時差ボケ、モオエエデショ_地面師たち
私史上最大の時差ボケだ。寝れねえ。
そのおかげで地面師たちと極悪女王を出張中に全部観た。
今回は地面師たちの話。
早朝家を出て空港に向かい、お昼出発の便、フライトは14時間、ロンドンのホテルに着いたのは21時。
出来るだけ早い時間に仮眠をし、ホテルについてしっかり寝ようと思っていたのに。
寝れない。全然寝れない。
翌朝から仕事で夕方まで歩きっぱなし。
なのに寝れない。全然寝れない。
欧州に行くのは4度目。
こんなひどい時差ボケは初めてかもしれない。
私が先導的な出張なのに、同行の2人が社内評価の高いキャリア組だというプレッシャーもあるのかもしれない。
お酒を飲むと覚醒しがちな私でも、出張先ではいつもお酒を一杯飲みながら軽いレポートまとめて、疲労が勝って寝ていたけど、今回マジで眠れなくてホテル近くで買った特別感のないお酒はほどんどお土産に回し
しっかりとレポートを書いて、ホテルにアイロンがあったから服に無駄にかけてクローゼットにしまって、会社からのメールも丁寧に返事をし、洗濯までする。
なのに、寝れねえ。
寝ても1時間くらいで目覚め良く起きる。
そんな訳でもう睡眠は諦めて地面師を観始めたのだけど、タイミング的には良かった。
配信が始まる直前に原作を読み始めていて、読んでる最中に配信が始まった。
同僚のA君に「読書をやめ、ネトフリを見よ」と言われていたけど原作も面白くてそのまま読んでいた。
で、ちょっと前に読み終えていたのだ。
ネトフリ版
当初、池田エライザが出てきたことに「うーん。やっぱ若い女というアイコンは必要なのかー」なんてネガティブに考えていたのだけど・・
辰さんが死ぬとは。ってところでグンと心が引き付けられた。
原作を読んでいる時はドラマの配役を全く気にしてなかったんだけど出張前にCさんといつものバーへ行き地面師の話をした時にざっくり聞いてた。
マスターとCさんは辰さんのリリーフランキーを絶賛しており、原作よりエグいと言っていた。
なるほど。
リリーフランキー、本業イラストレーターよね。おでん君だよね。
「ぐるりのこと」だとナチュラルな表向きリリーさんって感じで、「凶悪」はマジでこんな奴なんじゃないかと思わせるナチュラルな裏のリリーさんって感じで
原作では辰さんは最後までハリソンと戦うし、そこまでこの調子でリリーさんはどう演技するんだろう思ったら途中離脱。でもその離脱シーンがすごく良かった、何、リリーフランキー、プライベートだとそんな顔しないでしょ!!っていう顔。すご。
そして、もう愛していると言ってくれない豊川悦司。ハリソン。
仕事場だと私の周りも感情的になりがちな人が多くて(私も含む)、いつか「殺すよ」とか誰かが言いそうな時もあるのだけど、もしそんな事が起きたら私はその人の髪をギュッと持ち上げて「虫唾が走りますね・・」とか言いたい。
会議はフィジカルにフェティッシュにプリミティブな態度で臨みたいですね。
とにかく絶大な影響と恐怖と凶悪と冷静さが共存したハリソン、美しい。
大まかなところ原作ベースではあるけれど、大きな設定が違うところも映像として、見せ方や追加要素を増やす意味でもとても良かったと思う。特に尼僧がゲスいホストにハマっているとか竹下の暴走からのハリソンの名シーン。ドラマとしての良さが出てた。
長井と拓海の仲が良くなっていく過程が端折られたのはちょっと残念だったなあ。
キャスティングも見事、拓海は綾野剛一択だったと思うし、小池栄子にピエール瀧、北村一輝、原作読んでいるときのなんとなく思い描いていたイメージと合ってた。あと地味にアントニー良かった。何回かぶん殴りたくなる感じ。良い。
高級デリヘル嬢役の片山萌美さん、めちゃくちゃスタイルいいし美人で即検索した。ま、マイケル富岡の彼女だと・・・?
文庫版の原作の最後に大根監督の手記が載っていて、お話のベースになった詐欺事件にも原作にも想いが強く、映像化したかったんだなあって。
きっと不動産関係だし、実際にあった事件、割と最近の話だし、大人の事情満載でNetflixくらいじゃないとやらせてくれなかったんだろうなあと、私でも察する。
やってくれてありがとう、キャストの方もやってくれてありがとう、私から愛してると言います。愛してる。
にしても大根監督・・。
ドラマとして観る人を飽きさせない流れを作るのがかなり上手なのでは・・。
元々私は連続ドラマを最後まで観れないことが多い。
理由は地上波だと長期スパンで同じ時間に同じ番組を見るルーティーンが私にとって難しいとか、微妙な終わり方だと途中で辞めちゃったり、一気にみれる配信でも一度熱が冷めると2度と観なかったり。私あるあるなんです。
特に最近流行るドラマやアニメって「序盤、第一話我慢するとその後ハマる」って言われているものは絶対に観れない。我慢させんな。最初から全力でいけ。
大根監督の携わった作品ってなんだろうって調べたら
去年ルノアールで
モテキ
恋の渦
バクマン(この記事のせいで2度と観れないけど)
電気グルーヴの映画
クレヨンしんちゃんとべとべ手巻き寿司
他・・・
結構ハマった作品が多かった。
極悪女王の白石監督も・・いやあ、Netflixすごいな。
しかし結局のところ地面師たちを観終えても、私の最強時差ボケは治らず
トークサバイバーを経て次の滞在先ウィーンにて極悪女王一気見に続きます。
時差ボケに「もおええでしょ」は通用しませんでした。