はじめてデザインしたものを女の子に贈った話 #呑みながら書きました
三ヵ月に一回やってくる、今日は呑み書き本祭り✨
足掛け3年、12回開催って凄いですよね。こんなに長く続いてる私設企画って、呑み書きくらいじゃないでしょうか? そろそろ呑み書き参加回数を示すバッヂがアプリに実装されたりして!? そしたら12回連続で本祭りに参加してるぼくは金バッヂ間違いなしですね!
呑み書きの魅力といえば、まずはなんといっても誤字。打ち直さない、見直さない、即投稿が呑み書きのループじゃなくてルールだから、魅力的な誤字に溢れてる。
しかも前後の文脈でちゃんと読めるのが面白い。ぼくはキー入力が遅くて、あたり誤字らないから呑み書きではコンプレックスを感じちゃうのだけど。毎回、みんなの愛くるしい誤字を読むのが楽しみです。
あと普段は読めない、その人のパーソナルな部分に触れられるのも魅力。その中でも鉄板トピックが、フェチと恋バナでしょう。お酒の力も借りて、え~い話しちゃえ!的なヤツ。飲み会なら「ここだけの話にしといてね」という話題をインターネットの海に解き放つ爽快感が面白い。
だから今日は恋バナにしましょうか。といっても幼稚園のときの思い出だから、おままごとみたいなエピソードだけど。「けっ、ぬるいな! もっと攻めた話題はないんかい!」と思った方は戻るボタンを押して他の方の呑み書きにLet's go! してくださいね~。
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幼稚園の年中のとき、同じ組にA子ちゃんという女の子がいて。ぼくはその子に会うために幼稚園に通ってたようなもんでした。A子ちゃんがお休みのときは、それはもうあからさまにがっかりしてたらしく。小学生になって「A子ちゃんのこと覚えてる」と母親から聞かれ、もちろん覚えてて。恥ずかしくて「なんでそんなこと聞くの?!」と怒った記憶があります。卒園してからA子ちゃんとは会ったことないけど、元気かな? お互い年取ったし、いま街ですれ違っても分からないだろうなぁ。
で、幼稚園の年中の秋頃だったかな。A子ちゃんにプレゼントをしようと思ったんです。しかも手づくりの。そのときの材料がこれ↓
そう、そごうの紙袋。若い方は知らないかもしれないけど、そごうといてばこの紙袋だったんですよね。
なにを作ったかというと。まず、マークを一列細長く切り出して。白い部分を黄色の色鉛筆で丁寧に塗って。それを二本作ったら、長さを調整して輪っかにするんです。このときの写真、探せば実家に残ってると思う。父と母がニコニコしながら見てたし。
翌日、園バスから降りて下駄箱で靴を履き替えてるA子ちゃんを見つけて渡しました。
「これつくったんだ。ちょうちょのかざりもの。あたまにのせたらカワイイとおもって」
さすがにそのとき言ったセリフは正確に覚えでなきけど、そんなこと言いながら渡したんですよ。
4歳のぼく、かわいくないですか???
しかもそごうのマークを蝶に見立てるセンス、天才!大天才!!
この頭飾り、多分ぼくが初めてデザインしたものなんですよね。色塗って切って貼って、という単純なものだけど、誰かのために創意工夫してつくる行為はデザインそのもの。
A子ちゃん、とても喜んでくれて。その笑顔が忘れられなくてデザイナーになろうと思ったんです ── なんて言えたらかっこいいんだけど。幼稚園の頃はF1レーサーになりたかったんですよね。電車の運転手になりたい時期もあったなぁ。
デザイナーになりたいと思ったのは高2のときです。それから紆余曲折あったけど、20代前半にデザイナーになることができて。運良く入社1年目にデザインしたものが製品化されたんですよ。
発売日にお店に行ってね。プロとして自分が初めてデザインしたものが、店頭に並んでるのを目にしたときは嬉しかったなぁ。女性用商品だったから自分で使うことはできなかったけど、ひとつ買って大事に机の引き出しの奥にしまっておいたんです。
それから8年後、その商品をある女の子に手紙を添えて渡しました。
いや~、いま読むと赤面したくなるくらいキザなセリフですね。でもね、こちとら一生に一回の気持ちで言ってんだから。これくらいは許してよ、なんて今もリビングに飾られている手紙を読み返しながら、お酒片手に思ったりするのでした。