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子ども、山形、まぐまぐでゅー

山形へワーケーションで訪れる機会があり、地域について調べていたところ、魅力的な施設が目にはいりました。
そこで、ワーケーションの個人的(裏)テーマとして
山形県では子どものためにどのようなことをしているのか?
を体験してきました。


山形はどういうところ?

山形の教育事情

高校・留学のススメ、保育園留学

断片的ですが、もらってきた資料にかいてありました。

『やまがた留学のススメ』 2024.7 によると
待機児童率の低さ 全国1位
食料自給率 全国3位
正規雇用者比率 全国1位
一人暮らし高齢者率の低さ 全国1位
不登校児童生徒率の低さ 全国2位

また別の資料で鶴岡市では。
学校給食費の無償化
医療費自己負担額を無料(18歳まで)
高校生の通学費を一部支援

『やまがた留学のススメ』 2024.7

宿題をなくした小学校というのを最近知りました。子どもに見せたところ「へー、そんな学校もあるんだ」

山形の特性(推測)
同居世帯が多いので、年齢幅の広い交流をしていると思われます。
実際に、SORAIでは中学生が幼児を見守る姿を見ました。体験でも高齢の方が先生役で活躍されていました。
起業家を育てるための取り組みを鶴岡市が若者向けに行っているようです。
子どもを地域で育てるという印象を持ちました。

伝統をアップデートして再構築

地方の可能性とは何だろう?
伝統野菜や水田は長い年月かけて伝承されたものです。
水田はどこにでもある光景です。
そのままではありふれたもので地域の特色にはならないけれど、時代にあわせてアップデートして再構築することで、魅力を作り出すことができると確信します。可能性を発見するだけでなく、再構築(リメイク)する。

その例がスイデンテラスだと思います。
なぜこういう施設が実現したのか、地元の方に背景を聞けて満足です。
創業者の方の熱量につきる。

父が酒田出身で、断片的に知っていた庄内がこの旅でつながったことも嬉しかったです。芋煮も本場のものを味わってきました(豚汁ではない)
古鏡の木村屋、店が進化していたので行きたかったのですが時間がなく。次回は行きたい。

オランダせんべいはバリエーションが増えてて驚き。
オランダちゃんグッズもできてる。。

Googleマップで見つけた廃校小学校をリノベ。しかも地元100%!行ってみたいな!

スイデンテラスとSORAIの考え

原材料をそのままではなく、現代にあわせて加工してストーリーを載せて発信する。(もちろんデザインも大事)そうするともっと魅力が増す。
取り組みを調べていくと、再構築が上手いなと感心します。
ここまで実現するには、ぶれない、理念と熱量が大事。

体験してきた!

(実質)初の飛行機

羽田空港は宇宙みたいだとワクワク
荷物を預けるのも自動化されててカルチャーショック
大きさを測る、やりたがる。

KIDSDOME SORAI

鶴岡について子ども向けの施設に向かいました。
宿泊するスイデンテラスに隣接する遊び場です。

まるいドーム状の建物。ウルトラ怪獣のイフのようだね、なんて。
一歩はいるとわくわくする仕掛けがたくさん
斜面を駆け上がる、ボルタリング、ネット、思い思いに遊ぶ
隠し部屋に本が。
こじんまりした子どもの大好きな空間
あちこちに本棚がある
裏側も通る
射撃は手作りだな
地下に行く
地下1階は工作の場所
なんでも作れそう

予約していた2時間じゃ足りないかな、と思っていたら1時間で「出る」と。
後で聞いたらネットに顎をぶつけたらしい。
お腹が空いていたからかもしれない。
子どもって予想つかないな。

山形ラーメン

昼から夜の中間だったので空いているラーメン屋さんに入る
雲ノ糸 鶴岡店 味の種類も麺の太さも好みもカスタマイズできる

お座敷で他にも親子連れがいて、あったかいラーメンが美味しかった。

スイデンテラス

到着したときは強い雨で、風景も寒々としてました。
それでも素晴らしい施設でした。
稲穂が実って一面が黄金色だったらどんなにきれいでしょうね。
お日さまが出ていて遠くの景色まで見られたらどんなにいいでしょうね。
滞在中はこんな想像力を働かせてました。

SORAIと隣接っていっても、意外と遠い
2回のテラスからの眺め。冬の曇りバージョン
水が湧き出ている場所があった。秘密の場所みたいで楽しい。
周囲は田んぼだらけ。
強い雨の中、散歩。夜もきれい
本を取りに行ったりお風呂に言ったり箱のような館内をウロウロする。歩くけど迷路みたいで面白い。
あちこちに書棚がある。セレクションも置き方も心地いい。
東北くくりのご当地コーヒー。こういうの好き
よつばと!全既巻を読み声に出して笑う(自分が通ってきた本を子どもが手に取るってエモい)
なんとなく手に取った本。
一番居心地がいい館内着だったかも。買って帰りたいがお高め。
山形のおみやげディスプレイもおしゃれです。
とことん産地にこだわる。
朝食の席に置く札にも楽しさがある
本の返却までの導線も考え抜かれている

子どもにむささびくんグッズ(歯ブラシ、スポンジなど)をもらいました。

徹底したオシャレは言うまでもないのですが、感心したのはスタッフのホスピタリティ。
雨だったので傘を貸していただいたり、朝食の時に子どもがややお腹痛くて起きられない(環境が変わるとよくある)と言ったら「おかゆいりますか?ご飯お部屋で食べますか?」と心配いただいたり、チェックアウトするときに「アンケートの回答ありがとうございます」と一言あったり。それらが自然だったのが印象的でした。

