ビジネスPCで食卓DTM環境を作った
家族と食卓で雑談しながら音楽を作りたい。
そこで、仕事用に使っていたノートPCでDTM環境を作ることにした。
NEC LAVIE N15 (メモリ8GB、SSD 512G)。
2021年に9万で買ったもの。
高いスペックのPCでないとDTMはできないと言われている。
なんとなく挑戦したくなった。
軽量化する
Windows 11は、8GBのメモリーの6割をシステムに使われてしまう。
この状態では満足にDTMできない。
メモリーを節約できるようにチューニング。
むだな画面効果を止める
FAX・メール・ニュースなど、ビジネス機能は停止
ゲーム向け機能も停止
不要な自動プログラムを無効化
Webブラウザは、ChromeではなくEdgeを使う
地道な作業の結果、メモリー消費を31%まで減らせた。
最初は無理かと思っていたけど、希望が出てきた!
DAW
DTMするときの必須アプリ、DAW。
できるだけメモリーやCPUを食わない、軽量のDAWがいい。
できれば安い方がいい。
ということで選んだのは、Cockos社のREAPER。
付属音源がない代わりに、非常に軽量で自由度の高い優れもの。
REAPERを導入した顛末はこちらw。
かなり癖は強いDAWなので、もともとあるiMacのDTM環境で地道に使い込んで体に覚えさせた。
音源
もともとiMac上でDTMしていたので、音源はそれなりに持ってる。
ほとんどの音源プラグインは、1つのライセンスで2~3台のPCにインストールできるので、同じ音源を食卓DTM環境にもインストール。
あまり使わない音源は省いたので、事実上の断捨離。
ちなみに、だいたい以下のような音源を入れている。(無料とか安価が多い)
HALion Symphonic Orchestra - オーケストラ音源
Miroslav Philharmonik 2 CE - オーケストラ音源
BBC Symphony Orchestra DISCOVER - オーケストラ音源 (無料)
LABS - サンプリング音源 (無料)
MODO Bass 2 - ベース音源(無料版)
Dexed - DX7クローン(無料)
KORG M1 V2 - 本家によるクローン
XPand!2 - なんでもありのサンプリング音源(安価)
EZDrummer 2 - お気に入りドラム音源
Ravenscroft 275 - むちゃくちゃ美しいピアノ音源
Valhalla Super Massive - 魔法のようなエフェクタ(無料)
iZotope リマスタリング関連
オーディオ回り
Windowsの場合は、音を扱うときはオーディオ・インターフェースという機械が必要と言われている。
PCにイヤホンを直結しても音は聴けるけど、キーボードを弾いたときの音の遅れが大きい。
手弾きで気分よく入力する派なので、この遅延は辛い。
だからオーディオ・インタフェースが必要。
でも正直、高いので買いたくない。
ASIO4ALLというプログラムを入れるとイヤホン端子でも遅延がだいぶ減る。
でも音質があまり良くない。
ということで、以下のWebページを参考に、Realtek ASIO Driver を入れた。これはうまくいった。
PCにiPhoneのイヤホンを繋げて試し弾きすると、結構気持ちよく音が出る。遅延はほとんど感じない。
キーボード
食卓DTM環境ができた!
あとはキーボード。
とりあえず30年前のMIDIキーボードを繋げてみた。
形は食卓DTMにふさわしいコンパクトさ。
ただ、古すぎるせいか、ときどき音が鳴りっぱなしになる。
こればかりはどうにもならず、今使っているKORG microKEY 2に繋ぎ変えた。(ビジュアルはいいんだけどなあ)
追記
ハードオフで、小さく魅力的なMIDIキーボードを買いました(7千円也)
なんと同じ幅で、いい感じにまとまりました☺️
曲を作ってみた
深夜の2時間DTMのお題:「ペンギンをイメージした曲」を作ってみる。
音源はHALion Symphonic Orchestraなど。
わさわさした感じを出したかったので、弦楽を中心にいくつかのメロディを絡ませて、ちょっと不思議な曲になった。
曲を作っている間、ストレスはほとんど感じなかった。
うーん、食卓とは思えない心地よさ。
いや、良すぎないか?
どうやら、今まで使っていた iMac 2017 よりCPUがだいぶ速いようで、これまで使っていた音源も、より「楽器を弾いている感」が良くなっている。
気分よく作った曲がこちらです。
長文お読みいただきありがとうございました!