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2023/3月に観た新作映画3選

3月雑感

こんにちは。

3月のベスト映画を振り返ります。

もう今年も第一クオーターが経過。
なぁ、はえええって。

光陰矢の如しがすぎるって。

3月は、、、
仕事も地味に忙しく、、
サッカーCLのお陰で常に寝不足。

愛するアーセナルの好調と、
愛するフロンターレの不調に、
心は常にアップサイドダウン。

そんな中Zeppで見たアークティック・モンキーズに感動し、
パンゲアで見たピーナッツ・バターズにときめき、
ジュールで見たローラン・ガルニエに心躍る。
など、そこそこ文化的な暮らしを送れたのでないかと思う。

あ、そして人生で一番大切な番組、
「囲碁将棋の情熱スリーポイント」
春の一大生配信イベントにて、
ふつおた(という名のフリースタイル大喜利)が採用された。
これはもう、心の底から嬉しかったし、
こんな大一番で読まれると思ってなかったので
寝る間も惜しんで考えた甲斐があったなと、そう思っている。

気づけば、日本列島春爛漫。

出会いと別れの季節、どう生きる、俺。

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では、2月に観た新作映画9本中、
私の心に刻まれた3作品を紹介していきます。

いえーい。


※直接的にストーリーの本筋には触れないつもりですが、
 事前情報を入れたくない人はご注意を…。



××××××××××××××××××××××××××××××




1.マッシブ・タレント



あらすじ、概要はこんな感じ。

ニコラス・ケイジが現実のケイジ自身を彷彿させる、どん底の俳優を演じたアクションコメディ。



かつて栄華を極めながらも、今では多額の借金を抱えるハリウッドスターのニック・ケイジは、本業の俳優業もうまくいかず、妻とは別れ、娘からも愛想をつかされていた。そんな失意の中にあったニックに、スペインの大富豪の誕生日パーティに参加するだけで100万ドルが得られるという高額のオファーが舞い込む。借金返済のためオファーを渋々受け入れたニックは、彼の熱狂的なファンだという大富豪ハビと意気投合し、友情を深めていく。そんな中、ニックはCIAのエージェントからある依頼を受ける。それは、ハビの動向をスパイしてほしいという依頼だった。CIAはハビの正体が、国際的な犯罪組織の首領だと踏んでいたのだ。



ケイジが主人公ニック役を演じ、大富豪ハビ役は「ゲーム・オブ・スローンズ」「マンダロリアン」のペドロ・パスカルが務めた。

映画.com


ぶち抜いた!

自分の未来にまつわる閉塞感とか、
不安とか、孤独とか、悲しみとか、
そんなもんをまとめてぶち抜く、
最高にクレイジーでチャーミングな映画体験!

もう今年の1位はこれでいいと思う。

ニコラス・ケイジが、メタ的にニコラス・ケイジを演じる。
そのギミックだけでもうハッスルハッスルなのだけど、
当のニコラス・ケイジがとにかくノリノリでキレキレ(笑)
(顔芸とか最高)

昔、千原ジュニアが何かの媒体で
「人をいじって取る笑いはめちゃくちゃレベルが高い」
と語っていたけれど、
これはまさにいじり笑いの頂点だと思った。

ニコラスのファニーな側面をここまで引き出した、
トム・ゴーミカンの手腕はお見事がすぎる。
(彼のデビュー作「恋人まで1%」も超名作なのでぜひ)

ハリウッドスターが羨ましいか。
ああ、羨ましい。

ただ彼らはえげつないプレッシャーの中、
「落ちぶれた」「何を演じても一緒」などと言われ続けながら
僕たちに最高の娯楽を提供してくれているのである。

その覚悟がわかるか。

わかってたまるか。

今年は“映画をテーマにした映画”が多いけれど、
このマッシブ・タレントこそ、
全ての映画好き、そしてエンターテイナーたちに捧げたい。
そんな1本である。

楽しかった、楽しすぎた。
ちゃっかり2回目も見に行ってしまった。

【総合点数】
→95点

【このシーンが最高】
→山ほどあるけど、
 ニコラスがうっかり毒のついた手で額を触ってしまうところですね。

【この選曲がツボ!】
→タイトルロール、痺れたなぁ。




2.フェイブルマンズ



あらすじ、概要はこんな感じ。

「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。

初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。

サミー役は新鋭ガブリエル・ラベルが務め、母親は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「マリリン 7日間の恋」などでアカデミー賞に4度ノミネートされているミシェル・ウィリアムズ、父親は「THE BATMAN ザ・バットマン」「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のポール・ダノが演じるなど実力派俳優が共演。脚本はスピルバーグ自身と、「ミュンヘン」「リンカーン」「ウエスト・サイド・ストーリー」などスピルバーグ作品で知られるトニー・クシュナー。そのほか撮影のヤヌス・カミンスキー、音楽のジョン・ウィリアムズら、スピルバーグ作品の常連スタッフが集結した。第95回アカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優(ジャド・ハーシュ)ほか計7部門にノミネートされた。


