「ビッグ・フィッシュ」を観たよ。
きっかけは斜線堂有紀先生の最新刊「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」に名前だけ出ていたからなんだけどね。
こんばんは、古閑です。ティム・バートン監督は本当にヘレナ・ボナム・カーターが好きらしいですね。私も好きです。
人間の人生にはドラマが溢れている。それが真実であれ誇張であれ嘘であれ、そのドラマで幸せになれたら、幸せな夢を見られたらどんなにいいだろう。エドワードはあまりに多くのドラマを語り過ぎた。だから今回ちょっとしたすれ違いが起こってしまったけれど、それもまた新たなドラマを生んだことになる。それって「楽しさの延命」だよなぁって思った。
語られなければドラマはいずれ朽ち果てる。思い出の家が風化し蔦に覆われるように。旅の相棒だった車が水害で水底に沈むように。私達の一生は短いのかもしれないと思う。そして短い一生が終わってしまえばドラマは朽ちる。それはすごく寂しいことだ。思い出話をする人間も消えてしまえば、ドラマは完全に忘れられる。
だからエドワードの語る話は、いずれ同じように朽ちて忘れられるドラマかもしれないけれど、こうして未来で語る人間を増やす。
なんだかホラ話……、「ビッグ・フィッシュ」も悪くないなって思えませんか?
さて、「ビッグ・フィッシュ」のビッグ・フィッシュじゃない情報です。
なんと今年の11月にはミュージカルもやるらしいですよ。Twitterで検索したらチケットの情報が飛び交ってました。完全に乗り遅れている……。
でも「楽しさの延命」を更に感じました!永遠だって夢じゃないんだぜ!