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Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmarkで感じた事

今年の「Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark」は、愛知、千葉両日と3日間参加しました。

そして一言でいえば、とにかく素晴らしいライブでした!

そんなライブでしたが、自分なりになぜ素晴らしく感じたのかについて、つらつらと書き殴っていく文字だけのnoteです。

歌声と想い

気がつけば、水瀬いのりさんの応援歴は8年となりました。声優としての活動からファンになり、これまで、ライブ以外にも様々なイベントに参加してきました。

アーティスト活動でいえば、ソロライブ初体験は、幕張でのBLUE COMPASSツアー千秋楽でした。

あの時の水瀬いのりさんのパワフルな歌声は、物凄いパワーと弾けるような歌声で、グングンと会場の背中を押してくれる感覚があって、ライブ後は、フワフワした気持ちで帰ったことを今でも思い出します。

Catch the Rainbow!ツアー。一体感満載のコールライブツアーで、全公演が終わる千秋楽の武道館のDay1、Day2では、水瀬いのりさん含め、万感の思いが溢れ、会場全員でガチ泣きした日を今でも忘れません。

そしてやってきたコロナという悪夢。

We Are Nowは中止。いまでも水瀬いのりさんにこんな事を書かせてしまった、誰にもぶつける事ができない感情が哀しい。

LIVE Starry Wishesはオンライン配信のみ、HELLO HORIZONは1席飛ばしで声出しなし。

悔しかった…。

そんなコロナの終わりが見えてきた頃にglow発売。そこで聞いたものは、歌い方が大きく変わった新しい世界。正直、びっくりしました。

そして、glowツアー。ごめんなさい、まだ受け止めきれずに引っかかるものがありました。

翌年のSCRAP ARTツアー。水瀬いのりさんはglowの延長にある新たな世界観の1つのチャレンジとして「見せる形」をがんばってくれていて。

それは嬉しかったし、ライブ演出も素晴らしかったのだけれど、でもまだ、どこか足りなくて。

特にコロナ禍以降は「自分がいちばんに楽しまないと!」っていうのをモットーにアーティスト活動をしています。

水瀬いのり「自分の思いは偽りなく伝えなきゃいけない」 等身大で向き合った前作と『heart bookmark』 - Real Sound|リアルサウンド

うん。

まず、水瀬いのりさん自身が楽しまないとね。

そして、この事はこれまでも、メロフラや様々な媒体で何度も耳にしていた事でもあって。

ライブ活動は、まず、水瀬いのりさん自身が楽しむこと。

その結果生まれた世界観がglowであって、その世界観の上に、未来と過去の作品が乗っていくという事。

最初はなかなか理解しきれなかったこの事も、やっと、自分なりに消化できてきたのが今年に入ってからでした。

(既に上で一部引用していますが)そんなときに目にしたのが、このReal Soundの記事でした。

読んだあと、自分をぶん殴りたくなりました。

迷いながらではありますが、これまでの自分を信じて、力で持ち上げて当てにいくように全力で歌い続けていきました。でも、そのダメージは日に日に増えていき、ライブの折り返しの頃には声が枯れていたこともあり、とても悔しかったです。「このままではこの先どうなってしまうんだろう」と考えるようになり、スタッフさんに相談したところ、声の仕事もあるし、一度しっかりボイストレーナーさんについて発声の基礎から矯正したほうがいいだろうということで、数カ月間定期的にボイストレーニングに通いました。

水瀬いのり「自分の思いは偽りなく伝えなきゃいけない」 等身大で向き合った前作と『heart bookmark』 - Real Sound|リアルサウンド

そういう事情があったのか…。

ここからは少しオタク気質をだして独りよがりな自己解釈を書いてしまうのですが(個人の解釈として暖かく受け止めてください)、少なくとも、自分が理解していた、いや…勝手に作り上げていた?水瀬いのりさんの人物像は、「ファンが不安になる事を口にしない性格」であって、その事は理解していたつもりでした。

なのに、「glow」の楽曲やMVで起こった(1つ目の理由は、水瀬いのりさんが楽しむ事ができる音楽や歌を求めた結果というのは当然として)「2つ目の理由」を配慮しきれていなくて。

