剣サーと通常投げ

よく「剣サーなのに通常投げ使うの珍しい」と言われるので、今回は通常投げを使う理由についてです。結論から言うと、コマ投げと併用することで相乗効果が期待できるからです。

まず大雑把に、コマ投げと通常投げそれぞれの特徴を以下に挙げてみましょう。

・コマ投げ
前転を吸える
飛ばれたら死ぬ
抜けられない

・通常投げ
前転を吸える
飛ばれても死なない
抜けられる

では、上の項目から順番に検証していきます。
まず1点目。どちらも前転を吸えます。投げなんだから当たり前ですね。
当たり前なんですけど、とにかく前転だけは通したくないという場面であれば、わざわざリスクの大きいコマ投げを仕掛ける必要はありません。

例を挙げます。
ラウンド開始直後、打撃で先手を取れたので、5Dからエヴェインに繋いで画面端まで相手を運びました。起き攻めチャンスですがサポートゲージはゼロ、因子ゲージも80程度しか溜まっていないので、前転狩りの6B魔ーサーや仕込みグローリーは撃てません。どうしますか?

良識ある剣サー使い諸氏なら「起き攻めすると見せかけてバクステ」とかモラルある選択をすると思うんですけど、とにかく目の前のリターンに飛びつきたいコガトは相手の起き上がりに通常投げを仕掛けます。余談ですが、剣サーを知ってる相手ほど「ゲージがないから前転狩りは安い」と判断して前転擦ってくる可能性が高い場面でもあります。

この通常投げ、通ると因子ゲージが100に到達するので、覚醒できちゃうんですね。剣サーは通常投げ覚醒から本体だけでコンボして地上ダウンまで取れてしまいますので、サポートゲージの回復時間を稼ぎつつ、起き攻めを続行できます。因子ゲージは空っぽになってしまいますが、コガト剣サーはモードレッドを入れていないので、因子ゲージを抱える意味もあまりないんですね。限界突破の時に300を超える余剰が出たらもったいないと思っているくらいなので、ダメージチャンスには躊躇なく吐いていきます。

2点目。通常投げは硬直が短いので、飛ばれても反撃が確定しません。確定しないどころか、コマ投げを空振りしたと思ってジャンプ攻撃で殴りにきた相手を6Cで返り討ちにできることもあります。これを見せておくと、本当にコマ投げを空振りしたときも、勝手に相手が二段ジャンプや空中ダッシュで仕切り直しにしてくれたりします。ただし、技ーサーやアーシア、各種1フレ空中判定技など、通常投げの空振りを刺せる技もないわけではありません。注意しましょう。

3点目。通常投げは抜けることができますが、画面端の一部キャラに対しては、投げ抜け後も剣サー有利な状況が続きます。ここで振る5Bが強い
5BはB技の中では発生が早く、入力直後から足元の食らい判定が後ろに下がります。つまり、投げ抜け成立後に相手がB技を擦っていた場合は発生勝ちし、2Aを擦っていた場合もスカしながら蹴っ飛ばせる、相手によっては5Aも潰す、そういう技になっています。ただし、盗賊・リースあたりは5Bの性能をもってしても擦り勝てないので、コガトはこいつらが苦手です。 昇竜振りましょう。

通常投げの性能をコガトはこのように捉えています。ここまでのメリットがある行動とは思われていないのではないでしょうか。
また、通常投げを見せることで「通常投げなら抜ければいい」と相手の思考を誘導できれば、その時こそコマ投げチャンスです。というわけで、二種類の投げを併用して、狙いを絞らせないことが、双方を最大限に活かす方法だと思っています。

・おまけ
通常投げは、2CずらしBと入力することでいわゆる移動投げとなり、リーチが伸びます。
5AAからの移動投げがなかなか嫌らしい択になっており、5AAAを嫌った前転を掴み、ガードを固めた相手も掴みます。暴れには負けますが、その場合は素直に5AAAに繋げればカウンターヒットを狙えます。ファジーで簡単に対応できる連携ではありますが、アクセントとしては十分でしょう。

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