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永住者が語るオーストラリア移住のメリットとデメリット

今回はオーストラリアに移住してみて僕が感じている海外移住のメリットとデメリットを記事にしていきます。
YouTubeに投稿した動画の活字バージョンです。


僕はオーストラリアに約10年間住んでいるんですが、長期間住んでみてわかってくることがたくさんあります。
来る前は不安だったけど意外と大丈夫だったことや、逆に思いもよらなかった意外と不便なことなど。そのような部分も踏まえて紹介していきます。

メリット

まずはメリットから紹介していきます。オーストラリアに住むメリットはたくさんありますが今回は特に僕が強くアドバンテージを感じている3つを紹介していきます。

金銭的な余裕

オーストラリアに移住するメリット1つ目は
「金銭的な余裕が生まれること」です。
やはりこれがオーストラリア移住一番のメリットだと思います。

僕の場合は他の人よりも給料がいいとかお金をたくさん持っているというわけではありませんが、日本にいたときと比べると明らかに生活に余裕があります。
僕が住んでいるNSW州の最低時給が23.23ドル(日本円で2200円くらい)なので日本で働いていたころよりも効率よくお金を稼げる感覚があります。

銀行預金の利子が良いというのも嬉しいポイントです。僕が使っているING Bankに預けると年利が5.5%つきます。
たとえば100万を預金しておくと毎月5000円弱の利息が振り込まれます。

金銭的に余裕ができて日本にいる時よりも貯金ができたり、好きなものが買えるということがオーストラリア移住のメリット1つ目です。

時間的な余裕

オーストラリアに移住するメリット2つ目は
「時間的な余裕が生まれること」です。

オーストラリアでは日本よりもワークライフバランスが重視される傾向があります。日本のように長時間労働することは少ないです。
定時になったら仕事が中途半端でも手を止めてすぐに家に帰る人が多いです。終業後にだらだら喋ったりすることもありません。それはそれでちょっと寂しいなと思ったりもしますが。
職場での飲み会もほぼありません。忘年会みたいなものはありますが、強制参加ということはまずないです。行きたくない人は参加しませんし、それをとがめられることもありません。

有給休暇もとりやすいです。NSW州の場合は有給が最低20日、有給とは別にSick leaveという傷病休暇が年に10日以上与えられます。
これは法律で定められています。
合わせると年間で最低30日間の休日を比較的自由に取得できます。

僕の職場は食品工場なんですが、就業時間が朝7時半から16時までで残業は一切ありません。そのため夕方から夜にかけて家でゆっくり過ごすことができます。
また有休も忙しい時期を除けばいつでもとることができます。

飲食業や医療関係など長時間労働する職種もあるとは思いますが、基本的には家族や友達との時間を大切にしたいという人がオーストラリアには多いので時間的な余裕は生まれやすいと思います。

過ごしやすい環境

オーストリアに移住するメリット3つ目は
「過ごしやすい環境」です。

オーストラリアは天候が温暖で過ごしやすいです。基本的に晴れていて、湿度が低くカラっとしています。
実際にオーストラリアに来て僕が驚いたのは、空の青さが全然違うということです。濃く深い青色をしていて、雲もまったくない。写真を撮ると青すぎて空だけ合成したかのように見えます。

僕はシドニーに住んでいるんですが、冬はそんなに寒くならないし暖房もあまり使いません。夏は暑いんですが、日本のようににジメジメした感じはなく、過ごしやすいです。寒いのが苦手な人は気に入る環境だと思います。

自然がたくさんあるのもグッド。町の中に公園がたくさんあるし、ビーチもきれいなところがたくさんあります。シドニーの場合は中心地からビーチにいくのに電車とバスで40分程度。近くてきれいでお店もいっぱいあります。逆に静かなビーチも探せばありますし、自分好みの場所を見つけられます。自然がたくさんあって気候がいいというのがメリットの3つ目です。それから地震や台風などの災害が少ないというのもポイント。

デメリット

つづいてオーストラリアに移住して僕が感じているデメリットを紹介していきます。

買い物が不便

オーストラリア移住のデメリット1つ目は
「買い物が不便なこと」です。

オーストラリアは買い物が不便です。
特に不便だと思うのはコンビニの品揃えが悪いところと、家電量販店の規模が小さいところです。
コンビニは日本とは比べ物にならない品揃えの悪さ。お菓子と飲み物しか売ってないといっても過言ではないほど。
家電量販店もヨドバシカメラやヤマダ電器と比べるとかなり小さくです。それでもたいていのものは手に入りますが、細かいものとなると売っていないことが多いです。
例えば僕はカメラが趣味なんですが、カメラ自体はもちろん買うことができます。ただカメラのストラップとなると家電販売大手のJB Hi-Fiですら2種類しかありません。そのため細かい備品や交換用のパーツなどはネット買うんですが、ネットで買うにしても日本より種類少ないです。
更に配送は遅く雑でストレスになります。趣味があってこだわりたい人には結構つらい環境かもしれないですね。
買い物が不便というのがオーストラリア移住のデメリット1つめです。

