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谷内から上がる、確かな狼煙。

姫路市の中心にあるKOGANEから車でおよそ30分。
飾東町八重畑にある谷内という地区では今、ビールの原料となる二条大麦の栽培が始まっています。
大麦には大きく分けて2種類あるのですが、普段私達が麦茶として飲んでいるのは六条大麦。ビールに使う二条大麦は六条大麦に比べてデンプンを多く含んでいて、アルコール発酵に用いる糖分をより多く抽出することができます。反対に六条大麦はデンプンとタンパク質のバランスが良く、麦茶に適していると言われています。
谷内地区では、地元の方たちがこの二条大麦を栽培してビールを作り、畑を守ろうと活発に動いています。
先日、この麦を踏むイベントに参加してきました。

畑でみんなで麦をふみふみ。

大麦は踏めば強くなる

この大麦ですが、冬場に霜がおりたりすると収穫率が下がるそうで、ついた露や霜を土に返したり土壌を締め固めるために麦踏みという作業が行われます。
詳しくはWikipedia(麦踏み)を参照ください。
これが結構な重労働で、一畝やると結構足がしんどいんですよね。ただ、これのおかげで麦が正常に育ち、収穫したあとに美味しいビールになると思えば、、頑張りますとも!
なお谷内地区では、麦踏みをイベントワークショップという形で体験できますので来年以降ぜひ参加してみてはいかがですか?

踏まれた麦。
元ヘッドブルワー飯田くんも参加。

大麦はとってもヘルシー!

この大麦ですが、ご飯に混ぜるとプチプチしていて食感も楽しく、好き嫌いは分かれるかもしれませんが僕は大好きでした!
粉にしたものをピザ生地にしたり、食品への利用も色々と模索されているそうで、今後の動きがとっても楽しみです。

麦踏みのあとに出してもらえるご飯。
ごま油をかけたり、塩やとろろで味変。おいしい!
 谷内の皆さんと参加者の方たち。

試作から醸造、産業化へ。

この大麦を使って、KOGANEでは毎年ビールを醸造しています。
昨年は10kg、今年は30kg。少しずつ増やしていくとともに、他のブルワリーやウイスキーへの利用、食品への利用からモルトスターの育成までつなげて産業化を目指していく。私達は、ビールの醸造をきっかけとしてこの取り組みに積極的に関わり、新たな産業創造に繋がればと考えています。
今後の動きにご期待ください!