共同親権・共同監護ウィークへ!
なんか、昨夜速報?!
新聞も買った
ザワザワするけど、合宿の準備をしていこう
なんかみんなけっこう心配しているみたいだから、それに関連して?
恒例化している合宿でもあって、1年の振り返り的なところもあるかなー
なんせ、パブコメに始まったよね
その頃も集まってました↓
パブコメだしながら、共同親権弁護士養成基礎講座を用意していたのだけど、そのとき裁判例を紹介したのだった
DV加害者が連れ去った事案で
連れ去り勝ちを認めなかった裁判例
ぜひ判例集掲載を希望するもののなかなか見当たらない
子の利益を侵害するときに単独親権にする例になるかなと思って抽象的に紹介する
・A:未成年者の出生後、未成年者の監護を主に担ってきたもので、相応の監護実績があり、現在も学童期である未成年者を監護する態勢を整えている
・しかしながら、<Aの同居中の実情>同居中、未成年者の面前で、相手方=Bを強い口調で非難したり、Bに頻繁に暴力を振るうなどしてきた(Bに対する暴行容疑で捜査機関に逮捕、勾留されるに至った。)
・けんかが一段落した後も、未成年者に対し、 「(B)、もう出て行くんだって。」、 「(B)(未成年者)のこと好きじゃないんだって。」、 「(B)とはもうお別れだよ。」、 「(未成年者が)(B)が大好きな時期なのに、会えないなんてかわいそうだね。」などと告げる
→父母の紛争に未成年者を巻き込み、未成年者の不安を煽るなどの言動をしてきた
→その結果、未成年者は、当初こそ、父母がけんかしている間、聞こえないような態度でテレビを見たり、同意を求められても返事をせずに無表情でや り過ごしたりしていた
→次第に口真似をしてBの悪口を言うようになり、体調不良や行動の退行化についても、父母の葛藤にさらされたことに起因する可能性が否定できない
→それにもかかわらず、Aは、Bが悪い奴に見えるのはそのとおりだからなどとして、未成年者の発言を訂正するような対応もしてこなかった
このようなAの言動は、
いまだ是非善悪の判断能力が十分でない未成年者に対し、
相手方の悪性認識を定着させ、
未成年者を父母の葛藤に巻き込むものとして、
不適切なものであったというべきである。
・未成年者の健全な成長のために、Bとの面会交流の実施が必要である
→A:これまで相手方と未成年者の面会交流に応じた実績がなく、今後、引き取った場合に、未成年者と相手方の面会交流を円滑に実施することができるか、懸念があるといわざるを得ない。
・面会交流の実施に積極的とはいえない姿勢を示していたこと
・B:Aに会いたいという未成年者の素直な気持ちを尊重し、現在まで、第三者機関の支援(付添い型)を受けながら、Aと未成年者の面会交流に応じるなど、Aと別居している未成年者の寂しさや疎外感を和らげる措置を講じている
未成年者を父母の葛藤に不必要に巻き込むことがないような対応をしている
⇒結論!!
Aにおいても未成年者に対する監護態勢を相応に整えている+
未成年者はいまだ一般的に母親を必要とする年齢であること等を最大限考慮しても、
未成年者の監護者については、
父であるBと指定
実は、こうした裁判例は割とあるように思われる
主たる監護者であったが、配偶者に暴行を及ぶDV加害者で、子に対しても父母の紛争に巻き込む不適切な対応が見られており、連れ去り勝ちを不問にはしなかったわけである(連れ去った方が負けた)
こうやって、裁判所は、子の最善の利益を守っている
情報開示に制限があるものの、希望を忘れないでもらいたく紹介した
そういうわけで、家裁が判断して子の利益を侵害するかどうかを見て単独親権にするか共同親権にするか、ある程度合理的な判断が期待できる
もっとも、そういう結論を導くための手続きの進行が適切に行われるべきことが必須で、結局は担い手となる法曹の養成が鍵となっていく
合宿での語らいにおいては、もう少しシェアしちゃうかもしれない