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USBマイクとダイナミックマイクとコンデンサマイクの音質を超ざっくり比較してみた
今回紹介するのは、SAMSON_Q2Uというダイナミックマイク。
このマイクは、USBマイクでありながら、XLR接続もできる1台2役のマイクです。
収録環境は、自宅の作業部屋。
パソコン前で簡易的に収録したもので、特に吸音材などは立てていません。
また、隣の部屋でファンヒーターをつけているのでノイズが入る環境です。
USB接続はmac付属のボイスメモを、
XLR接続とコンデンサマイクはオーディオインターフェース経由で接続しています。
これらのDAWはProToolsです。
MacBook Air の内蔵マイク
まずは、PCの内蔵マイク。Zoomでよく聞く音質です。
通話レベルでは良いかもですが、このままでは納品できないクオリティです。
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Q2UをUSB接続して収録したものです。
しかし、内蔵マイクよりもグンと音の明瞭度があがったのが分かります。
余計な周囲の音を拾っておらず、中低域の音がくっきりとしています。
ただ、高音の成分が削れているように聞こえるため、響きがあまり感じられませんね。
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SAMSON Q2U
オーディオインターフェースにXLR接続して収録しました。
いかがでしょうか?
USB接続の音と比較すると、ほとんど変わりないように聞こえます。
注意深く聞くと、やや全体的に音の密度が上がったように感じます。
(気の所為かも・・・?汗)
※風防を外した状態で収録したため、吹いてしまいました。
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自分がおすすめしているコンデンサマイクです。
Q2Uと比較すると、高音も拾ってくれて響きを感じられる音になっていますね。
全体的な音のバランスもよいです。
この価格帯でこのクオリティの収録が出来るマイクはそうないかなという印象です。
このマイク含め、コンデンサマイクは高精細に収録できるため、ダイナミックマイクより繊細に音を拾います。
今回は衝立などは設置しなかったため、部屋の空間を感じる音に聞こえたと思います。(これを”部屋鳴り”と言います。)
よく聞くと、隣の部屋のファンヒーターも拾っていますね笑
まとめ
収録に欠かせないマイクですが、収録環境にも気を配ってあげられるとより効果的です。
具体的には、防音室、吸音材などの衝立、ウォークインクローゼットなどが有効です。
コンデンサマイクを使う場合は特に注意してみてください。
SAMSON_Q2Uは、1万円以下で手に入るエントリーUSBマイクかつXLR接続も可能な1台2役のマイクです。
正直に言うと、個人的に音質に物足りなさは感じるものの
「この値段でこのクオリティなら1本持ってて損はないか」
と思わせてくれるマイクです。
PCの設定、ドライバーのインストール、オーディオインターフェースの設定などに苦手意識がある方に、特におすすめできるマイクです。
まずはUSBマイク(Q2U)で収録までを出来るようになって、次のステップにコンデンサマイクやダイナミックマイクを選んで進んでいければ良いかなと思います。
以上、ナレーター&MAミキサーの小枝シンヤでした。