遊戯王デッキ紹介 【DryTrick】
はじめに
《流星輝巧群》スリーブ化ありがとうございます。
スリーブで絶対映える!と私も投票していたので、嬉しい限りです。
時期的にちょうどドライトロンに触れていたので、今からスリーブが楽しみです。
10月16日に「バトル・オブ・カオス」も発売され、そこでまさかのゴーストリック新規。しかも(ゴーストリックの中で見ると)強いということで、一時期愛用していた身としてはもう一度使ってみたいなと昔のカードを掘り出し、前述の最近遊んでいたドライトロンと合わせてみると個人的にしっくりした形になったので、久しぶりにデッキ紹介をしたいと思います。
ドライトロンは最近環境でも使われているらしく、まぁそりゃ強いに決まってるだろなんですが、それを加味しても「しっくり」来ました。
(過去に幻影騎士団とかオルターガイストとかオルフェゴールとかシャドールとかトライブリゲードを擦ってるので、そのへんはあんま気にしてないです。)
デッキレシピ
以下デッキレシピです。
枚数多めですか初動の多さとサーチ、ドローが豊富なので思ったより気にせず回せます。それぞれの解説は後述で。
※細かいカード効果については、リンク先の公式DBをご参照ください。
モンスター 30枚
《竜輝巧-エルγ》×2
《竜輝巧-バンα》×2
《竜輝巧-ルタδ》×1
《竜輝巧-アルζ》×1
《宣告者の神巫》×2
《ヴァイロン・ステラ》×1
《ブーテン》×1
《ゴーストリック・キョンシー》×3
《ゴーストリック・スペクター》×3
《ゴーストリック・ランタン》×2
《ゴーストリック・マリー》×2
《ゴーストリックの妖精》×2
《サイバー・エンジェル-弁天-》×3
《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》×1
《ヴァレルロード・R・ドラゴン》×1
《竜儀巧-メテオニス=DRA》×1
《クラウソラスの影霊衣》×1
《ブリューナクの影霊衣》×1
魔法 17枚
《星彩の竜輝巧》×2
《極超の竜輝巧》×3
《流星輝巧群》×2
《竜輝巧-ファフニール》×3
《エマージェンシー・サイバー》×2
《テラ・フォーミング》×1
《ゴーストリック・ショット》×3
《影霊衣の反魂術》×1
罠 7枚
《バトル・スタン・ソニック》×2
《ゴーストリック・オア・トリート》×1
《ゴーストリック・パニック》×1
《ゴーストリック・ブレイク》×2
《ゴーストリック・ロールシフト》×1
EXモンスター 15枚
《竜輝巧-ファフμβ’》×1
《ゴーストリック・デュラハン》×2
《ゴーストリック・アルカード》×1
《ゴーストリックの駄天使》×1
《天霆號アーゼウス》×1
《リンクリボー》×1
《ゴーストリック・フェスティバル》×1
《照耀の光霊使いライナ》×1
《クロシープ》×1
《デコード・トーカー》×1
《無限起動要塞メガトンゲイル》×1
《虹光の宣告者》×1
《灼銀の機竜》×1
《旧神ヌトス》×1
ドライトロンの重い縛り
本筋のデッキ紹介をする前に「そもそもドライトロンを知らない」人向けに少しだけテーマの紹介をします。
何故ゴーストリックと混ぜたかの理由の一つにもなっていますので、知っている方も斜め読みください。
ドライトロンはメインモンスターが『特殊召喚モンスター』のみで構成されたテーマです。他だと「インフェルノイド」や「PSYフレーム」、カオス系統のカード達があがるでしょうか。
テキストが一部を除いて共通し、以下のような構成になっています。
一部のカードは特定の特殊召喚条件を一度満たした後であれば《死者蘇生》などによる特殊召喚が可能ですが、ドライトロンはそれが許されない「のみ特殊」で構成されています。自身を含むドライトロンカードでのみ特殊召喚が許され、その条件以外での特殊召喚は一切できないのです。
普通の特殊召喚モンスターは個別に出せるか出せないかで終わりですが、ドライトロンはそれに加えて自身の効果による特殊召喚を行う際には「この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。」というめちゃくちゃ重い縛りがかかります。
ちょっと何言ってるか分かりませんが、言い換えると「特殊召喚モンスターは特殊召喚できる」かつ「通常召喚できるモンスターは特殊召喚できない」ということです。
前者は通常召喚できない特殊召喚モンスターなんだからそりゃ当たり前でしょと思いますが、後者の縛りがなかなかにきついです。
普通のデッキで何気なくプレイしている《ジャンク・シンクロン》を通常召喚して、効果で墓地のモンスターを特殊召喚しようとしても、ドライトロンの効果を使っている場合は大半発動ができません。
《水晶機巧-ハリファイバー》のリンク召喚時の効果でデッキからチューナーを特殊召喚しようとしても「PSYフレーム」しか出せません。
しかもこの縛り、「するターン」なので非常に厄介です。
