制御盤の個性
今日は仕事で南相馬市を訪れた。マンホールポンプが格納されている現場があるのだが、故障が発報されているということで現調の依頼が入ったのだ。
現場にもよるが通常ポンプには制御装置が入っている。オーバーロードした際の加熱や内部に水が入ったことを通知する浸水が主なものだ。普段はマンホールの中に入っているので、異常が発生しても地上では分からないのだ。なので制御盤に故障が表示されるようになっているのだ。
今まで色々な現場を見てきたが、現場毎に制御盤にも個性があって面白い。基本的に盤の中身は設計者の意図を汲んで組み立てられていくので、設計者の個性が出たりよく意図が分からない現場もある。
今日の現場もそんな現場で、ポンプの制御線はB接点にも関わらず制御盤はA接点で組まれていた。接点が逆ということは本来ケーブルが繋がれている時点で発報しなければならないのだが表示は出ていないのである。途中のリレーの配線もA接点になっており、よく分からない状態になっていた。ポンプ自体は動力のケーブルで動くのだが、とりあえず今日の現場は制御ケーブルの交換で対応するものの、何とも腑に落ちない状態である。正直こうした訳の分からない現場もあるので、中々故障の判断も難しい。兎に角現場にとって何が最も最適な状態か、現場毎に判断して進めていきたいと思う。