電池式の軽量マウスの限界:軽量ワイヤレスゲーミングマウス・Razer Orochi V2
全世界の60g=80gという方程式で生きている皆様、こんにちは。1=2みたいな頭の悪い事を言ってないで、せめてもう一度小学校の算数の教科書から勉強し直すことを強くオススメします。おめーバカだから! 香月です。
さて、なんだかデジャヴ感漂う記事になりますが、軽量タイプのワイヤレスゲーミングマウスこと「Razer Orochi V2」が5月末に発売開始となり、最初に現物を見たときには意識は正常だったのに、次にショップに行った時は記憶が無いまま、何故か手元に置いてありました。「お前こないだASUSの軽量マウスのレビューしてたじゃねーか!」というツッコミは誰よりも早く私がしました。
レビュー記事にした通り、多少甘い所はあれど良い製品で、「これで暫くはマウス周りも落ち着くかな」と思ったらこの有様だよ! そんな具合です。
有線接続は完全にオミット、電池なし状態で60gを切る超軽量ワイヤレスマウス
そんなわけで、どんなわけかわからないのですが、とりあえず手元にありましたことRazer Orochi V2。「V2」というだけあって、一応先代がいるわけなのですが、今回のV2にあたってはマイナーチェンジではなく、かなりガラッと変わっているようです。
先代は左右完全対称、サイドボタンも両サイドにあり、ホイール部分が光る、ワイヤレス時はBluetoothのみ、内蔵バッテリではなく交換タイプの電池駆動、有線接続に対応している、といったものなのですが、今回のV2にあたって、以下のようにかなり大幅な変更が加えられています。
・パッと見は左右対称のようで、微妙な形状により右手向け
・サイドボタンは左側(右手親指側)のみ2つ
・有線接続機能無し
・LEDはマウス中央インジケータ以外無し
・Bluetooth/2.4GHz専用ドングル両対応
・電池は単3・単4選択式、1本駆動で併用不可
・センサ精度向上
先代は重量が非公開ながらおよそ68g(電池なし状態?)の所、V2では58g(実測値・電池無し・ドングル込)と軽量化されており、2016年に登場した先代から5年経過した分の進化はしっかり投入されています。先代でもボディ側のRazerロゴは発光しなかったようですが、今回はさらにホイールのLEDも省略され、徹底的に軽量方面に振り切った設計のようです。以下、手元のスケールでの重量。
(本体+ドングル、58.3g)
(本体のみ、56.9g)
(本体+単4ニッケル水素電池、68.6g)
(本体+単3ニッケル水素電池、82.7g)
本体そのものはかなりの軽量で、ドングルを含めても60gを切ってくるレベルなのですが、いかんせん電池駆動という事で、結局それを含めると最低でも68g、後述しますがマトモに使おうとすると80gほどのマウスになります。eneloop含めニッケル水素電池は一般的なアルカリ電池よりもわずかながら重さがある為、徹底して削りたいのであればアルカリ電池で使用する事も念頭にしておくと良いかもしれません。
とりあえず写真で色々見てみる編:Razer Orochi V2
さて、そんな本製品ですが、とりあえずあちこち写真撮ったので、これもまた並べてみます。
(左後ろから・サイドボタンはかなり細長いタイプ)
(右後ろから・右側面は実装無し。ホイール手前にDPI変更等のボタンがひとつ)
(正面部分。USBポート含め有線接続端子は無し)
(底面。ソールは計3箇所、センサとスライドスイッチのみ)
(電池カバーはマウス上面ガバッと外れる仕様。クリックボタンもカバー側は完全に一枚板)
(カバー裏は固定用マグネットと金属ネジ。本体側電池部分は重量バランスを考えたのか斜めに配置、最も手前はドングル収納スペース)
(単3・単4電池装着状態。2本併用は公式にNGの他、ニッケル水素では電池の太さの関係で2本搭載がそもそも出来ない位置関係)
(同梱品一式。かなりスッキリした小型パッケージ)
