
セリフの無い、泣ける映画。ロボットドリームズ
本日、映画に行ってきました。
ロボット・ドリームズ。かわいい絵柄が特徴のアニメーション映画です。
あらすじ
大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、
孤独感に押しつぶされそうになっていた。
そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCMに心を動かされる。
数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱―― それは友達ロボットだった。
セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋……
ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。
ふたりの世界はリズミカルに色づき、輝きを増していく。
しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんだ帰りに
ロボットが錆びて動けなくなり、
ビーチも翌夏まで閉鎖されてしまう。
離れ離れになったドッグとロボットは、
再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。
やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とは―― 。
この映画、すごいんです。(良すぎて二回見た)
セリフの無い102分の映画なのに、人生のエッセンスが詰まりすぎている。
普通映画を見ても泣かないんですが、この映画はボロボロ泣いてしまいました。齢25にして。
大好きな映画なので、ネタバレなしで魅力を3つほどご紹介します。
①かわいい絵柄の動物たちで描かれる、リアルで残酷な社会の縮図
この映画、登場人物が全員動物(とロボット)で、人間は1人も出てきません。
音楽もホンワカしていて、動物たちのコミカルな日常を見て心が癒されます。
と思いきや。
舞台がニューヨークで、持たざる者が都会で一人暮らしをする息苦しさみたいなものが間接的に描かれます。
登場するのも良い動物たちばかりではなく、主人公dogは孤独でいることの苦しさに追い詰められていきます。
僕たちはdogの目を通し、社会の残酷な現実に立ち向かっていくわけです。
少し重いテーマですが、絵柄と世界観のおかげでそこまで心が苦しくならないのが絶妙です。
②どこまでも良い子過ぎる――ロボットの存在
僕は、個人的にロボットと人間の友情物語が大好きです。
映画「リアルスティール」や「ベイマックス」など、最初は感情の無いように見えたロボットが、主人公と試練を乗り越えて友情を育んでいく過程にグッときます。

しかし、ロボットドリームズは割と早い段階でdogとロボットの友情が成立します。
孤独だったdogは友達を求めてロボットと出会い、ロボットも素直な愛情を持ってdogを受け入れるわけです。尊い関係性。
そして、ロボットドリームズの見どころは、「成立した友情」がどう転がっていくかというその後のシーンなので、上記の作品とは構成が異なります。
全編通して無垢でいい子過ぎるロボットに「幸せになってほしい」という感情を持ってしまいます。そして、その感情は結構グチャグチャにされます。
③セリフが無くても感情が乗っている、音楽の力
この映画、102分ずっとセリフがありません。しかし、動物たちの表情や音楽によって感情やメッセージを伝える力を持っています。
しっとりとしたジャズや、うきうきする鉄琴のbgmなど、多様な音楽に心を動かされます。
テーマソング、Earth, Wind & Fireの「September」が印象的で、この映画を見た後だと聞くたびに涙腺が緩むようになってしまいました。
ほんとうに音楽の使い方が素晴らしいです。
特にラスト10分は思わず踊りだしたくなる展開が待ってます。
終わりに
ネタバレなしで魅力を伝えるのが難しい。見た人は感想を語り合いましょう。
少し切ないけど、救いがあってポジティブになれる映画なので、皆さん見てみてください!(まだ映画館でやってるよ)
それではまた。