純粋 #5(そのゴミは誰のゴミ)
2022年10月
よくは思い出せないのです。
私の感情が。
あまり何も考えまいとしていたのか。
何を考えようと、期待しようと、不安に思おうと
私ではない。
私ではないので
私の意志は左右されないし
私の経験も左右されない。
影響を与えたくないし
与えるとも思わない。
私にはまだ理解できていない芸術を
もしくは芸術という言葉で一括りにすべきではない新しい理解を
まだ知らない何かを
知ることになるのは解っていたから。
だからいつも通りに送り出したのです。
気をつけて、行ってらっしゃい。
いつもと違うのは
背負子。
さあ 始まった。