製品自体はこのような感じで、8000円台のマウスにしては外装箱のサイズや内容物がかなりシンプルになっています。有線ケーブル接続が対象外なので、ケーブルはもちろん同梱されていません。電池に関しては単3アルカリが一本。このくらいシンプルな同梱品で充分なのです。箱しまっておく宝箱もそんなに大きいわけではないのです。
使用中のマウスとの違いはどうか? 大きさは最小、重さはほどほど
そんなわけでバカのようにというか、紛れもなくバカな勢いで突っ込んだので、改めて他の使用中製品と比較です。こちらも写真メインで。
(左からRazer Orochi V2、ASUS KERIS Wireless、Razer Viper Ultimate)
(後端側を揃えて並べた状態。Orochi<Keris<Viperのサイズ順)
(ASUS KERIS Wirelessはドングルなし・バッテリ込で79.5g)
(Razer Viper Ultimateはドングルなし・バッテリ込みで74.8g)
(Razer Orochi V2はドングルなし・電池の種類次第で68.6gか82.7g)
サイズ的にはOrochi V2が最も小型で、重量に関しても単4電池使用時であれば最も軽量となりました。実際には万が一に備えてドングルを収納した状態で使用する事になるのですが、「最も身軽な状態」とした場合にはなかなかに優秀。一方で単3電池使用時には逆に最も重くなるマウス、という結果になりました。Viper比で+5g程度に収まって欲しかった所でしたが、ニッケル水素では重量がかさんでしまうようです。
前項でマウス内部の様子を掲載した通り、電池使用に関してはいずれのサイズを選択しても、重量配分が崩れることはほぼ無いといっていいレベル。単4電池使用時は後端側、単3電池使用時はマウス中央に重量物が乗ることになるので、厳密には重心がズレる事になるのですが、使用した感触では「重心位置のズレ」よりも「マウスそのものの重さ」に気が向くので、重さにさえ慣れてしまえば操作上の支障はありません。
デザイン面に関しても3種類中、Orochi V2が最もシンプルになっており、LED照明等も無い事から、箱出しでそのまま使ってもゲーミングマウスにはちょっと見えません。オフィスで使っても別になんともないくらいにはおとなしいデザイン。後述のセンサ精度の関係もあるので、手に馴染む方であれば、デザイン系の作業に使用するのもアリでしょう。
数字上の重さというよりは「持った感触での重量感」という面で、Orochi V2は「塊感」があり、なんとなくゴロッとした重さを感じる事はあります。同社製のViper Ultimateや、ASUSのKeris Wirelessは全体が多少大きめ(と言っても小型の部類ではありますが)のため、「大きさの割に軽いな」といった印象でしたが、サイズがさらに小型なOrochi V2ではその点で、逆を言えば「数字通りの重さを感じる」というイメージです。軽い事に間違いは無いのですが、この「持った感触での重量感」、気になる人はかなり気になるポイントでしょう。かくいう私もそのクチ。
センサ精度は良好、従来使用していた製品と同等に使用可能
はい、出ましたセンサ精度のお話。前回のKeris Wirelessの時にも同じ内容を掲載したので、同様に検証を行いました。
結論から言ってしまえば、「DbD(※)で表示した画像でピクセル単位のカーソル操作は問題なし」という動作。センサ精度については、数値上ではViper Ultimate(20,000dpi)とKeris Wireless(16,000dpi)の中間となる、18,000dpiのものが搭載されているのですが、Keris Wirelessの時点で問題にならなかった操作でもあるので、このあたりは順当といったところでしょうか。
(※DbD:ドットバイドット(Dot by Dot)、使用しているディスプレイの解像度と、表示する画像等のドット(ピクセル)を一致させた状態。つまるところ「ディスプレイとしても、画像としても100%サイズ表示」の状態です)
カーソルの追従性も優秀で、動かしたタイミングでキチッと動き始めて、止めたタイミングでキチッと止まってくれます。従来のBluetoothマウスにあった「動き出し・止めの操作遅れ・ズレ」は発生していません。このあたりに関しては、少なくともゲーミンググレードのマウスであれば常識のものとして持っている性能だろうと思います。
