Professional Engineer(米国技術士) 登録方法
このNoteではワシントン州へのProfessional Engineer(米国技術士)の登録方法について解説いたします。これからPE登録を目指す方の一助になれば幸いです。
1. ワシントン州への登録経緯
私はPE登録するにあたって実務経験が約8年あるものの、①PEライセンスを保持した上司の下での業務経験4年がない、②PEライセンスを保持した3人からProfessional Referenceを得ることが難しいという課題がありました。都合よい解釈ではありましたが、上記の状況でも登録できる州を調査するとワシントン州なら登録できるかもしれないことに行き着きました。ワシントン州はJSPEでも近年PE登録者がいないように、Washington Administrative Code (WAC)のWAC 196-12-011(1)にあるワシントン州ボードの住所でPE試験の費用を支払う必要がありました。それはつまり、米国外居住者のPE試験の受験を制限するという解釈ができます。一方でFE, PE試験の試験形式はpencil-and-paperからNCEESによるCBTに順次移行されています。このことからWAC 196-12-011(3)のPE3人からのReferenceが必要という項目も含めて、WAC 196-12-011はすでに機能していないのではないかと私は都合よく解釈しました。ワシントン州ボードにいくつか問い合わせて確認しました。担当者から下記の回答が得られたことから、ワシントン州でPE登録を進めることにしました。
・PE登録要件はLicensing Requirementsに記載してある通り (PE登録にReferenceは必要ないと解釈しました)
・FE, PE試験は日本でのCBTによる受験でも問題ない
・日本在住でもPE登録できる
ワシントン州でPE登録完了後に気が付いたことですが、これまでの懸念事項であったWAC 196-12-011が2022/8/23に廃止されています。またRevised Code of Washington (RCW)のRCW18.43.040登録要件にもPE3人からのReferenceを必要とする要件が追加された形跡もありませんでした (2023/2/1現在)。ワシントン州の方針はわかりませんが、今後PE登録要件は変更される可能性があるかもしれませんので、各自で登録時におけるPE登録要件のご確認をお願いいたします。
WAC 196-12-011
RCW18.43
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