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発声練習について思うこと

こんばんは。こえさがすくじらです。
今回は、発声練習について思うことを少しお話してみようと思います。
色んな考え方があっていいと思うので、もし共感頂ける場合は取り入れてみて下さい。なんか違うなって思ったら、遠慮なくスルーして下さい。

ではまいりましょう。

1. いつものウォームアップ

みなさん、歌う前にウォームアップとして発声練習をするという方は多いのではないでしょうか?

僕も学生時代は、グループで練習する際にみんなで発声練習をルーティンワークとして行っていました。

ここで、一つ思うことがあります。それは、
「いつもの」やつを「みんなで」やるのはどうなの?
ってことです。

まず、「いつもの」ということからいくと、
声の状態って日によって、なんなら時間帯によって全然変わってきますよね?「いつもの」メニューが、その日の状態を把握する為に機能しているならば良いのですが、盲目的に同じ作業を繰り返すのはいかがなものかと思います。

例えば、僕のところでやっていたルーティンを例に挙げると

・ブレス
・ハミング
・リップロール
・タングロール
・マメマメマ

と言った感じです。毎回同じ、必ずこのメニューです。
ここで、今日はちょっと響きが鼻に逃げやすい人がいたとします。そうすると、ハミング、マメマメマをすることで、おそらくもっと響きが鼻に逃げやすくなるでしょう。ハミングを鼻の方に響きが逃げないように発声できる人は、とっても発声が上手い人です。大抵鼻にかけてしまいます。また、マメマメマ(マメマメマと発音しながら音階練習をします)は「ま行」ですから、当然鼻に響きが行きます。

悪い状態を更に悪くするのですから、この日、このウォームアップはしない方がマシということになるでしょう。

2. みんなでやることについて

お分かりだとは思いますが、声の状態は十人十色です。
声の調子を整えるためには、一人一人別のアプローチが必要になります。
また、使える音域もみんな違います。

それなのに、固定の子音同じ音階を用いて全員で発声練習をすることに何か意味があるでしょうか?

僕はデメリットしか感じません。

「いや、グループの息を合わせるために必要なんです。」

という声が聞こえてきそうですが、もしそうなら、各自発声練習をして、声を整えてから、一緒にやるべきです。

発声練習とグループ練習を混ぜたらダメです。

3. 発声練習を積み上げる事

発声練習は、声の調子を整える事と、声を鍛えていくこと、の両方の目的があると思います。

声の調子を整えるのは比較的簡単です。
声の調子を整えるというのは、今ある状態をベストに持っていく、ということです。
対して、声を鍛えていくというのは別の作業です。

声の調子を整えることしかしない人が大半ではないでしょうか?

声を鍛えていくというのは、意図的な成長・変質を意味して言っています。これが難しい理由の一つに、正解が無い事が挙げられます。
声は、正解の無い「表現技法」に用いる「道具」なので仕方ありませんね。
正解が無い以上、自分に必要な声が何なのかを常に自分で考える必要があります。そして、自分の理想をイメージすることがとても大切です。それが無くては、イメージに向かう為の発声メニューを組めません。

しかし、恐らくイメージはコロコロ変わります。
その時その時の価値観の持ち方で理想なんてものは変わるからです。

なので、オススメは、行き当たりばったりでやっていくことです。
前述の内容と矛盾するように感じるかもしれませんが、そうではありません。常にどこに向かいたいかを考えて、その時々で、欲しいと思ったものに都度チャレンジしてみるということです。

理想は常にぶれず、イメージに向かって一直線

それも良いかもしれません。
ただ、こんなこと僕が言えたことではないのですが、

いっぱい回り道した分だけ出てくる深みがあるんじゃないかな?

なんて思っています。

あと、色々取り入れる事で、自分らしさがなくなってしまうと心配する人がいますが、それが本当に大事な部分なら、きっと後からまた表に出てくると思うんです。前よりも更に磨かれて。

4. まとめ

では、今回のまとめです。
冒頭でも述べましたが、全て僕の主観なので、気に入ったところだけ取り入れてくれたらと思います。

1. 発声練習のメニューは状態に合わせて選ぼう
2. 発声練習とグループ練習は区別しよう
3. 考えながら行き当たりばったりで積み上げていこう

です。
では、次回もお楽しみに♬

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