一方、マウスを持ち上げた際の反応切れ、いわゆる「リフトオブディスタンス」に関しては、正確に測定したわけではないものの、Keris Wirelessが最も短い(≒ほんの少しマウスを持ち上げるとカーソルが無反応になる)印象で、Orochi V2とViper Ultimateではもう少し持ち上げた所で反応が切れました。「もう少し」とは書きましたが、高さにしてミリ単位以下の差なので、思い切り意識していない限りは極端な違いにはなりません。この「リフトオブディスタンス」に関してはかなり好みが分かれる部分で、デバイスメーカー側としてもユーティリティでその値(何mm持ち上げたら反応が切れるか等)を指定出来るくらいの部分なので、使用目的に合わせて設定をするか、実際に試してみて感触の良い製品を選ぶ事になります。
私が使用する用途の場合、マウスを「払う」ように動かすことがあり、特にVJの現場で映像切替を行う際に「マウスを動かしながら、斜め方向に持ち上げる」という操作を行うことがある(左にマウスを動かしながら、そのままマウス左を持ち上げ、振り子のように左上空方向にマウスを逃がす)のですが、この時「マウスを持ち上げ始めた(完全に接地していない)時にカーソルが意図した分だけ移動する」という挙動を目当てにしている為、「どの程度マウスを浮かせたらカーソルが止まるか」はかなり初期段階のテストで手に覚えさせるようにしています。他、狭いスペースで操作をする等で何度もマウスを浮かせてカーソルを動かす時にも重要になってくるのですが、このあたりはFPSゲームなんかをやってる方だと無意識にそれらしい動かし方をしているのでは無いでしょうか。
バッテリは「期待するな」、単4電池なら12時間連続動作出来れば御の字
(軽さを取った所で、電池が持たないのであれば……)
あまりに残念と言わざるをえなかったのはこのバッテリの持ち時間。前回のKeris Wirelessが2週間程度ぶん投げていても平然と動いていたので、まぁ最近のマウスはそれなりに駆動時間も考えられているのだろうと勝手に考えていましたが、大変な大間違いでした。最も軽量な状態で使用出来る単4電池駆動に関して、写真の白eneloopを使用した状態では、「2日目の途中でダメっぽい」という状態に。仮に1日6時間、常時何らかの形でマウス操作を行っていたと仮定して、12時間持たないという事になります。
Keris Wirelessの内蔵バッテリ容量は500mAh、Viper Ultimateは非公表となっており、一方のOrochi V2でテストしたeneloopは単4型で750mAh、単3型で1900mAhと、少なくともKeris Wirelessよりは明らかに大容量なのですが、eneloopを始めとしたニッケル水素系の電池は電圧が低く(手持ちの製品で1.2V、一般的なアルカリ電池は1.5V)、以前より電力効率が悪いとは言われていました。私自身もその点は体感しており、これがニッケル水素系電池の最大のネガティブである、とは言えると思います。もっとも、手持ちのeneloopがあまりに長持ちしすぎ(たぶん10年以上買い足ししてません)なので、いい加減に内部劣化が進んでいる可能性は充分にあります。
また、ニッケル水素電池ではなく、アルカリ電池を使用した際などでも同様なのですが、原則的に「内蔵バッテリでは無い、電池駆動型」のデバイスは傾向として連続動作時間が少なくなるように思います。特にマウスは動作中(≒マウスを動かしている間)は完全に常時通電となる為、その傾向は強く出るのでしょう。キーボードの類が「最後に電池入れ替えたのいつだか忘れた」くらいに持つ事に比較して、マウスは比較的短寿命なのはこのあたりの影響も少なからず存在していそうです。この点に関しては今回のOrochi V2に限らない共通点であるので、いい加減にeneloop側も置き換えて(手持ちの9割がSANYO(三洋電機)ロゴ入りクラスの時代)、バッテリ周りを更新して行きたいところではあります。電圧はともかく、駆動効率は多少変わるかも知れません。