医療制度

デメリットの2つ目は
「医療制度」です。

オーストラリアの医療制度には日本と大きく違うところがあります。
日本の場合、鼻炎になったら耳鼻科、肌に異常があれば皮膚科と専門医に直接かかることができますが、オーストラリアではそれができません。

病院に行きたいときはオーストラリアでは最初にGP(ジェネラルプラクティショナー)という総合診療医に診てもらいます。
風邪などの軽い症状はGPで解決しますが、GPでの診療で解決しない場合は紹介状を書いてもらって専門医に見てもらうことになります。その専門医の予約が数か月先ということがよくあります。
それからレントゲン撮ったり血液検査したりという設備がGPにない場合があって、結果がでるのが数日後になることもあります。
医療のスピード感が遅い感じがしますね。
オーストラリアにはメディケアという日本でいうところの保険証のようなものがあります。
永住権の申請をするとメディケアに加入することができます。メディケアカードを持ってると医療費は基本的に無料になります。
GPと公立の病院は無料になるんですが、私立病院に行く場合は医療費を患者が負担することになります。数か月先の予約が待てずに私立の病院に行くと症状によっては何十万円という医療費を払うことになる可能性もあります。

メディケアでは歯の治療がカバーされていないので、歯科治療も全額負担になります。親知らずの抜歯に5万から10万円ほどの費用がかかるそうです。

それから救急車も有料です。

メディケアでの保険が適用されないことが多いのでオーストラリアにいる人はプライベート保険に加入している人が多いです。僕も今保険に入ろうか悩んでるところです。

オーストラリア移住のでめりっと 2つ目は医療制度の違いですね。

文化の違い

オーストラリア移住デメリット3つ目は
「文化の違い」です。

オーストラリアが移民をたくさん受け入れている多文化国家なのはご存じだと思います。
この文化の違いが思いのほかつらいことがあります。
文化がたくさんあるということは悪いことばかりではないんですが、どの文化にもいい面と悪い面がありますよね。
各文化単体では気にならない部分も、色々な文化の組み合わせによってトラブルが起きるということもあります。
例えば道を歩くときでも国によって右側を歩く国もあれば左側を歩くくにもあります。
街中やショッピングモールでは動線がごちゃごちゃで非常に歩きづらい。

エレベーターや電車でも降りる人の前に乗ってきてしまう人もいます。
電話での話し方、電車の乗り方、食事のマナーなど人によって違う部分がかなり多く、それがストレスになることも少なくありません。
多文化はいい面もあるんですが長く住んでると悪い面に目が行ってしまうこともあります。

気にならないこと

最後に来る前は不安だったんだけど来てみたら意外と気にならないなと思ったことを3つ紹介したいと思います。

物価

気にならないこと1つ目は
「物価の高さ」です。

オーストラリアの物価の高さは有名で、日本でも海外移住や留学に興味のある人は知っていることだと思います。

実際に物価は高いです。高いんですけが住んでいるうちにだんだん気にならなくなってくるポイントでもあります。日本に住んでいる人が日本の物価を高いとも低いとも思わないように、オーストラリアに長く住んでいると気にならなくなってきます。
例えばオーストラリアにもダイソーがあるんですが値段が全部300円くらいです。はじめのうちは日本なら100円なのにと思ってと高いと感じます。ですが、だんだん日本だったらということを考えなくなってきます。
カップ麺が5ドルくらいで売られているんですが、ランチが5ドルなら安いほうかもと最近思うようになりました。
僕の考え方が変わっている可能性は大いにありますが、最近は物価が気にならなくなってきました。
家や車を買となれば話は別ですが。

英語の訛り

気にならないこと2つ目は
「英語の訛り」です。

オーストラリア英語は訛ってるとよく聞きますが、僕がオーストラリアに来た当初は訛りを認識できるほど英語力がありませんでした。訛ってると言われても、そうなんですか? と思っていました。
ここが訛ってる、ここのアクセントが違う、というように1つ1つ違いを認識できるレベルの人は気になるかもしれません。しかし、そのレベルで英語を理解している人は訛りを自分で矯正できるはずです。
そのためオーストラリア訛りは気にしなくてもいいのではないかかと思います。

治安

気にならないこと3つ目は
治安です。

日本より治安が良くないから気を付けたほうがいいとは言われていますが、そこまで気にするほど悪くはないのではないかと思います。

僕がシドニーに来た当初はRedfernやKings Crossなどのエリアは治安が悪いから近づかないほうがいいと言われていましたが、最近は近づいてはいけないというほどの治安ではないと思います。もちろん気を付ける必要はありますが。

確かに夜に1人で出歩いていれば場所によっては危ないなと思います。しかし、オーストラリアは夜出歩いても面白いものはほぼありません。店は閉まっていて買い物もできません。夜に出歩くこと自体が日本に比べると少ないです。

財布を落としたら返ってこないとは思いますが、スリや空き巣、夜道で女の子を連れ去ったりなどのあからさまな犯罪が起こる割合は日本と大きく変わらないので治安はそこまで気にしなくてもいいと思います。

最後に

今回はオーストラリア移住のメリットとデメリットを紹介してみました。

どこに住んでも良いところや悪いところというのは必ずあるものです。

この記事がオーストラリアの移住や留学の参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。

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