映画.com

あの、スティーブン・スピルバーグの自伝的作品ということで、
注目度が高かった今作。

正直近年のスピルバーグ作品は、
どれも個人的にパッとしない印象だったので
あまり期待をしていなかったのだけれど、
めちゃくちゃ感動してしまった。

スピルバーグの
衝動や、夢や、希望や、挫折を
描いているのだけれど、
軸に「家庭内の不協和音」
があるのは、やっぱりアメリカ的やなぁと思った。

中盤以降、結構ジュブナイル的な感じに転びだして、
そっからの展開も最高に良かった。

芸術を追いかけること。
それに伴う大きな犠牲について、
説得力をもって描かれていた。

さすがスピルバーグ。
そしてさすが手練れの名優たち。

父役を演じたポール・ダノの、
憂いを帯びた演技には目頭が熱くなった。
素晴らしい俳優だと思った。

そしてスピルバーグ自ら出演を熱望したと言われている、
我が心のアイドル、
セス・ローゲンの屈託のない感じも最高だったな。

ただ、そろそろバチバチのコメディ映画にも出て欲しいよ、セス。

【総合点数】
→90点

【このシーンが最高】
→プロムのロッカー前でのシーン。
 気持ちよかった。

【この選曲がツボ!】
→めちゃくちゃいい曲だなぁ。




3.シャザム! 神々の怒り



あらすじ、概要はこんな感じ。

見た目は大人だが中身は子どものヒーロー、シャザムの活躍を描いた、DCコミックス原作のアクションエンタテインメント「シャザム!」のシリーズ第2弾。



古代の魔術師より6人の神のパワー(S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神速)を授かった少年ビリーは、魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーローのシャザムに変身する。しかし、見た目は大人でも中身は子ども、ヒーローとしても半人前のシャザムは、大人の事情が理解できずに神々を怒らせてしまい、その結果、最強の神の娘たち「恐怖の3姉妹」がペットのドラゴンを引き連れて地球に襲来。未曽有の危機を前に、シャザムは世界のためではなく、ダメな自分を受け入れてくれた仲間のために立ち上がるが……。



マーベルの「マイティ・ソー」シリーズにも出演したことで知られるザカリー・リーバイがシャザム役を続投。神の娘の3姉妹役で「クィーン」のヘレン・ミレン、「キル・ビル」のルーシー・リュー、「ウエスト・サイド・ストーリー」のマリア役で注目された新鋭レイチェル・ゼグラーが新たに参加した。監督も前作に続いてデビッド・F・サンドバーグが務めた。

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前作がDC映画史上最高の出来栄えだった
(ダークナイトはチートすぎるので除外)
シャザム、シリーズ第二弾。

あっぱれ!
あっぱれです!

この比較は余りにも短略的かもしれないけれど、
近年のマーベル作品より全然面白い。

ヒーロー映画に必要な
抜け感というか、カジュアルさがこのシリーズにはある。

単純にギャグが冴えてる。

劇場でも何回も笑いの渦が巻き起こっていて、
これぞ理想のヒーロー映画だなぁと思いながら、
微笑ましく見ていた。

少年たちの成長譚としても良くできていて、
どこか“イット”シリーズにも通ずる心地よさを感じる。

キャストもマーベルに比べればだいぶ地味だけど、
「なんでこの人なん?」って感じがまたいい。
(ヘレン・ミレンとか、、笑)

そして三枚目役を一手に引き受けている、
ジャイモン・フンスーがMVPであることは言うまでもない。

ワイスピシリーズでいう、
タイリース・ギブソンのポジションを
ほぼ完璧にこなしている。

最高です。

ただ、動員が芳しくないらしく
3作目の製作がなくなった。

というニュースが飛び込んできた。

残念。

【総合点数】
→85点

【このシーンが最高】
→ジャック・ディラン・グレイザーくんと、
 レイチェル・ゼグラーの学校での出会いのシーン。

【この選曲がツボ!】
→一瞬だったけど、ブチ上がった!
 




おわりに


果たしてマッシブ・タレントを超える映画は出てくるのか?
これが今年の残り3/4のテーマになりそうです。

ちなみに紹介した映画以外に見た新作はこんな感じ。
(オススメ順)
↓  ↓  ↓
ユアプレイス、マイプレイス(Netflix)
逆転のトライアングル
いつかの君にもわかること
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム
The Son 息子

3月はアベレージがめちゃ高くて、
順位をつけるのが困難だった。
最下位にしてるけど、ザ・サンもめちゃくちゃいい映画。



4月に劇場鑑賞予定(もう見たやつもありますが)の新作リストはこちら。
↓  ↓  ↓
Single8
AIR エア
トリとロキタ
ガール・ピクチャー
ノック 終末の訪問者
ザ・ホエール
午前4時にパリの夜は明ける
レッド・ロケット

大注目は、
何と言っても目下一番期待している監督、
ミカエル・アースの新作です、、。

予告編だけでジンワリときてしまった、、。

きっと傑作なんでしょう。

それでは、また来月!


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