『どこよりもわかりやすい』シリーズ・封筒(用紙)編
こんにちは、光栄印刷です。
前回より始まった
『どこよりもわかりやすい』シリーズ。
封筒 その一 に引き続き
封筒 その二
今回は、封筒によく使用される用紙についてのお話です。
皆さんは、封筒というと
何色の封筒を思い浮かべますか?
白・茶色・カラフルな色など。
では、手で触れた印象は?
普段、郵送されてくる封筒って
意外に色々な種類があるものです。
でも、寂しい事にあまり印象には残っていないですね。
お家に帰って是非見てください(笑)
そんな封筒用紙、包装用紙として使用されている用紙の品種をご紹介します。
◎ケント紙
特徴 平滑性が高い為、宛名書きなどの際にもインクが滲みにくいです。 紙の色は少し青みがかった白ですが、純白色でとてもきれいな用紙です。 強度があり、封筒に適している用紙といえます。
◎クラフト紙
特徴 未晒クラフト・半晒クラフト・晒クラフト・片艶未晒クラフト紙・ 片艶晒クラフト紙など種類が豊富です。パルプの繊維が長く、繊維ひとつ ひとつがしっかり絡みあっている為、強度があり、包装用途(封筒・手提 げ袋)として使用されています。
●未晒クラフト
こちらの濃い茶封筒は、未晒パルプを使用した(漂白をしていない)茶色 い用紙です。強度が強く、各種包装用紙として使用されています。
●半晒クラフト
こちらの少し茶色い封筒は半晒クラフト紙。
未晒クラフト紙はパルプの原料がそのまま残った茶色ですが、
こちらの半晒クラフト紙は少しだけ漂白をしているので、柔らかく、明る い印象です。
●晒クラフト
そして、こちらの白い封筒。晒クラフト紙こちらの用紙は製造過程で漂 白し、完全に白色にしたものです。漂白することで、未晒、半晒と比べると強度はさがりますが、紙の繊維が長い為、強度があり、手提げ袋などにも使用されています。
●片艶未晒クラフト・片艶晒クラフト
片艶クラフト紙は、片面がプレス加工されており、艶がある用紙です。
片面プレスなので、プレスされていない面の手触りはザラザラしていま す。
◎カラークラフト紙(色がついている用紙)
特徴 クラフト紙に染色をした用紙です。 染色しているので、色落ちなどの心配がありません。沢山の色がありますが、返信用の封筒など、色紙にすることで、中に入っている内容がわかりにくくなります。
今回は封筒で頻繁に使用される用紙の品種をご紹介しました。
少し混乱するのが、
取り扱うメーカーさんによって、用紙の銘柄名が異なるということです。
◎用紙の銘柄名
一言で“ケント紙”といっても、
サンシルキー・シラクサ・マーブル・ホワイエクセルケント・ホワイトピーチケント 等々
“半晒クラフト”といっても、
OKゴールド・金門・ゴールドアトラス・オリンパス 等々
また、“晒クラフト”
OK晒クラフト・アカシヤ・スノークィーン・紀州晒クラフト・ラッパG1 等々
そして、“片艶晒クラフト”
OKブリザード・晒竜王W・片艶・キャピタルラップ 等々
最後に“カラークラフト紙”
コニーラップ・サイセイカラー・ハーフトーンカラー・センダイカラー・レジーナパステル 等々
私は混乱しました(笑)
それぞれに、白色度の違いや、またカラークラフト紙は色がたくさん揃っているので、
ご興味がある方は、是非見比べてみてください。
紙の透け感などもそれぞれ違いますよ!
以上、今後の用紙選びの参考にしていただければ幸いです。
◎追い刷り
そして、
『簡単に社名が入ればいい!』なんて方は
既製品(封筒に仕上がっている商品)を使って
刷り込む(追い刷りともいう)
簡単な方法もあります。
種類によっては
郵便枠が入っているもの、入っていないものを
選ぶこともできます。
既製品封筒については、今後ご要望がありましたら、
改めて、ご紹介させていただきます。
次回は
裏地紋についてご紹介します。
このシリーズが終わる頃には
あなたも封筒博士になっているはず!(笑)
引き続き、よろしくお願いします。
封筒のご相談、お気軽にどうぞ。