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立ち回りの基本 in アルブラ

相手に何がしかの攻撃をガードさせることを、格ゲー的には「触る」といいます。
触られた方(防御側)にはガード硬直が発生するので身動きが取りにくい不利な状況となり、触った方(攻撃側)はいわゆるキャンセルを駆使して次々に攻撃を繰り出すことができるので有利な状況となります。では、どうすれば相手より先に触ることができるのか?

アルブラに詳しくない人でも、アルブラの試合を見てると「なんかこいつらお互いにピョンピョン飛んでるなー」という印象を受けると思います。それは何をしているのかというと、相手に触る前段階として、お互いに有利な位置を取り合っているのです。
有利な位置とはどういう状況か? その一例を大雑把に示したのが下の画像です。

自分が空中にいて、相手が地上にいる。この状況を作り出すためにお互いピョンピョンしています。この状況が何故有利なのかを、これから説明していきます。あ、空中側は空中行動を残しているものと思ってください。

この状況でまず想定されるのが、空中側が空中ダッシュ攻撃で突っ込むことで、地上側はそれに対処しなければいけません。地上側になったつもりで考えてみましょう。

アルブラではジャンプの出かかりは空中ガードできないので、この状況になってしまってから地上側が飛ぼうとすると、空中ダッシュ攻撃が飛んできた場合にガードが間に合いません。間に合ったとしても、そのまま地上に下ろされて相手のターンとなります。

空中ダッシュ攻撃を仕掛けてくるなら、地上側は対空技の6Cを振ればいいのでは…とも思えますが、この距離では空中ダッシュを見てから6Cを振るのは難しいでしょう。読みで技を置いておく形になりますが、空中ダッシュ攻撃が来なかった場合は技を空振りする(=スキを刺される)ことになります。もしくは、サポート召喚で6Cを直接潰される危険性もあります。

最初にやるべきこと(防御編)で書いたように、攻撃回避は対応範囲が広く比較的有効ですが、ノーリスクではありません。つい攻撃回避に頼りたくなってしまう場面だからこそ、一点読みの空中バックステップで潰されることもあります。

最も低リスクなのはもちろんガードに徹することです。しかし相手が空中ダッシュで突っ込んできた場合触られてしまいますので、相手有利の状況が続きます。

まとめると、空中側は空中ダッシュで突っ込むか様子見するかのどっちかで、様子見する分にはほぼノーリスクです。
対して、地上側は全ての選択肢にリスクがあり、リターン(この場合、五分の状況に戻すことも立派な「リターン」です)を得るためには読みを通す必要があります。
空中側が有利な理由、ご理解いただけましたか。

理解いただけたなら、この状況を作るための前段階として何をすればいいか、その前段階として何をすればいいか…を延々と考えて実行するのがアルブラの立ち回りだということも、ご理解いただけるかと思います。
上級者と中級者を分けているのが「相手に触る力」の差であり、つまり位置取りロジックをどれくらい詰めているかの差です。一筋縄ではいきませんが、ここがアルブラの一番おもしろいところでもあります。

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