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人や組織の変革について
こんにちは。
今年も残すところあと約1ヶ月となりました。
今回は人・組織が変わる方法について考えてみたいと思います。
組織の前にまずは自分を変革しよう
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの方法でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を変えない限り、決意だけでは何も変わらない。
大前研一氏は、変わるために必要なのは「決意」ではなく「行動」だと、鋭く喝を入れています。
「行動」と言われても、何をどう変えればいいのかわからない。そもそも変化を起こすのは怖い。変わりたいのに変われない。その理由の多くは、自分自身の努力不足ではありません。
「いつもの行動パターン」「いつもの環境」「いつもの人間関係」の中では、新しい自分に出会うチャンスそのものが少ないからです。
そこで必要なのが、「時間」「場所」「人」という3つの軸で行動を変えることです。
そして、その中でも特に注目したいのが「付き合う人を変える」という視点。SWT理論を通じて深掘りしていきます。
「弱いつながりの強さ」(Strength of Weak Ties : SWT):意外な人間関係が人生を動かす
「弱いつながりの強さ」(Strength of Weak Ties : SWT)とは、スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッターが1973年に提唱した理論です。
https://www.journals.uchicago.edu/doi/abs/10.1086/225469
強いつながり(家族や親友などの親密な関係)に比べて、弱いつながり(知人や薄いつながり)は、新しい情報や機会をもたらす力があるとされています。
例えば、転職を考えたとき。意外と新しい仕事を紹介してくれるのは親しい友人ではなく、数年ぶりに連絡を取った元同僚だったりするのです。
強いつながりの中では情報が同質的ですが、弱いつながりは異なる視点や環境にいるため、多様な幅広い情報や新しい視野をもたらしてくれるのです。
弱いつながりは知の探索に向いており、transformやinnovationのきっかけとなり得るのです。
近年、日本のスタートアップで取り入れているリファラル採用やmeet-upは代表的なSWT理論に沿った仕掛けです。
イノベーションの起点は新しいアイデアを創造することであり、アイデアは既存知と既存知の新しい組み合わせで生まれる。同質的な組織・人から新しい知は生まれません。
弱いつながりを持つ人は幅広い知と知を組み合わせて、新しいアイデアを生み出せるのです。
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AI発展がもたらすチェンジマネジメントの必要性
近年、AIによりイノベーションが加速していることにも触れておきます。Open AIが提供するo1モデルなどの登場により、アイデア創出の自動化が進んでいます。
以下の論文によると、研究者たちは、AIを使うことで、新しい材料の発見数が44%増加、特許出願が39%増加、製品イノベーションが17%増加しました。
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https://aidantr.github.io/files/AI_innovation.pdf
また研究者たちは従来、アイデア創出に39%、判断に23%、実験に36%の時間を割いていましたが、AIの 導入後、これらの割合はそれぞれ16%、40%、44%になり、アイデア創出以外の占める割合が増加しました。
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NVIDIAのCEOジェンセン・フアン氏はAIの影響について、「AIそのものが仕事を奪うのではなく、AIを活用する人が、AIを使わない人の仕事を代替する」と語っています。
この発言は、特に2023年10月のインドでのAIサミットで強調されました。彼は、AIが一部のタスクを非常に効率的に実行するものの、すべての業務を置き換えるわけではないと説明し、AIを導入した人が競争上の優位性を持つ可能性を指摘しました。
アクションプラン
以上を踏まえ、変わるため(transform)の具体的な行動計画を考えてみたいと思います。
1. 時間配分を変える
• 月に1回イベントやコミュニティ、勉強会に参加するなど社外活動時間を増やす。
• 生成AIなどを活用した効率化による時間配分を再構築する。
2. 住む場所を変える
• 引越しが難しい場合は、フリーアドレスの座席、コワーキングスペースやカフェなど、普段とは違う場所で時間を過ごしてみる。
3. 付き合う人を変える
• SNSでフォローする人を変えてみる(特に自分が属していない業界や興味分野の人)。
• 昔の知人や同僚との再会。
• イベントでの一期一会を大切にする。
おわりに
あなたの行動は、自分や周囲へどんな態度変容や行動変容を促しましたか?
Let's connect the dots!
とここまで書いてUXデザインのフレームワーク、ダブルダイヤモンドモデルで表現できそうなことに気づきましたw
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