ミアゴス、ゴイスー_インフィニティープール
#ネタバレ
あるかも。
職場には個性的な人が多く、常に「まともでクセのない陽キャ」人員の取り合いを上の人たちはしている。ように見える。
でも、「まともでクセのない陽キャ」が実はヤバい人だったって事もあるし
私は天邪鬼な人間なので、職場で人当たりが良くて仕事ができる認定されている人って捻れた性的嗜好や何か強い信仰があったりするのかな、とか薄らぼんやり思ったりもしているので
人って見かけにもよらないし、コミュ力にもよらないなあと思う。
一方、この作品だと見た目やばいと中身もヤバい、ヤバい人ばかり出てきて結局皆ヤバい人、さあ、あなたも私もヤバい人って三波春夫が歌い出しそうな話だった。
ブランドンクローネンバーグ監督。
直近だとお父様デヴィットさんの「クライムズオブザフューチャー」を観て度肝を抜かれたが、息子も負けていない。
お父様に比べ、地に足はついているが両脇を何かに持ち上げられている感はある。
そんな作品にミアゴスである。
眉毛無し、露出高く、ねっとりしたクセ強の猫撫で声。
手コキスタートの授乳ゴール。
誰も文句は言えないでしょう彼女に。
私からスーを差し上げるよ。
ミアゴスが凄すぎて変人はまだ他にもいるのに霞んで見える。
変人というかあのリゾート地やあの土地そのものが変なのに。
まともなのは唇が異様に厚い奥さんか。
とにかくこの作品はブランドンクローネンバーグの映画監督としてのセンスとミアゴスのクセが強すぎながらどう演じたってチャーミングな役者センスの融合作品である。
今更あらすじを説明すると
とある島の富裕層向けリゾートホテル
敷地内で楽しむ分にはいいけど外に出ちゃだめ。
犯罪を起こすとその国の法律に則ってどんな犯罪でも死刑
でもホテル滞在者はお金を払えばクローンを作ってクローンを殺しちゃうから無問題⭐︎
この狂った土台からどう話が始まってどう終わるんだろうとワクワクしてしまうよね
一体目のクローンまでは、よくありそうな予想できる展開なんだけど
それ以降はなんかもう狂った価値観に完全に胸焼け
芸術作品のような映像が始まったり、オープニングやエンドロールもなんだかオシャレ。これは下手に誰かが真似をしてダサくなるのを数年後に観ることになりそうだと思って観てた。
最後、私はシャイニングのオーバールックホテルを思い出していた。
ホテルに飲み込まれる、という訳ではないのだけど、もう元には戻れない
戻れない?戻れなくてもいい?
あのもうどうしようもない絶望の表情と大雨。ちょっと嬉しいのかとも思える。
てかミアゴスらよ、もうちょっとフォローしてあげなさいよ
あんたら切り替え上手すぎでしょうよ。お部屋の模様替えとか言ってんじゃないよ。
個人的に大好きな作品になった。
速攻で仕事用のパソコンのデスクトップをこの作品のポスターにしたよ。
Web会議でうっかり共有しないようにしよう。