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成長ではなく伸張、拡張(KOGADOの冒険ワークショップ vol.17 日常の振り返りの巻)
浪人:
夏の甲子園、見た?
編集長:
千葉の予選と、専松の試合までは横目で見ました。
浪人:
へえ、何か関係者がいるとか?
編集長:
ルームメイトが千葉県の出身で野球が好きなので、半ば強制的に(笑)
浪人:
じゃあ別に積極的にみようってことではないんだ。
編集長
そうですね、そもそもルールもよくわかってない。
みましたか?
浪人:
おれは野球不毛の地の出身なので見る習慣が実はなくてね。
本来ミーハーなので、決勝はどっちがかつかなーってのは気にはなったけどね。
慶応高校が話題になってたじゃん?
編集長:
髪の毛の件?
浪人:
そうそう、新しい……っていうと怒られるかもだけど高校野球の考え方に新風を巻き起こした風の。
鍛錬!鍛錬!
浪人:
編集長はあんまり体育会系じゃないもんね。 運動部なんかでよく語られる「不条理しごき」とか、信じられないって思ったりするのかな?
編集長:
わりとそうかも。先輩の小言が理由で部活を3日で辞めた、でお馴染みですからね、私。
浪人:
「小言」っていうなら、それには一定の合理性はあったんじゃ?
編集長:
あった、のかな?今思うとあったのかもしれない。でも、その当時は納得できなかったかな。
浪人:
精神修練の意味が多分に含まれるしごきとかあるじゃん。
古くは、水飲むなとか、1000本ノックとか、先輩後輩の絶対的序列とか。 板前さんになるために店の掃除を10年とか、若い時の苦労は買ってでもしろとか。
編集長:
母がよく言ってたなそれ。
浪人:
ホリエモンさんが、寿司屋の修行とか意味ねえっていってたよね。 包丁を持たせてもらう前に、店の掃除しかやらせてもらえないとかさ。意味ないって。
編集長:
まあ、実際に握ってみないと握れるようにはならないでしょうしね。
浪人:
ちょっといっしょくたに語ってしまうのはアレだけども。
やっぱり否定的に捉えられてしまうよね。
編集長:
そうですね、おおむね私もそう思います。
編集長:
ルームメイトは丸刈りだったんですよ、学生時代。
浪人:
うん。
編集長:
それで、髪の長い高校球児をどうおもう?って聞いたら、やっぱり自分の青春を肯定したいんだろうな、「精神的な覚悟が違う、坊主の方が強くなる」みたいなこと言ってましたよ(笑)
浪人:
でも、サラサラヘアーの慶応高校が優勝しちゃったねぇ。
編集長:
個人的には、抑制力を必要とする集団に対しては、丸刈り強制みたいな習慣も良いんじゃないかなとか思ったりもするんですよね。
でも、サラサラヘアーにして勝てるチームもあるし、勝てないチームもあるしで、一概に良いとか悪いとか簡単にはいえないものなのかも。
浪人:
チームにもいろいろあるだろうからね、そうなのかもね。
そんなことわかってるわ!でも!
浪人:
こないだね、部内のとある子のところにちょっとタフな案件が流れ着いてしまってね。 仕事とはいえ、申し訳ないなあって気持ちになったんだけどさ。
編集長:
あ、なんか日報でそういう話を見かけた気がするな。
浪人:
「キツいのはわかる、けどこれを乗り越えたらすごい力になるから、なんとか堪えて」とお願いしたんだけど。
でも、それ言われた子は、「なわけないだろ、しんどいだけだわ!」って思うんだろうかなってちょっと思ってさ。
編集長:
「そんなことわかってるわ!でも、しんどいんだわ!」って気持ちにはなるだろうな。
浪人:
嘘ではなく、強くはなると思うんだよね、それを成長と呼ぶかはともかく。なんというか、耐えられる苦痛の限界値が上げられるというか伸ばされるというか。
編集長:
ああ、それはすごく分かるな。キャパシティーは無理をしていると自然と大きくなってしまって、無理してることにも気づかなくなる。麻痺なのかもしれないけど(笑)
浪人:
よくいう「あれに比べれば全然たいしたことない」みたいなね。
俺は高校の時、結構きつめの部活をやっていて、当時はほんとに嫌で嫌でしかたなかったんだけど、結構そこで培われたマッチョイズムに今助けられてるなって感じることが度々あるんだよね。
編集長:
その反対が温室育ちってことになるんですかね。
浪人:
非合理な精神鍛錬っていらない!みたいな考えもあるでしょ。もっと合理的に効率的に行きましょうよヘラヘラ、みたいな。あと、それに隣接する「強制ではなく、内発的動機で動く習慣」みたいな考えとか。
編集長:
うんうん、最近よく見ますね。
浪人:
けど、ツラいもんはツラいんだよってのもわかるし、そういう儀式みたいなものはもういらないだろって気持ちとか、やらないで済ませられるならしなくていいよっていうラディカルな考えとか、結構ごちゃまぜになるんだよねw
編集長:
たしかにな~。わたしがいつも思うのは、いまの40~50代の人って割を食ってるイメージがあるんですよね。時代の過渡期じゃないですか。どのシチュエーションにおいても。
浪人:
そうかな?