ああ、なんて、、、情けない。

この記事を読んだあと、本当に今まで何をみて応援してきたんだ、と、自分が情けなくなりました。

そんな自分のポンコツの上をいくように、今になってこの事を教えてくれた(メディアに露出してくれた)理由はきっと、これまで長い時間をかけて培ってきたファンとの絆や関係性の積み重ねがあった事は間違いなく、今のタイミングであれば”この事”を口にしても理解してもらえると考えてくれた事が理由だったのかな、と(もしかしたら、これより前にメロフラで言っていたかもですが、自分としては完全に自覚したのがこのタイミングだったので)。

それを教えてもらった上でのライブ参加だったからこそ、heart bookmarkツアーは大きな変化がありそうだ!と期待感を持って足を運んだツアーでした。

想像の上を行く世界

冒頭に書いた通り、今年は愛知公演からツアー参加でしたが、愛知公演でみた光景は「素晴らしかった」なんてチープな表現ではおさまり切れないほどのステージで、何もかもが想像以上でびっくりしました。ほんとに、ほんとうに、驚きました。

だって、まずもう、セトリからして凄いんですもん。

これまでのセトリといえば、冒頭は比較的盛り上がる曲で始まる事が常でしたが、「We Are The Music」からスタート!?

この曲は、これまでのライブであれば少し息をふっと抜くタイミングで出てくる曲ですが、それを冒頭にもってきた理由は、ライブが始まってすぐにズドーンと脳に突き刺さって理解ができて。

それは歌声。

コロナ前のようながむしゃらな感じではなく、かといって、glow以後でもない全く違う新しい歌い方で、水瀬いのりさんの体の中心に声が反響して響き渡る伸びやかさと透明感があって、それでいて絹のような繊細さもあって。

そして何より、高音の響きがすごくきれいで。スッとどこまでも伸びていく感覚があって。

水瀬いのりさんは言うまでもなく歌は上手ですが、今まで才能だけで歌えていたの!?と驚きながら、Real Soundの記事にあったSCRAPARTでのボイトレを経てしっかり自分のものにした歌声があまりにも良くて。

いやぁすごい!って。だって想像のはるか上をいっちゃうんだもん(N回目)。

そこにはきっと、もっと上を目指したいという気持ちもあっただろうし、ファンとして自惚れれば、もっと良いものを聞かせたいと思ってくれたのだろうし、その全てが乗っかった1曲目が始まった瞬間、ライブの世界観にグイッと引き込まれながら、パッと視界が広がったような感覚になって。

そんな歌声という隠し玉を1曲目からだされてしまったら、、、、。もうその瞬間にライブの世界観にどっぷりなわけです。

だって「We Are The Music」のような凪曲であっても、今の水瀬いのりさんにしてみれば、ライブの方向性を決める重要な1曲目を張る曲になってしまうんですもん。凄いって。

ここからは、愛知、千葉ごちゃまぜになりますが、今回のツアーのセットリストは、いわゆるコルレス曲のように、ステージと客席がガチンコでぶつかり合う曲が沢山入っているわけではないですが、Catch the Rainbow!ツアー以来のKitty Cat Adventureでの可愛い姿を見る事ができましたし、BLUE COMPASSツアー以来の星屑のコントレイルで声出しもできて。

ピュアフレームも久々にMay beとコールをしたり、Starry Wishが入ったのは今年広島にいったからかな?なんて想いながらニンマリしたり、燈籠光柱をみんなで合唱してきれいだったり。

heart bookmarkでは千葉Day2で運良く席が良かったので、ぼんやりとはいえ、写真に映る事ができたり。

ダブアンのReady Steady Go!も凄いもりあがりで、会場大爆発のあのコールは、CtRツアー以来で久々に心から震えたり。

いわゆるこの手のスパイス曲がセットリストにうまくまざりこんでいて、まさにbookmarkのような栞になっていて(もちろん他の曲も良きです!)。

そして全ての曲をしっかり裏付けられた素敵な歌声で表現してくれるのですから、これらスパイス曲は、むしろ余裕すら感じる事ができる最上級のスパイス曲に昇華していて。

次々と変わる衣装、次々とかわる表情や歌声、凪からギュンと持ち上がる盛り上がり曲、それらすべての混ざり合いが気持ちよくて。

いやあ、ほんとよかったー!

