SYNCROOMを使った配信で(私的)革命が起こった話
どうも、久我ユキヒラです。
YAMAHAさんのSYNCROOMとDAWを繋いで自分の音作りをDAW上で行うのは以前からやってたんですが、
コラボのときにそれぞれの音色や音量の違いにもやもやすることが多くて…
で調べたらそれを解決する方法がありました。
SYNCROOMをダウンロードして解凍すると「VSTPlugins」というフォルダがあります。
ここに入っている「syncroom_vst_bridge_x64.dll」が
自分のDAWとSYNCROOMを繋ぐプラグインですが
もうひとつの「syncroom_vst_bridge_sub_multiout_x64.dll」が
SYNCROOMに参加してる人の音を自分のDAWの入力信号に(パラアウト)するプラグインです。
なので構築するのはこういうイメージ↓
①DAWでの自分のマイク入力を「syncroom_vst_bridge_x64.dll」でSYNCROOMに送る(他の参加者に聞こえる自分の音声)
②SYNCROOMの参加者の入力を「syncroom_vst_bridge_sub_multiout_x64.dll」でDAWに取り込む
③DAWのすべてのチャンネルのモニター出力をループバックでOBSに取り込む
それぞれ詳細に書くと以下の通り。
①
DAWにボーカル用トラックを追加してsyncroom_vst_bridge_x64.dllを挿す。
ちなみにこのプラグインの説明動画などを見るとマスタートラックに挿すことを勧めているものがほとんどですが③を考慮すると自分のボーカルトラックにのみ挿すのがいいです。マスタートラックに挿すと他の参加者に音が返ってしまい二重に聞こえるようになってしまうので。
②
参考)https://youtu.be/-usBcN8Jly0?t=166
これによりSYNCROOMの各チャンネルがDAWのトラックに紐づきます。
PCスペックに自信がある方は、このトラックそれぞれに音作り用のプラグインを設定、そこまで自信がない方はトラック全てを適当なバスチャンネルに送ってそちらでまとめてプラグインにかけるのが良いかと思います。
※↑の動画内でも説明がありますがパラアウトされた各参加者の入力はバスチャンネルに送ってミュートにしておかないとハウリングします。
③
上のキャプチャのように全てのボーカルトラックのモニターをONにして
ループバックした音声をOBS上で入力キャプチャすればOK
で、これをすると何がいいかと言うと
・全員に同じエフェクトがかけられる
SYNCROOMでのコラボ歌枠を聞いたことがある方ならわかると思うのですが、参加者それぞれが使っている機材の違いにより、
・空間系エフェクトのかかり方が全然違う
・音量がばらばら
・ノイズの量が異なる
ということが往々にしてあります。
配信者・参加者側もそんなことはわかっているのでSYNCROOM上で頑張って各々調整しています。がそれでも…
という状況を解消できるのがこれです。
なぜなら全チャンネルに対して配信者が音作りできるので、同じプラグインぶっ挿してコンプでもリバーヴでもノイズ除去でもやりたい放題。
SYNCROOM参加者側の負担がぐっと減らせます。歌いながら調整できるのもいい。あと単純に音量調整がシンクルームよりDAWのほうがやりやすい。
注意点としては2つ。
・音量調整はSYNCROOMでやるとダイナミック、DAWでやると微調整
がっつり上げ下げしたいときはSYNCROOMでやる、微調整ならDAWでやる、くらいの気持ちで両方やるのがいいと思います。
・SYNCROOMの入室順がチャンネルの順番になる
SYNCROOMのルームへ入った順番でそれぞれのトラックが紐づくので、前回と同じチャンネルで同じ設定使いまわし!ということはできません。
プラグインのプリセットを作っておくか都度調整しましょう。
追記① オーディオプレイヤーを使わずにinstを再生する方法
質問があったので検証しました。
通常はSYNCROOMのオーディオプレイヤーからmp3やwavを再生しますがDAW上で再生したものを使いたい場合の話です。
1.オケトラックを用意
2.ボーカルトラックとオケトラックの出力先を新規で作ったバスチャンネルに設定
3.バスチャンネルにsyncroom_vst_bridgeを挿す(ボーカルトラックのプラグインは無し)
これでできました。
DAW上でオケが再生できればトランスポーズ(キー変更)できたり何かと便利ですね。
何か質問あれば直接聞いてください。※知り合いに限る
久我ユキヒラ