あつみ温泉

今回雨と強風で散策する時間がなく、、、また穏やかな時に来たい。

萬国屋、歴史ある旅館
萬国屋さんのひろーーーいお部屋
あつみ川の両側にならぶ温泉街
たちばな屋さんの鯉の泳ぐ和風庭園。はしゃぎすぎて池に落ちました。数日経っていい思い出です、たぶん。

かぶ,そば,しな織 いろんな体験

ワーケーションのプログラムでいろんな体験をしました。
私も子どもも初めてのものばかり。
”体験”すると知識が全身に染み込んでいく。

伝統野菜、あつみかぶ

蕎麦打ち体験
蕎麦は好きで旅先で食べることが多いですが、自分で作る体験はなかなかない。自分で切った蕎麦はお世辞にも上手とはいけないが、そのおいしかったこと。

蕎麦打ち。粘土状から延ばす行程はお得意

あつみかぶの収穫体験
雨の中、かぶを畑から抜いて根っこと葉を切る(漬物用に)
気づいたら子どもが全部やってました。

収穫するのは楽しいね

しな織体験
木の皮を糸にして織物を作ります。伝統工芸。
手で触ってみると麻糸みたいな手触りで、暖簾や小物などが作られていました。機織り機を使うのは初めて。子どもは集中してコースターを作成していました。

完成品は郵送してくれます、到着がたのしみ。

加茂水族館
美しいクラゲにうっとり。変わったクラゲが沢山いて、クラゲに特化した水族館は面白い。水族館では素通りするうちの子が、熱心に見ていたのでクラゲにハマったのかも?

その他。イカの一夜干し体験(イカから逃げてほとんど参加せず)や、反復横跳び(山形と新潟の県境をまたぐ)といった珍しいこともしてきました。

懇親会では大人の話に飽きてしまっていたが、用意してくれたPCでマインクラフトをやり始め、気づいたらずーっと黙々と何かを作っていました。
(泣く子も黙るマイクラ効果すごい。)ずっと見ていただいてて助かりました。

楯山荘と

温海地区にある廃校を利用した楯山荘に泊まりました。

ボランティアで運営してるようです。
夏はエアコンがないので宿泊合宿が無理になってきた、冬は昔の校舎なので寒すぎる。修繕するにも予算はなく、この先どうしていくか決まっていないと聞きました。私はこの施設を今後も活かしてほしいと思います。

ヒントはスイデンテラスにあるんじゃないかと思いました。
意思決定力。なにを魅せるか。テーマ性。潜在する資源を発見する。地域内外の巻き込み力。Wi-Fiや設備の快適さも大事。
実際に行ってみると、高い山に囲まれて水の流れる音がする里山の風景は無二です(保育園留学でいらしてた方も言ってました)

古い味のある外観、山に囲まれた里山にある
ノスタルジックそのまま

外は寒かったけど中はあったかい。懇親会で様々お話しました。

子どもに10年後にどうあってほしいか?
そう言った話題がでて改めて考えると、子どもには20歳になる時3つだけ持っていてほしいものがあります。

健康的で豊かな生活(心身ともに健康ってこと)
社会への参画(『世界が平和になる方法』をいま子どもは考えている。大人になったらできることをやってほしい)
仲間を作る(尊敬する人、共感できる人、一緒にいて楽しい人を見つけてほしい)

保育園留学で同じ時期にいらしてた方にもお話を聞きました。
この景色に惚れてリピーターで来ているとのこと。

東京の大都会と自然豊かな山形を行き来する子どもは、たくさんの体験をすることでしょう。海のにおいや柿の手触りや空気の冷たさなど、はっきり覚えてなくても、子ども達の栄養になります。大人の知らないところでいろんな発見をしていることでしょう。
今の子どもはSNSやYouTubeに縛られすぎています。うちの子はYouTubeがすべてだと思い込んでいるから、時々引きはがして目の前の世界と向き合う必要があります。私が子どもを連れ歩いている大きな理由の一つです。

あったかい感じのする公民館

地域のふれあいセンターにも訪れました。

段ボール製のおうち
おうちの中には段ボール製のお店セット

感想。まぐまぐでゅー

子どもは広いところに出ると走りたくなる

子どもに感想を聞いたところ「クラゲの水族館にまた来たい。」
おそらく「クラゲ100の質問」を全部読みたかったのかもしれません。

加茂水族館は駆け足で回ったのでたしかにもう一度来たいと思いました。
今回は朝ごはんの時間、チェックアウトの時間、他にもスケジュールに追われてしまいました(ワーケーションだったので仕方ない)

今回3つの異なる施設に宿泊しました。スイデンテラスのことは思い出せず。「むささびくんのところだよ」「ああ。むささびくんしか覚えてない」だそう。
どんな過ごし方をしてたんだろう。楽しかったのならいいか。

まぐまぐでゅー(庄内弁)
やることいっぱいで頭が混乱するー

まさにこれでした(笑)

子どもの頭の中はこうなっていると思う。

今度は稲が青々とした時期に、海に遊びに、またおいしいものを食べに、
子どもと訪れたいと思います。
時間を気にして行動すると、体感時間はもっと短く感じて『モモ』のように時間泥棒に時間を奪われてしまう。
ゆったり本を広げる、外を散歩する、そんな過ごし方をしたいです。

『モモ』の本。



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