ドライトロンの効果を使ったあとに縛りがかかるのはもちろんですが、逆に効果を使う前に「通常召喚できるモンスターの特殊召喚」を行ってしまうと、ドライトロンを特殊召喚する効果が一切使えなくなってしまいます。デッキを組む際に「ドライトロンをプレイできないターン」があるのは致命的なので、混ぜものでデッキを組む際はこの誓約を守った上で機能できるようにする必要があります。
こんなに重いなら、ちゃんと動かしたらどんなもんなの?というと…。
手札コストを1枚用意すれば、
カードが4枚増えます。これが毎ターンできます。
毎ターン獲得できるアドバンテージが凄いので、デッキ枚数が多少多くてもすぐに掘りきれるポテンシャルがあります。
縛りを(あまり)気にしないゴーストリック、
それと新規カード
特殊召喚に繋がる効果が実質使えないので、合わせるとするなら召喚するだけで強いモンスターを採用するか、相手ターンに特殊召喚していくかです。前者の考えとして《妖精伝姫-カグヤ》など使っていましたが、アドバンテージを取るわけではないのと、ちゃんとしたデッキに対してめちゃくちゃ弱かったので、ゴーストリックを使うことにしました。
【自分のターンに特殊召喚しない】
ゴーストリックは相手ターンに攻撃を受け流しながら特殊召喚できるテーマです。相手ターンであればドライトロンの誓約を気にすることはありません。また、自分のターンでは基本的に(《ゴーストリック・ショット》が来るまでは)通常召喚しかしないので、悩むこともありません。
【相互にランク1しやすい】
ドライトロン1体だけでは爆発的なアドバンテージが生まれ無いため、「ドライトロンは揃ってないけど触るために《ファフμβ’》は作りたい」という矛盾した状態がたまに生まれます。そんな時フィールドに《ランタン》《スペクター》又は《キョンシー》が残っていればドライトロン1体だけでも《ファフμβ’》を作り、別のドライトロンパーツに触れます。
逆にドライトロンが2体以上揃っている場合は《デュラハン》⇒《駄天使》⇒《フェスティバル》と繋げればゴーストリックパーツに触ることができ、相互に今の手持ちに足りないカードを補い合うことができます。
【召喚権を使わない展開】
前述のゴーストリックが場に残ってランク1から動く場合、相手が妨害を使う指標の一つ(と個人的に思っている)である『召喚権を使ったか』を突いてうまいこと操作できる時があります。
デッキの全容が知られていない最初に前述の動きをした際に「まだ召喚権使ってないですね」とさらりと伝え、相手が1妨害だけの場合は「今ここで使ってよいものか」と躊躇わせたりできます。実際は《宣告者の神巫》ぐらいしか召喚して強いのいないんですが。嘘はついていないです。
【ゴーストリックの新規カード】
もうちょろっと出してますが、デッキに入れている新規カードについてここで少し触れます。《ゴーストリック・セイレーン》は出張レベルでは《エッジインプ・シザー》等を活用しないと使いづらいので、今回は割愛します。
全てのゴーストリックモンスターを初動に変えた1枚。①は使いません。
どんなゴーストリックでも最初はセットしてターンエンドしかできませんでしたが、このカードのお陰で何でも《キョンシー》に繋げられるようになりました。メインフェイズに効果でどかされると何もできませんが、ゴーストリックというテーマなのでそれぐらいのラインで良いんじゃないんでしょうか。リンク1だし。
このデッキでは活用していませんが、あらゆるゴーストリックを魔法使いに変えられるので、デッキから出てくる「使い魔モンスター」の補助にも使えるかもしれません。
自分のターンの展開が弱いとは言ったけどここまで強いのが来るとは思わなかった。革新的な1枚。
展開力が相手依存で自分の思うようにモンスターを並べられないテーマなんですが、やっとまともな展開ができるカードを貰えました。しかも手札からも出せるので、先行からエクシーズを立てることもできるようにはなりました。
このカードが強い点は「効果がそれぞれであること」「蘇生は何でもいいこと」「縛りがかからないこと」「墓地に落ちたターンにすぐに②効果が使えること」と、もう全部です。強い。
今回のデッキでは唯一ドライトロンの誓約を気にするカードのため、基本的にはエクシーズしか蘇生しないのですが、それでも《駄天使》を出して《デュラハン》を素材にしてすぐに《駄天使》の効果を使うと、ゴーストリック魔法罠とモンスターを1枚ずつ手札に加えられるので気持ちよくなれます。
パック発売時期が時期なので、テーマのコンセプトとも合わせたカードになっているのですが、さすがにライフ2000はやりすぎ。しかも再セットされるのでいつかは受け入れるか無効にしないといけないのが厄介。
発動条件が付いているとはいえ、《駄天使》でこのカードを簡単にサーチし、そのまま《フェスティバル》になればすぐに使うことができます。むしろこのカードがあったから《フェスティバル》は攻撃宣言時というきつめの発動条件だったのかもしれません。
いたずらを受け入れたモンスターをエンドフェイズに裏側守備表示にできるので、できればリンクモンスター以外の妨害系モンスターに当てたいところ。相手にしてみれば次のターンに妨害が使い物にならなくなってしまうので、無効を使わせるか2000払わせる期待値が高いです。それか《ヴェルテ・アナコンダ》に当てたいですね。
