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エキスパンションによる拡充

 最近ACT、認知行動療法を日常の中に取り入れていて嫌なことがあってもそれに左右されることなく、やるべきことが出来るようになってきた。それはディフュージングといってマイナス感情と一定の距離を置くことが出来るようになってきたからだ。
 ここから更にマイナス感情を上手く扱うテクニックとしてエキスパンションがある。これは一定の距離を取ったマイナス感情を自分の脇に置いておいて消え去っていくのを待つというものだ。
 あくまで概念というか、イメージなので人によって扱い方は多少異なるだろうが基本的なところは同じだと思う。ベースはボディースキャン瞑想になる。つまりマイナス感情を感じたときに体のどの部分に変化が現れるのかを把握するところからスタートする。
 例えばイライラしたときに、胃の辺りがキリキリするような感覚を掴んだのなら、まずはその感覚を認めて次にそこに息を吹きかけて風船を膨らませるようなイメージを持つ。そしてその風船を自分の脇に置いておくようなイメージを持つのだ。
 こうすることでマイナス感情と一定の距離を保ちコントロールしやすくなるので、再び同じ感情が湧いてきても上手に対処出来るようになるのだ。

 エキスパンションは別に上記の方法だけでなく、擬人化やキャラクター化することでも効果があるようだ。僕はよくジョジョの奇妙な冒険に登場するスタンドを想像する。あれは人の精神エネルギーが擬人化したものなので、悲しみや怒りの感情にそれぞれスタンドのイメージを持たせるとやりやすいかもしれねい。
 そして一度は去っていったスタンドが再び目の前に現れてもすぐに追い返そうとするのではなく、居座ることを許してあげるのだ。
 こうした作業の繰り返しが行動力を高めて生産性を上げてくれることになる。

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