こころで体の声を聴く
大型のノロノロ台風が島を横切ろうとしている。生活用品や食料品を運ぶ
フェリーも昨日から欠航している。どうやら明後日まで続くよう。
島にある数少ないスーパーの棚は時間を追うごとに、空っぽになっていく。
このような日常が比較的におおい島暮らしをはじめて、はや丸6年という月日が経った。
何度も同じような体験をしていても、非常時のためにあらかじめ冷蔵庫に
買い置きするような、かしこい脳は持ち合わせていない。
予期することが難しい自然現象さえも、わたしのなかにあるいちぶが反映されている。
荒れ狂う海とときおり、激しく吹く突風はわたしのなかの何かを洗い流してくれるのだろう。
さて、冷蔵庫の中にいまある、素材で何を料理しようか。
4月頃から、肩を痛めている。この症状をじっくりと味わい、心で体の声をゆっくりと聴いている。
体はどこまでもわたしを愛してくれている。
体への信頼はわたし自身への信頼ともいえる。
わたしの体はいま、おおきな節目をむかえている。閉経が近づいているのだ。
最後に生理が来たのは、今年の2月。その前は半年以上もお目見えしていない。
体の変わり目は人生の変わり目。
ある女性がどこかで綴っていた言葉。“冥界下り”
まさに、更年期とは女として生きたこれまでの人生をふりかえる折り返し地点であり、
“冥界下り”である。
葬ったはずである、
闇にふたたび逢いにいくのだ。
肩の損傷の実質的な原因もここに関係していることはわかっている。
人生の舵取りの切り替えが、完全に移行された頃に、症状はようやくおさまってくれるのだろう。
それまでじっくりとこの症状と向き合ってみよう。
症状は一進一退。心で体の声をすくいあげることができると、症状が軽くなったり、抜本的な解決法にであえたりする。
また知らない間にいつもの生き方の癖に戻るとわかりやすく後退するのだ。
生き方の癖は、よほどに意識的に生きなければ、気づくことはできない。
癖というものは何度も何度も、気づいていくことでしか手放せないのか。
なんどつまづいて、痛い思いをしても、やるせないほどに染み付いた不器用な生き方に
ヘドがでそうになっても、この体の声を聴き、よりそってあげられるのは
わたしだけなのだ。
内側にある傷ついた男性性を癒すためには、これまで育んできた女性性がおおいに役立つ。
昨晩は、先日に“親知らず”を抜いたダメージからきた、神経痛でまた肩が痛みはじめ、
ほとんど眠れずに夜を過ごした。
昼間にも症状はでていたので、わたしが扱うクレイのなかでもっとも鎮静やデトックス効果の高いグリーンクレイで、脊柱湿布を施す。
脊柱の中にある骨髄から全身に末梢神経は分布している。
ひとりでは、クレイを脊柱に塗布することはできないので、旦那に手伝ってもらった。
あらかじめ脊柱の長さにあわせて
手ぬぐい一面に塗布したクレイペーストを脊柱に乗せてもらおうとしたが、載せる前に
ひっくり返してしまい、均一にキレイに塗ったペーストは結局、不均一に。
これなら、手ぬぐいにわたしが伸ばさず、最初から直接ペーストを旦那に脊柱に伸ばしてもらえばよかった。(これもわたしのやり過ぎる癖なんだろな。ちぇっ。)旦那はわたしよりも数段手先は器用なのに…。
結果、肩につながる神経の線がある、左首の上部に、もっともペーストを厚く載せたかったのに、
反対側にあたる、仙骨あたりが妙に分厚くペーストは不均一に載せられた。
しかし、このアクシデントまでもが、“天のはからい”であることはゆうまでもない。
痛みを誘発している神経痛については、さほどの効果を得られず、台風といえどもさすがにこの季節に窓も開けずに床にはいるには汗ばむので少しだけ窓を開けて、床についた。
少し開けた窓から、風がはいり体に当たるたびにピリピリと痛みがはしり、眠れない夜を過ごす。
その神経の痛みと共に、「怒り」という感情が湧き上がってくる。
何故だか、無性に腹をたてている。この怒りを誘発させるきっかけにに過ぎない、
普段なら気にもとめないような些細な出来事に無性に腹をたてている。
これは、肩とは違い
なんとなく感じていた左骨盤からの声だった。“天のはからい”による、
仙骨にモリモリと塗布された、グリーンクレイ湿布の効果だ。
わたしはわたしに怒っていた。“みくびるな” “自分を信頼しろ”“諦めるな”
“行動を起こせ” という声だった。
仙骨は第1チャクラ Muladhala(ムーラダーラ)が司る。
生命力、集中力、エネルギー、グラウンディング、活力、安定。
大地のようにしっかりと、生きるための心身の土台をつくる(グラウンディング)エネルギー。
そして骨盤の痛みは第2チャクラSvadhisthana(スワーディシュターナ)が司る。
チャレンジ精神・バイタリティ・行動力・開拓する力・力強い性的なエネルギー
ここは、関心、無関心というところもテーマである。
第1は肉体的な欲求や動物的な本能であり、この本能が自分を守るために、
第2チャクラ の無関心でいることを選択していた。
スワーディシュターナは爬虫類脳に関係するともいわれている。
爬虫類と聞いて思いだすのは、3年前のインドの旅のこと。
Jyotish(ジョーティッシュ)インド占星術を受けたときのことをおもいだした。
「貴女は蛇です」といい放たれた。これをに聞いた時には、全くもってピンっと
きていなかったが、「貴女には破壊癖がある」ともいわれ、結局、この旅は
もって生まれた宿命(カルマ)でもある、破壊癖を思い知らされた旅として幕を閉じた。
この旅の記録はまたここで後で綴ることにする。
わたしの、更年期の“冥界くだり”はここからはじまったのだから。
ああ、体よありがとう。症状よありがとう。
また、諦めて無関心になり、怒りを抱えたまま生きるところだった。
こうして、このnoteを突然にはじめることになった。
わたしの体験が誰かの役に立ちますように。
ここに綴ります。
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