「ドラえもん」を観たよ。
映画感想シリーズはもちろん日本映画・アニメ映画もカバーする所存。
こんばんは、古閑です。
今回は1993年公開の「映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」。
声優さんが大山のぶ代さんなのがなんとも懐かしい。のび太君も現在よりもっともっと甘えん坊かつ強情そうで、そこがまた可愛らしい。
家族旅行に行くはずが、ロボットたちに支配された国の人間たちを救うというお話。うん、ざっくり過ぎるな。
ドラえもんの中でも何かと恐怖を感じるお話だった。まず冒頭の深夜番組の「放送終了の文言画面」から何か不安を感じさせる。
今でこそ24時間何らかの番組は放送されているし、しかも結構元気がある。今の子どもたちはそんな文言見ないじゃないかな、そうでもないのかな。
で、その「本日のテレビ番組終了のお知らせ文」も砂嵐によってかき消される。深夜のブラウン管の砂嵐恐怖症からするともう怖い。砂嵐は唐突に終わCMが流れるんだけど、寝ぼけているとは言えCMと会話する野比パパつおい。しかもまた砂嵐に戻った後も電源を消すでもなくそのまま寝直す。パパつおい。テレビの砂嵐をものともしない。
他にも起承転結の起の部分から何かと不安がよぎるような演出が多い。なんというか微妙な間とか絶妙な台詞とか怖い。
内容に関する。
ロボットを作り、ロボットを作るロボットを作り、ロボットを作らせるよう指示を出すロボットを作る。そしてその指示ロボットが人間に反逆し、ロボットへの命令一斉送信で権力をロボットに置かせるんだけど……。
ロボットは人間を不要と考えた。だから監禁し処分しようとした。
その「考える」って恐らく「意思」ではなく「計算」だとは思うけど、合理的に計算したら人間は不要と見なされた。
少し前から「AIが人間から仕事を奪う」とか「シンギュラリティ」とか聞くようになったけど、その手の話題を更に怖い感じで1993年より前から子供向けとして打ち出したのがすごい。そして本当に色々怖い。そう思った映画だった。ドラえもんってこんなに怖かったっけ。