ど田舎でも、世界とつながっていた。
私が生まれ育った町にはCDショップが1軒しかありませんでした。
でも代わりに、本屋は数軒ありました。
90年代からついに2000年になる頃、私は小学6年生になっていました。
その頃、本屋では「ザッピィ」という雑誌が販売されていました。
今は残念ながら廃刊となっていますが、内容は「今話題のアーティスト」「あの歌手の真相に迫る!」など、特集がありました。
それとは別にうろ覚えですが、数十~50曲ほど、旬のアーティストや新人、インディーズからメジャーまで幅広い層のアーティストがリリースしていたCDの「サビ部分」がメドレー形式になってCDに入っていました。
これが目玉の付録だったんですね。
田舎育ちの私は、さすがにオリコンランキングやCM、ドラマで有名な曲は知っていましたが知らない曲も沢山ありました。
要は、「この本とCDを参考にしてCDを買おう」となっていたわけです。
色んな曲を聴いて、あれもいいなこれもいいなってなっていたんですが、後述する理由と、初めて聴いて頭を撃ち抜かれたような衝撃で、もう買うCDは決まっていました。
結果、1200円握りしめて買ったのが
globeの「genesis of next」でした。
これは当時、TVアニメだった「サイボーグ009」のED曲で、3曲目に「What's the justice?」という同アニメのOPも入っているという素晴らしいシングルCDでした。
御存知、小室哲哉とマーク・パンサー、そしてKEIKO。
最強のアーティストグループだと思います。
ここから私はglobeに惹かれ、小学校卒業、中学生~今に至るまでglobeを聴き続けてきました。
生まれ育った町が、田舎だと先述しましたが実は田舎というか、橋もかかっていない島育ちなんです。
だから雑誌を買い、当時はCDプレイヤーしかなかったのでそれで延々と聴いて、この曲素敵だな、カッコいいなとCDが擦り切れるほど聴いたころには自分の中で初めて買うCDは決まっていました。
ザッピィは廃刊になってしまったけれど、もしこの記事を見てくださってる当時の関係者の方がいらっしゃいましたら本当に御礼を言いたいです。
この雑誌が無ければ私はこんなに多くの素敵なアーティストと出会うことはなかったです。
多分、大人の事情(著作権関連や発行部数)での廃刊だと思いますが今も発行していたなら毎月買っていると思います。
ザッピィを通して、globeを通して、世界に、地球に。
ちいさな島から応援しています。