー。
営業未経験で正社員、気づけば今年10年目。

—西川さんは、今年10年目の大ベテランですね。中途でご入社されたかと思いますが、入社までの経緯をお教え頂けますか?
前職は「工芸精器製作所」の関連会社に務めていまして、実は入社も、そのつながりがあったからなんです。代表の松村さんと元々面識があって、営業部に来ないかと何度かオファーをもらっていました。
ただ、その関連会社にはパートで務めていましたし、子供も3人いて、下の子も小学生だったので断っていて。というか、そもそもその前も専業主婦でしたしね。

—専業主婦!そこからのご入社はなかなかの挑戦ですよね。松村代表のオファーを受けたのは、どういった理由だったのでしょうか?
パートで勤めていた関連会社が縮小することになったんです。なので、私も再就職に向けて動いていて、その時に松村さんからお話を頂き、営業として入社することになりました。

ただ、当時は営業も未経験で。。。なので、「何も出来ないですがそれでも良ければ」と、入社させて頂きました。

—営業も未経験だったのですね!代表の松村さんは、西川さんのどのようなところに惹かれてオファーされていたのでしょうか?

いや、それが正直わからないんです(笑)。
でも、松村さんとは会食でご一緒したり、工芸社の忘年会にも行っていたので、社員の皆さんとも面識があったんですよね。なので、私のことも誘いやすかったのかもしれません。

あと、自分で言うのも変ですが、うちの会社は、採用も人柄優先な気がしています。なので良い人が多いですし、私自身もすぐに馴染めたことを覚えています。

IT業界のことは何も分かっていなかったですが、皆さん優しくて、なんとかやってこれました。

取引先に怒られ続ける日々。
それでも、誠実さを武器に乗り越えてきた

入社当時、社員旅行での西川さん


—会社にはすぐに馴染めたとのことですが、業務の方はいかがでしたか?
いやーもう、、、失敗続きで大変でした。
特に社内ではなく、社外ですね。取引先に対してご迷惑をたくさんおかけして、めちゃくちゃ怒られました。
当然私にはITの知識もなく、それが先方にも伝わってしまっていたので、「理解してるの?」と、度々言われていました。

—若い方でも未経験入社は苦労するのに、相当大変ですよねそれは。。。
そうですね、でも、わからないことはその都度聞いた方が早いので、人に聞いては学んでを繰り返して、少しずつ知識を伸ばしてきました。

そうこうしているうちに、気づけば営業数字もついてきて…。実績も積み重なってきて、飛び級ではあるんですが、役職も頂くことができました。自分なりに色々頑張ってきた結果だと思っています。

—飛び級での昇進はすごいですね!西川さんがそこまで営業数字を作ることが出来ていたのは、何か理由があったのでしょうか?
これは本当に、みなさんの協力があってこそですね。各関係者さんに気に入って頂いて、たくさんサポート頂いたので、そのおかげです。

もちろん、自分なりに大切にしていたことはあります。とにかく誠実に対応し続けて、「忙しくてもちゃんと話を聞く」とか「レスは早めに」とか、そういう当たり前のことを積み重ねてきました。
「この人に相談したらなんとかやってもらえるかも」と、そんなふうに思って頂けるよう、たくさん種をまいてきたという感じです。

—営業として、最も大事な部分かもしれませんね。なぜ、そういった誠実さを武器にしようと考えられたのでしょうか?
やっぱり、自分には営業としての技術力がないですし、元々この業界にいらっしゃる営業さんにも太刀打ちできなくて、なのでその分、どうするかを必死に考えました。

「細やかなケア」という言葉を大切にしていて、これは関連会社にいたときの学びですが、メールの返し方や、社員への接し方、そういった小さなことが積み重なって信頼を作ると思うんですね。
なので、営業としての自分に今できることはなんだろう、と思ったとき、「案件の途中経過はちゃんと伝えよう」とか、成約に繋がることだけではなく、色々なことを、とても丁寧にやろうと心がけていました。

仕事の中で培ってきた自分なりのスタイル。
営業部長として心がけていることとは

—信頼を積み重ねながら、営業としての成績を伸ばして来られたのですね。現在は営業部長とのことですが、部下のみなさんによくお話されていることなどあれば教えてください。
もちろん、営業スタイルはそれぞれ違っていて良いと思いますが、よく、「自分のファンを作れ」とは伝えています。困ったときに助けてくれるような、そんな自分のファンを作っていこうと。

私たちの仕事は、会社と社員の希望内容に合った業務サポートや、取引先の課題に合わせて、技術者をサポートするという内容です。なので、仮にお相手が社外だったとしても、親身になって聞いてあげることが大事だと思っています。

ウェットな方法ですし、多方面に気を使う必要があるので大変ですが、自分はこれを武器にしてやってきたので、そのことをちゃんと部下にも伝えていきたいな、という思いです。

—西川さんご自身が大切にされてきたことが、そのまま下へと受け継がれていくのは素敵ですね。その他、部下を育成する上で大切にされていることはありますか?
とにかく、自信をつけさせてあげることが最初の1歩だなと思っています。
例えば私には子供が3人いるんですが、3人それぞれ個性がバラバラで、でも、自分が踏み出すタイミングって、その子じゃないとわからないですよね。なので、母の私がすべきことは、そのお膳立てでしかなくて。自己学習をいかに促すかが大事だと思っています。

そして、そういった子育て的な考え方を、マネジメントにも活かせているなと感じます。仕事にしたって、体験して学ぶことの方が多いので、頭ごなしに正論を言ったって別に響かないだろうなと。
なので、放任主義に近いのかもしれません。間違っているときは全力で止めますが、基本、放任主義ですね。

—西川さんのマネジメントだと、皆さんたくましい子に育ちそうです(笑)。最後に、今後のキャリアについて考えていることはありますか?

悩みどころですが、ただ、部署問わず、会社のメンバーがみんな生き生きしていたら良いなと思います。年齢も年齢なので、私はお母さんみたいな感じなんですよね。松村代表が工芸社の父で、私は工芸社の母。なので、その視点を大切にしつつ、できることをやっていきたいなと思います。


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