音響の良さ

今年のツアー、音響がすごく良くなかったですか!?

こう書くと、これまでのものがダメだったような言い方になってしまってあれですが、でも、これまでの音響を普通とすれば、今回の音響は最上級レベルによくて。

ミッチーさんのベースがグワングワンと引き締めてくれる中、特に繊細な音をだしていた、にゃんち〜の楽器と、スマリのバイオリンが素晴らしくきれいで。

いのりバンドの音の混ざりあいかたや、バランスが絶妙だなと感じました。

そしてなにより、そこに乗っかる水瀬いのりさんの歌声が映えていて、きれいで伸びやかで。

生まれ変わった新しい歌声が会場の1番後ろまで突き抜けていて。

愛知は3000名規模、一方で千葉は1万規模と全然違う会場でしたが、そのどちらも本当に音響が素晴らしかったので、こんな素敵な音を作ってくれたスタッフさんに感謝感謝のライブでした!

10周年に向けて

2025年の町民集会は、これまでライブツアー時期だった夏に開催される事が発表されました。

この事から想像をしてみると、恐らく2025年のツアーは、アーティスト活動10周年の日である2025年12月2日頃にツアーファイナルになるか、逆にツアーがスタートするのかな?思っていたりします。

となると、これまで、ツアーの季節柄日の目を見る事ができなかったSnow Whiteがセットリスト入りする?なんて淡い期待を持ちつつ、10周年のお祝いを一緒に会場で行える日が楽しみになっています。

おそらく、これまで水瀬いのりさんが小さなヒントをくれていたように、きっとど真ん中曲を惜しみなく歌ってくれると思っているので、1年かけて負けない喉を作っていかねば!

最後に

今回のセットリストの1曲目の「We Are The Music」は、たぶん歌詞とか世界観で選ばれたのだと思うのですが、glow曲なのですよね。

なんだか、1曲目が、自分的には”あの"glow曲で始まったという事が凄く印象深くて。

そして、今回のツアー的にheart bookmarkがアンコール前ラストになるのは必然として、glowがその前にしっかり鎮座していて。

glowというアルバムをリリースする事で、水瀬いのりさんがめざそうとしている音楽の方向性や表現だったりが、今回のツアーで聞かせてくれた作り上げられた歌声に乗ることで、より完成度がたかまったというか。

兎に角凄く良かったんです。

あ、glowはじまったな、と。

そして、glow曲たちや、あのときにああやって思ってしまった事、、、本当にごめんなさいという気持ちでいっぱいです。

それと、少し馬鹿な事を考えてしまったのですが、

嗚呼 まだ夢の中泳いでるみたい
響くアラームに溶けちゃいそう
“待って” グッと手を引いてくれた君の声
あー好きだ…なんてさ 迷惑かな

だって
特に秀でた才能も地位も名誉も持ってないし
模範的な回答しかできないよ…
"それでもいい あなたがいい” と言ってくれたから
ずっと

水瀬いのり「フラーグム」歌詞より

この歌詞は、カノエラナさんが『アクロトリップ』の世界観を表現するために書き下ろしたものなので、深読みしすぎるのは良くないのかもしれませんが、でも、前後の歌詞と合わせて「待って」というフレーズをじっくり読み解いていくと、今回のライブツアーを象徴しているように感じていて。

「待って」という言葉から、水瀬いのりさんの声が聞こえてくるような気がしたのですよね。まるで、ファンに向かって「待っててね!」と語りかけてくれているような。

そして、待ち焦がれていたら、想像をはるかに超える素晴らしいライブを届けてくれて。

そんなライブを経験したからこそ、この先、夏の町民集会や10周年のライブ、そしてもちろんアニメイベントなど含め、水瀬いのりさんがこれからどんな素敵な世界を見せてくれるのかに凄くワクワクしていますし、そのワクワクに出会う瞬間を凄く「待ちたく」なっていて。

今はそんな多幸感にひたりながら、その時、その時の出会いを楽しみにしつつ、1つ1つブックマークを増やしていく日が楽しみになっています。

以上、感情を書き殴っただけのnoteでしたが、心の底から感情が昂った最高のライブツアーでした!

本当に、ありがとぅ!!


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