そんなわけで、現時点では単4電池での使用は諦め、単3電池で駆動させた上で、常時手元に交換用の充電済み電池を用意しておく、という、まぁこれまでもやってたよね環境を継続中(最低でも単3電池なら20本はスタンバイ)なわけですが、比較的電池交換に手間がかからないとはいえ、長時間の使用にあたっては多少注意が必要であろうと思います。尚、今回のテストは一部設定時を除き全てBluetooth接続での使用だった為、より電力消費が大きくなる専用ドングル使用時はさらにハードコンディションとなる点はさらに注意が必要です。
Bluetooth接続でのゲーム使用には耐えるか?:割と行けるっぽい
(画像使い回しっていうな。やった事同じなんだもん)
さて、そろそろ記事も佳境になってまいりました。実際のゲームプレイテストに関して。こちらも前回のKeris Wirelessと同様、「エーペックスレジェンズ」の射撃場にて。特記無き場合、接続はBluetoothです。
Keris Wirelessの際にも行った「単発ハンドガン(P2020)で流し撃ち」に関しては、右から左、左から右の他にも、右・左・真ん中とマウスを左右に振って射撃した感触は良好で、極端に大きな差は感じませんでした。ただ、マウスそのものが小ぶりな為、実際のマウス操作範囲は多少なりOrochi V2のほうがコンパクトに出来ます。結果として手首の動く範囲も狭くはなるのですが、その分ピタッと合わせる操作で手首や腕に力を入れる必要があったような感じもあり、疲れやすさという点で言えば、質は違えど結果は同じ、といった印象でした。
動・静双方での精度にも不満は無く、今回は実際にマッチプレイにも出てみたのですが、何ら問題なくプレイが可能でした。勝てなかったのはプレイヤーのスキルが原因です。ただ、こちらも専用ドングルによる接続と比べるとどうしても小さな違いが見えてくる感じで、ゲームプレイをするなら大人しくドングル接続で使え、という結論。
電池タイプならではの「重量配分」に関しては先述した通りよく考えられており、前のめりにならない位置に電池を搭載する事になる為、一番前に寄ったとしてもマウス中央、単4電池使用時ならさらに手首側に重心を寄せることが出来ます。マウス自体の持ち方や操作時の振り方によって好みの分かれる点ではありますが、重心が手のひら中央とほぼ同じ位置にくる為、「手首を動かしたのと同じようにマウスも動く」という操作感はなかなか快適です。指先を振るように動かせば大きく、手首を横方向にひねるように動かした時には小さく、さらに言えば「指先を左、手首側を右」という強いひねり操作をした際には、それが意図した操作であればカーソルはわずかに「右に」動きます。細かい操作を行う際には、時にこのような「それ逆じゃない?」といった動かし方をする事もあるので、この点は非常に好感触。
さて、結局現場に持ち込んだのは?:こちらでした
(いつの開催時の写真だか忘れましたが、まぁだいたいいつもこんな感じ)
さて、ついに映像系の現場投入となったわけですが、最終的に今回はOrochi V2を持ち込みました。バッテリ周りの感触が確認できたからこそではあったのですが、ボディサイズそのものが小さかった事が最大の理由。バッテリ系の問題が解決出来ていなければ問答無用でKeris Wirelessの予定でした。
設営位置や高さ等の関係で、通常のPCデスクのようにある程度高い位置(床高70~80cm程度)で操作するのでは無く、その半分くらいの高さにマウスパッドを置いて操作する関係で、手首の上方向への曲がり具合がかなり限界レベルになったりします。現場によって変わるといえば変わるのですが、よほど専用のブースが用意されている場合以外は即席で設営するハメになるので、だいたいこんなもんです。
