親と同じ意見だと困る? 義父の教えに学ぶ子どもとのコミュニケーション
ある時、私と私の家族との関係、そしてコミュニケーション方法の違いについて夫に話しているとこんなことを教えてくれました。
義父が夫に意見を聞くとき、「これはあくまでも僕の意見で、僕の意見は僕の経験に基づくものだ。」との前置きを置いたうえで、「君はどう思う?」と意見を聞かれていたようです。
義父は夫に、「親が自分の価値観を子どもに共有し、子どもの教育や経験に投資しているのに、親と同じ考えだと困る、違って当たり前だ」と説明していたといいます。
これって当たり前なことなのですが、つい忘れがちではないでしょうか。
自分の意見や価値観を子どもに押し付けない。
自分の考えと子どもの考えを切り離して考える。
子どもの意見を引き出しながら、尊重する会話の進め方を心がける。
あくまでも私の憶測ですが、義父の「これはあくまでも僕の意見で、僕の意見は僕の経験に基づくものだ。」の言葉があったから、2人は感情的になったりすることなく、建設的で中身のある会話が親子で出来た、それが親子間の強い絆に繋がったと思っています。
私も当たり前のことを忘れないよう、子どもと会話する際に押さえるべきポイントをしっかり意識しようと思います。よく考えれば、それが「声かけ」の醍醐味かもしれません。
日々の育児の中で、私たちはつい大切なことを忘れがちです。でも、その大切さに気づかせてくれるのが、日常の「声かけ」だと感じます。
スイスの心理学者ジャン・ピアジェはこんな言葉を残しています。
「教育の目的は、知識の量を増やすことではなく、子どもが発明し発見する可能性を生み出すことである」
子育てにおいて大切なのは、子どもに知識を詰め込むのではなく、彼らが自分の個性や興味を伸ばせる環境を整えることです。
声かけは、その環境作りの大切な要素です。どんな言葉をかけるかが、子どもの思考や性格、ひいては将来に大きな影響を与えると思います。
これからも、考えていること、学んだこと、我が家で実践していることなどを通して、皆さまに気づきや学びがある内容を共有できればと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。