主軸の動き
ここまでデッキの主軸であるテーマの説明をしてきたので、残りは「じゃぁデッキとしてどうやって動かしていくの?」という点をまとめていきます。そんなに長い展開ルートがあるようなデッキでもないので、ざっくり序盤、中盤、終盤にどんなことを目指すかで。
【序盤】
《バンα》を優先的に触り、後続のコスト確保として《弁天》又は《ライオット》をサーチします。盤面の枚数を増やすには手札からコストを払うほかないので、同名をサーチできる《弁天》と手札にいつでも戻せる《ライオット》の相性が良いです。
レベル1が2体並んだら《ファフμβ’》で《エルγ》を墓地に送り、即座に《ファフμβ’》をコストに《エルγ》を別のドライトロンと一緒に蘇生、そのまま《デュラハン》を作りゴーストリックに繋げることもできます。
【中盤】
相手の盤面が広がってきたら《那沙帝弥》や《アーゼウス》で妨害していきます。前者は《流星輝巧群》で攻撃力を下げたドライトロン1体でも簡単に儀式召喚することができ、後者は《デュラハン》から《駄天使》に繋げることで攻撃力3900以下までなら戦闘できるため、簡単に《アーゼウス》になれます。または素材を使わずそのまま《アーゼウス》になれた場合、①の盤面を全て墓地へ送る効果はターン制限が無いので、2回まで使うことができます。ゴーストリックエクシーズの効果を使ったとしても素材1つまでなら《ショット》で補充できるので、狙いやすいです。
【終盤】
特殊召喚モンスターを一掃できる《メテオニス=DRA》、一定の耐性と相手の盤面を触りに行ける《メガトンゲイル》を立てて一気にライフを詰めます。《メテオニス=DRA》はドライトロンの動きをする中でいつでもサーチできるので、なるべく一番被害が大きそうな時を狙ってすぐに出すことができ、《メガトンゲイル》に関しては、《エルγ》、《ショット》、《ブレイク》とエクシーズモンスターを蘇生するカードが多いため、思ったよりも出すことができ、効果で《駄天使》を蘇生して盤面を固めるか、《デュラハン》で戦闘に強く出るかを選べます。
後述しますが盤面が空でも墓地に素材が揃っていれば《ショット》とドライトロンのコスト1枚でも簡単に作ることができます。
説明してないカード
《宣告者の神巫》+ネクロス系
ドライトロンで動かしているときは、リリースされた時の効果は使えませんがそれでも儀式デッキで強いカード。
《ヌトス》で相手の盤面を触るか《虹光の宣告者》を落として《ブリューナクの影霊衣》⇒《クラウソラスの影霊衣》⇒《影霊衣の反魂術》と繋げるパッケージで《ブリューナクの影霊衣》を出し相手のEXモンスターに触れます。
《キョンシー》が盤面に残っている場合は《灼銀の機竜》をシンクロ召喚し、《宣告者の神巫》を除外して相手の盤面を破壊しながら《ライオット》で自身を破壊し、再度《宣告者の神巫》を回収して次のターンに備えることもできます。
《ゴーストリックの妖精》
レベルはデッキ内で合いませんがそれでも効果が強い。
最低でも墓地回収しながら1体はセットさせることができるので、腐ることが少ないです。《ショット》のお陰でセットしてからも動かせるようになったのでより使いやすくなりました。
《バトル・スタン・ソニック》、《ブーテン》、《ヴァイロン・ステラ》
ゴーストリックを使っていると相手は手札の公開情報の枚数を加味して攻撃するかどうかの判断をします。その判断の末に攻撃することを選んだということは何かしらの分があるということです。
そんな時に攻撃を1回ずらせるカードとして採用しています。
また追加でレベル1か3を盤面に残せるので、次のターンの展開がしやすくなります。
特殊召喚するチューナー2種は《弁天》でもサーチできるようにしているので、《弁天》をリリースしてドライトロンを出した際にどちらかをサーチ、通常召喚してエクシーズ召喚にも繋がりやすいです。
おわりに、蛇足
個人的に動き方や速度、安定度等々含めて「しっくり」きたデッキでした。
テーマとして昔から愛用していたゴーストリックと、元々儀式が好きで使っているドライトロンとで、久しぶりに「主軸のカード、コンボを支えるために知らなかったカードを調べて取り入れる」をやらなかったので、全体として好みで長続きしそうな、愛着が持てるデッキになりました。
私は好きでよく海外版(主に英語)のカードを買っているのですが、この2テーマは海外だとかなり光っており、実物のカードを触る際にテンションが上がるのも良いです。
最後に、特殊な縛りのあるテーマでしたが、ちゃんと仕組みを理解してやっていいことが分かると、デッキを組みながら「縛りをすり抜けてこういうこともできそう」が増えていきとても面白かったです。逆に普段のデッキが如何にゆるゆるな条件で特殊召喚を連打していたかも分かり、驚くほどやれることが多くてとてもありがたみを感じました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
P.S. 《弁天》、リミットレギュレーション、耐えろ
最終更新 2021/10/28