今、社会にデザインが果たせる役割とは?|Social Impact Weekレポート
2030年を達成期限として設定されたSDGs(持続可能な開発目標)ですが、その期限まで10年を切った今、企業とデザイナーが果たすべき役割は何か——ReDesigner主催のイベント「Social Impact Week」にFjord Tokyo社、Goodpatch社と共にKOELから福田が登壇しました。
社会に対するNTTコミュニケーションズの姿勢と、その中でのKOELの役割についてお話ししたイベントの様子をダイジェストでお届けします。
SDGsとNTTコミュニケーションズのCSR
NTTコミュニケーションズは「人と世界の可能性をひらくコミュニケーションを創造する」という企業理念を掲げ、企業とコンシューマー両方に向けて幅広く通信技術や先端技術を用いたソリューションを提供しています。
NTTコミュニケーションズのバリューチェーン(NTTコミュニケーションズのCSRマネジメントページで詳しく解説しています)
NTTコミュニケーションズ内には事業支援を行う「イノベーションセンター」という部署が存在します。「イノベーションセンター」の業務は顧客に寄り添う課題解決だけでなく、社会的重点課題をCSV(Creating Shared Value)で解決するというビジョンも掲げています。
さらにイノベーションセンターの中でクリエイティブを司っているのが私たちインハウスのデザインスタジオ「KOEL」です。
社会課題に対してなぜデザインが必要なのか?
ではなぜNTTコミュニケーションズがデザインやデザイナーの強化に取り組んでいるのでしょうか。NTTコミュニケーションズにはアイデアを実現するためのテクノロジーが豊富にありますが、一方でこれからの社会課題解決の第一歩をどこに置くべきなのか、しっかり見定めなければそのテクノロジーも大きな価値を発揮することはできません。
持てるテクノロジーでどんな良質な問いを設計し、どんな社会課題に生かすのか?良質な問いをどうクリエイトし、持てるテクノロジーをどう当て込んでいくのか?KOELのミッションは「デザイン×コミュニケーションで社会の創造力を開放する」——これらの問いに向き合っていくことが私たちKOELの使命です。
そして社会課題に立ち向かっていくためには、一つの会社だけでなく、いろいろな会社が協業が必要です。KOELは「人や企業に愛される社会インフラをデザインする」というビジョンを掲げています。
私たちNTTコミュニケーションズは20年の歴史の中で社会インフラを作ってきたという自負があります。その力にデザインを掛け合わせることで社会に大きなインパクトを与えることができるという信念をこの言葉に込めました。
社会に対してデザインの力を証明する
KOELの組織内には4つのタレント——ビジネスデザイナー、UXデザイナー、UIデザイナー、デザインリサーチャーがあります。デザインの対象は戦略からビジュアル制作まで幅広く、これらをブランドやビジネス、企業戦略、組織作りに活用しています。
具体的には、自社サービスのデザインスプリントやユーザーテストを行ったり、他の組織にデザインプロセスを実装するワークショップ、さらにクライアントとの共創も行っています。
事例としては、リモートワーク時代の仮想オフィスサービス「NeWork™️」の開発や、自社の企業理念の策定、教育クラウドサービス「まなびポケット」のデザイン支援などがあります。
インハウスといえど我々が目指すところは、NTTグループの枠を超えて唯一無二のデザイン集団になることです。そのために3つの指針を掲げています。
・社会イノベーションの実行部隊である
・データとデザインの先駆者である
・ビジョン駆動型で進める
会社を超えて、デザインで社会に触れる
そもそもイノベーションセンターを創設したきっかけは、これまでの経験から成功した事業はデザインプロセスを実地でやっていたということが見えてきたことがきっかけでした。チャレンジ精神を持ったこの会社には今一度新しいことをやるフィールドが必要だと思い今に至ります。
「人や企業に愛される社会インフラ」を一緒にデザインしたいと思う方をお待ちしています。興味を持ったという方はぜひこちらをご覧ください。
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NTTコミュニケーションズ・デザイン部門「KOEL」では、通信会社だからこそできる、新たなコミュニケーション、社会インフラを一緒にデザインしてくれる仲間を募集しています。詳しくは、こちらをご覧ください。
KOEL note 編集チーム 福岡陽、八木 貴之
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