「できないこと」を切り捨てる勇気を持てば自然と自分の進むべき道が見えてくるような気がする。
できないことを努力でできるようにすること。それは本当に素晴らしいことだと思います。できないことをできるようにするという「努力」にこそ美しい価値があるという風習みたいなものが日本にはあるんじゃないかとも思います。
「頑張ればできないことなんてない」
こんな言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
ただ26年間の自分の人生を振り返ってみて、やっぱり人には向き不向きがあるんだなーと思うこともまた事実。
生まれつき足が人よりも速い人もいれば、記憶力の高い人もいて、歌を歌うのが得意な人もいれば、手先が器用で物を作るの得意な人もいます。
個人的にはもっともっと自分の得意なことに人生の中の貴重な時間を費やした方がいいと思っているわけです。
苦手なことに時間を費やす価値
逆に苦手なことを克服するために努力をしたとして、いったいどれくらいのレベルまでいけるのか?といった疑問があります。
僕自身の経験上では良くて人並みのレベル。悪ければとても人とは比べられないレベルにしか至らなかったものもあります。
この仮説が正しかったとすれば、苦手なものを克服するのにせっせと時間を費やしたとしても、結局は人並みのレベルで終わってしまうわけで、トータルで考えると何のとんがった魅力もない、まん丸な形の人らを量産するだけなんじゃなかろうかと思ったりします。なんとなくつまんない。
実際にできないことを「人並みにできるようになる努力」に膨大な時間をかけることで、何の取り柄もない角のないまん丸とした人間にとどまる可能性が高い割に、結構しんどいんですよね。そりゃ苦手なことにチャレンジしてるんだからそうですわ。
もっと自分の強い部分に思いっきり時間を使える仕組みがあれば本当に面白い方向に変化していきそうな気がしてなりません。
人並み以下の努力で人並み以上の結果を出せるものに注力する
今の、または今までのご自身を振り返ってみて、「ちょっとの努力で人並み以上の成果を出せたもの」はありませんか?もしあるのであれば、その能力は要チェックです。
ちょっとの努力で人並み以上の成果が出せるということは、それだけ周りの人よりも成長スピードが早いということ。上達するには練習が必要ですが、ちょっとの努力で人並み以上の成果が出せれば練習する上でかなり重要な「楽しい」という感情が芽生えやすくなります。
だからもっと練習したくなるというプラスのスパイラルを作り出しやすい。結果的に一般的な人が練習する上で感じるストレスの半分以下で倍以上の練習を積むことができる。だって楽しいんだもん。「好きこそ物の上手なれ」ってやつですね。
一番いいのはなんの努力もせずして人並み以上の成果を出せるもの。これにはかなり注力していく必要がありそうですよね。
自分の勝てるフィールドでのみ戦う
自分の苦手なことをスッパリと切り捨てて、できることにひたすら集中できる人は本当に強いと思う。
それは自分が勝てるフィールドで戦い続けられるからだと思う。かなり有利な条件で勝負できる。負け戦はしないとも言えます。
考え方は人それぞれですが、自分が苦手なフィールドで戦わないのは、ともすれば逃げてるようにも見られがちですが僕はそうは思いません。むしろ立派な戦略だと思います。そういう意味では自分の場合はサラリーマン時代は負け戦の連続でしたね。会社を辞めると言った時に、「甘えるな!」やら「逃げるな!」やら散々言われましたが別に甘えてるわけでも逃げてるわけでもありません。自分なりにベストな戦略を実行しただけ。
今の自分の状況を客観的に見つめてみて、無理して頑張ってる人には特に参考にしていただければ嬉しいです。
おわり