舌の位置(理屈)
こんばんは。どうもこえさがすくじらです。
今回は、前回の「舌の位置」の発展内容です。少しややこしいかもしれませんが、「舌の位置」がどうして「前」なのか納得いただける内容です。
では、まいりましょう。
1. 構造
いきなりですが、下の図を見て下さい。人の頭部を横から見た図になります。今回関係のあるところ以外は省略しています。
舌(オレンジ)の一番奥のところに、舌骨(赤)があります。また、嚥下(ものを飲み込む動作のこと)の際、気道に蓋をするパーツである、喉頭蓋(緑)があります。これら二つのパーツをつっかえ棒のような恰好でつなぎ合わせているのが、舌骨喉頭蓋靭帯(青)です。
舌骨は舌の骨なので、当然舌の動きに影響を受けます。舌が前に出れば前、後ろに行けば後ろ、というように舌の動きに引きずられるような恰好です。
2. メインパーツ
今回は、「舌骨」「喉頭蓋」「舌骨喉頭蓋靭帯」が主役です。
これらの位置関係を模式図にしたのが次の図です。
「舌骨喉頭蓋靭帯」は、「舌骨」および「喉頭蓋」に足場を持っています。また、「喉頭蓋」は前側の一転で足場を持っています。後ろ側は自由端(足場を持たず宙に浮いている)です。舌骨は後ろ側で左右の二点足場を持っています。
3. 舌を奥にする動き
舌を奥に移動するということは、舌骨を後ろへスライドさせることに等しいです。
「舌骨」が後ろへスライドすると、「舌骨喉頭蓋靭帯」がつっかえ棒になって、「喉頭蓋」が閉じて気道を閉塞します。
気道の出口付近に位置する「声帯」から発せられた音は、この「喉頭蓋」の動きによってせき止められてしまいます。
管楽器の「ミュート」をしたような具合です。
つまり、舌を奥にやってしまっては、「大きな声量」や「明瞭な声」は得られないということです。
4. まとめ
では、今回のまとめです。
1. 舌を後ろにすると、「喉頭蓋」が閉じる
2. 舌を前にして「ミュート」を解除する
です。
今回掲載した、ラフ画や模式図では分かりにくかった方は、是非、体の作りに関する書籍や、アプリを使って、実際の体の作りを確認してみて下さい。
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では、次回もおたのしみに♬
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