学びが学びを呼ぶ
いつもの読書
そこで紹介されている本からも刺激が多い中、見つけた
家族法改正への課題
平成5年に初版が発行されたものである
重々しく、定価6800円 ほぼ同額で入手することができた
錚々たるメンバーによる論文が並ぶ
あの棚村先生もいる
離婚後の子の監護ー面接交渉と共同監護の検討を中心としてー
田中通裕先生の論文が目に止まる
親権法改正への課題
平成5年の書籍である
四半世紀の前の議論が、むしろ今沸くというタイムパラドックス
歴史は前進するだけではないのか、という現代史ならではの発見
すでに法制審議会の論議の対象について、次の指摘をしている
①親権という概念ないし制度の存廃
②共同親権の原則のもとでの父母の意見不一致の場合における解決手段
③離婚又は認知の場合の親権者
④不法抑留者に対する引渡請求権
⑤懲戒権
⑥利益相反行為
⑦財産管理の計算
⑧家庭裁判所の監督(を強化すべきか)
⑨親権の代行
⑩親権喪失
先進国の中で唯一出遅れている日本
今まで何をしてきたのか、久々に絶望を覚える
どのように締めくくられているか
子の父母双方の監護・教育を受ける権利を保障し、父母平等に子の育成に責任をもたせるためにも、一定の条件のもとに共同親権を法的にとりうる途を比較ことを検討すべきである(フランス法は、すでにこれを立法的に実現しているーフランス民法374条)。なお単独親権の場合にも、他方に一定の権利・義務を与えることが必要であろう。
学問は、未来を予言する。
上記の記述の直前にある記述も興味深い
・・・生活形態の多様化に伴い、非嫡出子の父母が事実婚として安定した共同生活を送るようなケースが増加することになれば、父母いずれによるものであれ、単独親権は実態に合致しないことになる。
あの頃の子どもはもういない
十分に大人になるだけの時間が過ぎてしまった
どこで迷い込んでしまったのか
在宅だからといってゲームにはまっているわけではないけども、ついDQビルダーズ2などで、創造を忌避する信仰が普及していた世界のことなどを思い出してしまうのである
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