浄水、浄化施設
年度始めは色々と見積依頼が舞い込んでくる。自治体の予算要求していた工事を具体的に進めるに当たり最新の積算が必要になるので提出が求められるのだ。
浄水場と浄化センターの機器依頼はよく入ってくる。浄水場は生活水を作る施設である。雨をダムに溜めて放流し浄水場で綺麗にして各家庭に水が届けられるわけだが、その過程で水の中の砂や泥を沈殿させたり、塩素を使用して消毒したりする。水を掻き混ぜる攪拌は水の中に含まれる微生物を活性化させて水の中のゴミを除去するわけだ。
仙台市で最も有名なダムは釜房ダムだが、水を濾過する作業は結構アナログな部分もあり面白い。
浄化センターは生活雑排水や雨水を綺麗にして川や海に放流する施設だ。各家庭のトイレや風呂、キッチンの排水をそのまま放流するわけにはいかないので浄水場と同様に各工程を経て放流可能な基準値まで綺麗にするわけだ。浄水場と異なるのは排出された汚泥等の廃棄物は然るべき方法で処理されるところだ。そのまま山に捨ててくるわけにもいかないので、脱水機を通過させて余計な水分を取り残った廃棄物を処分する仕組みとなっている。
各施設は24時間フル稼働で街への水の供給源となっているわけだ。インフラ施設としても社会的な意義のある仕事だと思う。