僕が鉄砲を構えるまでに。~めんどくさいので猟友会~

僕は鉄砲を構える前に、獲物を見つけた。

獲物を見つける前に、猟場に行った。

猟場に行く前に、狩猟者登録をした。

狩猟者登録。

狩猟者登録とは、そのシーズンに狩猟をする人としてエントリーをすることだ。

猟期の前、だいたい9月頃に県猟友会の人にもろもろの手続き(保険等)をお願いして、もろもろのお金(割と痛いくらいの額)を支払って、その年の狩猟従事者証と狩猟記章を発行してもらう。

従事者証とはその年に狩猟者としてちゃんと登録されてますよ~という証拠みたいなの。

その年限定の免許証みたいな感じ。

猟に出る際には必ず所持許可証と従事者証を携行することが義務付けられています。

登録していなければもちろん、不携帯でも見つかればけっこうアレかもしれない。

僕は先輩から、猟に行くときは鉄砲は忘れても従事者証と所持許可証は忘れるな、と教わった(実際に弾を持って行くのを忘れたことはある)。

狩猟記章っていうのはこれ。

画像1

従事者証に加え、狩猟者ということが一目で分かるように身に着けるピンバッジみたいなの。

つまり狩猟免許を取得して、所持許可証を交付されても、その年に猟をするには上記のめんどくさい登録が必要ってこと。

個人でもできなくはないけれど、僕はもうめんどくささがバーストしそうだったので、迷わず猟友会に入った。

猟友会に所属する。

大日本猟友会。

軍用の毛皮を組織的に集める目的で昭和4年に発足した、大日本聯合獵友會(だいにほんれんごうりょうゆうかい)が元になってるそうな。

色々言われることもあるけれど、まあ日本の猟師の元締めみたいな存在。

そもそも僕はどこの猟友会に所属したら良いのか?

そこが分からなかったので、県の僕が居住する地区をまとめる環境事務所的な所に連絡した。

そしたら何か連絡先をもらったので、そこに連絡して気付いたら所属してました~、って感じ。

適当になってしまっているけれど、本当にその頃の記憶がない。

ちなみに厳密に言うと、僕の住んでいる市に猟友会はなかった。

○○県猟友会(僕が住んでいる隣の市)支部(僕が住んでいる市)エリア、みたいな感じ。

昔はあったそうなのだが、僕の住んでいる市の狩猟者が減った結果、隣の支部に吸収合併されたみたいだ。

そんな僕の所属する猟友会は、全員で14名くらい。

隣の市の狩猟者が100名超ということを考えれば、吸収合併さもありなん、だ。

もちろん僕が一番年下(当時)だった。

何か頑固なおじいさんの集団をイメージしてたけど、全然そんなことはなく。

やんちゃなおじいさんの集団だった。

もちろん、法令順守!は前提で。

そんな訳で僕は、猟友会の一員になった。



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