編集長:
自分が経験してきたことを下には押し付けられないけど、自分はそういう経験たくさんしてきてて、考え方とか付き合い方を変えろってずっと言われてるイメージがある。
浪人:
上にも下にも理解されなくてねw
まあでも、変化のタイミングに立ち会えるのってラッキーだし、結構たのしくもあるけど。
プチハック
浪人:
編集長は、俺がみてても結構タフなことを強いられることがあって、粘り強くやってる印象あるんだけど、参考までに、どうやって乗り越えてるのか、とか、どう言われると萎えるのか、とか教えてよ。
編集長:
おー、ここにきて結構ディープな質問だな(笑)
浪人:
あ、いや、できたら重くしないでw ライフハック的な軽さでひとつ。
編集長:
私は自分を褒めて乗り越えてますね、ハンターハンターみたいに。
「私じゃなきゃやりきれなかったね」って思うようにしている。
浪人:
ああなるほどね。
編集長:
萎えるのは、……それを否定されることかな?(笑)
浪人:
やっぱりなにより、褒めてもらえるのが支えになるってこと?
編集長:
ですね、うん、そう、絶対に。
辛いことがあると、すぐに褒めてもらいにいく、多方面に。
浪人:
なるほど。褒めてもらうって、存在の承認だもんね。
編集長:
これは余談なんですけど、わたし25歳まで実家にいたんです。
母親が専業主婦だったから、家事とかな~んにもやらないで来ちゃったんですよ、ここまで。でも、家をでて、人並みに家事をこなすようになって、両親はすごい褒めてくれて。
親バカというよりも、私がそれをすると喜んでガソリンになるのを知ってるからなんですけど。「やっぱやればできるんだね~!」とか「偉いね~!」とか言われて、案の定図に乗ってて(笑)
浪人:
それで頑張れていると。
編集長:
でも、祖母(82歳)に会った時に、「女性が家事をするのは当たり前のことだからね」ってさらりと言われて、くっそ萎えましたね(笑)
浪人:
はははw お祖母ちゃんの発言はどういう角度なのかちょっと判断しかねるけど、その、日本独特なのかな「身内を下げる」謙遜の習慣ってどうなんだろうね、おれもついやってしまうけど。
「うちのなんてまだまだです」とか「ご迷惑おかけします」とか。
編集長:
わたしそれ、小さい時からほんと悲しかったな。
浪人:
そうなんだ?
うちの親は、外に向かっては謙遜するんだけど、家では「あんたはできるんだから」といつも言って、鼓舞されてたな。
編集長:
うちもそれです。
でもその裏表が怖かった、小さい時は。
親に、私の前では褒めるのに、どうして外ではバカにするの?って聞いたことあって。
「自分の子供のことを外で褒める親はいないんだよ」ってさらっと返されて、なんだそれ。って思ってました。
浪人:
理屈がわからないよねw
編集長:
本人がいないシーンで謙遜するのはいいんですよ、私も大人になった今は理解できるし、そういう温度感。
でも、本人にそれは伝わらないような配慮は必要ですよね。
浪人:
部下も子供も、自分の延長にあって、自分を謙遜してる感覚なんだろうね。
編集長:
所有物的感覚が幼いときはどうしてもありますもんね、きっと。
浪人:
ああそうそう、諸外国の方だとそういう謙遜の表現がなくて、それは小さい年齢から個が確立してるからだって何かで見たかも。
編集長:
私もこの前Twitterでみたな。
子供が3歳超えたら、親でも、ハグしていい?って聞いて、だめっていわれたらしちゃいけない、って教えてる国があるって。
浪人(3歳児の父):
えええええええ!そんなー!!!!
編集長:
やられること、やっていいこと、やられたくないことの表現が難しくなるみたいな論調でした。
浪人:
なるほどね。
褒めるね、褒める、褒める。下手なんだよなーおれ。でも頑張ります。
編集長:
浪人さんはシャイだからな~。
知ってますか?まだまだ35度を超える猛暑日がつづいていますが、日陰はとても涼しいんですよ。
クーラーきんきんの部屋よりもちょっと豊かな気がします。
・・・いやそんなことないかw
今週はこの辺で。
ではまた。
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