【キャリア編】恋しくて憎らしい夫よ

夫が転職活動をしている。

希望年収は私の年収の2倍の金額だそうで、夫の優秀さを誇らしく思ったり、自分の非優秀さに歯を食いしばったりする。

どこからが高収入というのかは分からないけど、少なくてとも私の2倍の年収を求められる立場にいる夫はそこそこ優秀なんでしょう。


以前ラジオの相談番組にも送ったことがあるが、私は夫の年収が自分よりそこそこ多いことに対して、苦々しい思いを持っている(あまりにもマウント的な話なので、口に出したことはない)。

夫の給与問題は、我が世帯というチームから見ると大変心強いことだ。

ただ、同業界の同級生となると、自分の不甲斐なさを突き付けられる大きな大きな問題でもある。今後の人生を健康に進めるために、私はこの問題をいい感じにケリをつけなくてはいけない。


収入なんて環境とタイミングだとは思いながら、金で選択肢に変化が出ることは明確で、金は社会から与えられる対価だと思うと、どうしても比較をしてしまう。

自分の生活不安が解消される嬉しいニュースではあるが、他人頼りな思いが自分の心のどこかにあることが悲しい。ライバル視も難しいほどの差がついてきたことが、すごく悔しく、とても惨めな気持ち。

そんな相手を出し抜きたいという、敵わないプライドなんて最初から持たず、頼り切れるような性格だったら、きっと素直に良い結果を願えたのだと思う。

今は正直、同じ水準まで一旦下がってきてほしいと思う気持ちの方が大きい。そうすれば私の人生を、ネガティブに捉えるトリガーがまた1つ減るじゃないですか。

家に入れるお金を50:50にしているのも、私のプライドが故に。自分が相対的低収入であることがどうしても受け入れられない。


「同じようにそこそこ頑張ってきたつもりが、どこでその差が生まれたのか」と思うと今すぐ死んでしまいそうな気持ちになる時期もあったが、なんとかそれなりに切り離して考えられるよう、絶賛心を鍛えている最中だ。

あまり大きな声では言えないけど、そういう意味で子供を持つことに前向きになってきたのかもしれないとさえ思う。我ながら非常に不健全だと思うものの、自分の幸せの総量が多い選択をしたい(勿論それだけが理由ではないしね)。


可能であれば、やはり死ぬまでには大差をつけて追い抜きたい、勝ち逃げして死にたい、とアラサー子なしの私はそこそこ本気で思っている。ここ10年は難しいかもしれないけど、将来的には。

あまり言葉にしすぎると将来の自分を苦しめるような気がして恐ろしいのだけど、健全な野心はいつまでも持ち続けたい。


この気持ちに早く落ち着かせるか、今後10年の長期戦に持ち込むか、自分の未来の心境が今すごく気になっている。

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