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求めるな。この世の中は生きるに値する。世界は、喜びと感動で溢れている。

僕の甥っ子は経済学部に通っている。今大学2年生だ。昔から歴史が好きな子だったので、経済で歴史を読み解く本を贈ってあげた。自分の好きな歴史も関係しているので、興味深く読んでくれているようだ。

それを足がかりとして、今度は、NISA投資を勧めてみた。いつもバイトに勤しんでいる彼だ。お金が嫌いなわけがない。投資は自己責任だから失敗するかもだけど、若いときの失敗なんてたかが知れているのだから、派手に動いて、派手に転けてもいい。

多分、そういった活動に興味がある学生も近くにいるだろう。そういう学生達とどんどん交われば良い。そんな活動をしていけば、どんどんどんどん世界が広がっていく。いろんな出会いがあって、いろんな関わりがあって、人をつくっていく。

人は、自分に何が無いかを知り、それを埋めようとしがちだけども、本当は、あなたがいるその世界は、驚きと感動に溢れているんだ。

一見自分に役立たなさそうなものでも拾い上げてみて、愛でてみる。無駄であることが多いけど、意味があることもある。そんな出会いを続けているうちに、志は芽生えてくるし、自分が世の中に存在している意味も知る。

appleの創業者スティーブ・ジョブスは、スタンフォード大学の卒業式演説で、"Connecting Dots."と言った。彼が、ただ単に興味を持って参加しただけのカリグラフィーの授業。彼は、その授業に何の役に立つのかなんて考えずに参加した。しかし、この経験は、macのフォントの美しさにつながっていった。何気ない経験が、後々に大いに活かされた。

「夢・目標を持て」と世の中の大人は子どもを焚きつける。そして、それが持てない子たちは不安に思う。僕は、そんなものがなくても、この世界は十分に面白いと思う。もちろん、"夢・目標"はあるに越したことはないけど、それよりも大切なことがあることを伝えていきたい。

何をして自分がうれしいと思うのか、それを軸にして動き回れば、いつか"人生の目的みたいなもの"には出会う。それと出会ったとき、「あー、僕が欲しかったものは、こんなに身近にあったんだ」と気づくものだ。その時、何のために生まれたのかが分かる。ないものをねだっていては、永遠に満たされない。あるものに気づく。これは、大切なマインドセットと思う。

求めるな。この世の中は生きるに値する。世界は、喜びと感動で溢れている。

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