開催時間6時間のうち、私自身がDJプレイを行った45分以外は常時何らかの操作を行っていましたが、ゲーム向けではない、いわゆる「普通のBluetoothマウス」での操作に比べて映像切り替えなどの操作でキレが良くなり、パラメータ等の細かい操作もかなり楽に行えた、という印象です。おおまかな表示輝度(≒映像のフェードイン/アウトとか)やFX類、音楽と映像を同期させる操作系はiPadで組み上げた専用のコントローラで行うのですが、映像サイズの微調整やパレット上の素材入れ替え、そもそもスクリーンに出す映像の選択などでダイレクトにマウス操作を多用する為、この分の負担を減らすことが出来たのはかなり助かりました。USBポートを埋める事も無く、忘れ物を気にする事もなく、開催前のブース設営時にテストを終えたあと、満充電済みの電池に入れ替えて本番に入ることが出来るというのは想像以上に軽快で気楽です。とはいえ、なんかあったらイヤなので、専用ドングルはマウス内部に入れておいた上で、もう一本別のマウスもカバンに入れておいたりはします。私のVJ参加時に荷物がアホのように多い(3泊分くらいのキャリーバッグ)のは、ほとんどの場合「予備の予備の予備」まで用意するのが原因です。心配性とは何度も言われてるので多くは語るまい。
通常の「適材適所」からさらに一歩進んだ「適材適所」、基本性能が優秀な製品を使い分け出来る贅沢
そんなわけで、何故か短期間の間に2本もゲーミングマウスが増えたというよくわからない状況からのレビューでした。デスク使用のマウスはとりあえず固定ではあり、今回の追加導入はVJの現場で使用する事が前提、という事で、かつ「手が軽量マウス以外受け付けないくらい貧弱になった」というアレな事情からの選択でしたが、前回のKeris Wireless、今回のOrochi V2ともに優秀なマウスである事に異論はありません。どちらもBluetooth接続状態であっても精度が高く、「思った通りに動いてくれる」という基本中の基本な部分を、非常に高いレベルで実現してくれる製品です。
一方でボディサイズの違いはどうあっても環境的な影響の出る部分である為、その意味での「適材適所」はあるように感じました。今回の現場終了後、自宅で同じ状況を再現してKeris Wirelessにて動かしてみましたが、「最初に小さいマウスで操作を行う」という経験をした上でワンサイズ大きなマウスに移ると、どうしてもマージンが小さくなるという印象。逆を言えば、Keris WirelessやViper Ultimateくらいのサイズのほうが、通常のPCデスクのようなある程度範囲の取れる場所では操作が楽、という違いがあり、「適材適所」の意味するところが「センサ精度の良し悪し」から「操作範囲の大小に合わせる」にシフトした感じで、なかなかに贅沢な選択肢だなぁと苦笑いしてしまうほど。
「んじゃあKeris Wirelessはどうしてんのよ」という所なのですが、現在はVR用PCで使用しており、こちらはこちらで「Unityで細かい調整をガンガン行う」という場面がメインの為、幸いなことに無駄に余しているという事にはなりませんでした。これはこれで適材適所。冗談みたいにUSBポートを使いまくるVR機で、机上にも関わらず敢えてBluetoothで接続するという選択肢が使える為、非常に便利です。
重量面・サイズ・ボタン配置や数・バッテリタイプなど、非常に多くの製品が次から次へと出てくるゲーミングマウス市場ですが、製品自体のクオリティさえ一定水準を満たしていれば、あとは使う人の好み次第、という感じではあるものの、今回のように「操作可能なマウスパッドが非常に狭い」などの場面では、こうした小型マウスの需要はかなり高いものと思います。マウスの持ち方ひとつで様々でもありますが、今使用中の製品で何かしら不満がある場合には、自身の持ち方や手の大きさはもちろん、PCの使用環境を少し細かすぎるくらいまでチェックしてから、お店の展示機を握り比べるのも大事でしょう。ユーティリティでのソフトウェア的な設定調整で解決する場合もあれば、完全に形状の異なるマウスを選択する事になる場合もあるでしょうから、それなりに長い時間付き合うことになるキーボードやマウスといったインターフェイス機器はじっくりと検討する事をオススメします。
その上で今回や前回のようなレビュー記事が何かのお役に立てたなら幸いというものです。