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TOMOOのオールナイトニッポン0
【はじめに〜フワちゃんのオールナイトニッポン0終了〜】
フワちゃんのオールナイトニッポン0の突然の終了が8月だっただろうか。
ラジオは時代の最先端を進んでいく、当然のことのように月曜深夜27時から始まるオールナイトニッポン0の枠も新パーソナリティを立てることになった。
終了直後は代役を立てる暇もなかったのかアナウンサーが担当。これもまた、コアなラジオファンからすると胸の熱くなる展開だったらしいけれど、詳しくは知らない。
正直なところ、進んで聞こうという気にはならなかった。冒頭の数分間だけ聞いて、ラジオを切った。フワちゃんのオールナイトニッポン0終了は悲しい出来事だったのだ。
9月だったか、とりあえず週替わりパーソナリティということで、森香澄、渋谷凪咲のオールナイトニッポン0が放送、その後はキンタロー。だったか。
自分がラジオから離れている実感は少しあった。それでも、これらのオールナイトニッポン0を聞かない選択肢はなかったと思う。全員面白そうなラジオだと思える。
それでもしっかりと聞けなかったのは、自分の繁忙のせいか、それともフワちゃんと同じ枠のオールナイトニッポンを聞きたくなかったのか、そこまでショックだとは思っていなかったけれど、そんな深層心理も作用したのかもしれない。
そんな中、10月からは週替わりパーソナリティが担当することが発表される。その最初のパーソナリティがTOMOOという、自分のためにニッポン放送がサプライズしてくれたんじゃないかと思えるような立ち回りだ。
元気のなかった自分に活力を与えてくれた。
全部冗談なんだけど、TOMOOがオールナイトニッポンを担当することになったのは間違いなく自分のおかげだ。
このアカウント名でこの記事、そして注目され始めた初期から聞いており、記事まで書くそこそこの古参。(上記記事内のリンク参照)
ニッポン放送の偉い人がこの記事を見て「じゃあ担当させてみよう!」となったはずなのだ。TOMOOファン、並びにリスナーは感謝してほしいものである。
とまあ、それだけTOMOOに注目が集まってきたのだろう。上記の記事で注目のされ方については触れているので言及はしない。
上記記事では、ラジオの継続やレギュラー化に関して「期待しないで続報を待つ」と書いた。色々理由はあるけれど、かなり平たく言えば、TOMOOはラジオに向いていないと思っていたからだ。
けれど10月の放送がすべて終わった今、自分は心からレギュラー放送を望んでいる。
ファン心理からレギュラー放送を望む。
という側面ももちろんあるのだけれど、自分はラジオファンという側面からでもTOMOOという人がパーソナリティをするラジオはシンプルに「面白い」と思うのだ。
他にも面白い、興味深いパーソナリティは山程いるだろう。けれど、TOMOOのラジオは彼女独特の、彼女自身の魅力を感じられるようなラジオになると思うのだ。
【ラジオの向き不向き】
最近は、良い意味で喋りなれているパーソナリティが多いように思う。
土日とかにつけっぱなしにしているラジオから流れてくるアイドルのラジオとかを聞いていると、たどたどしく台本を棒読みして、コーナーに移ったりゲストに話題を振ったり、平坦なまま進行していくというか。
でも、これが当たり前だと思うのだ。
普通は全国に流れる放送で、自分の声で、言葉で喋り、電波に乗せるのは難しいことなのだと思う。
TOMOOはどちらかといえば、何かを伝えるときにものすごく時間をかけて考えて、何が一番その場に応じた最適な言葉なのか、慎重に発するタイプのように思う。
キタニタツヤゲスト回はそれが本当にすごかった。
人見知り的な性質もあるのだろうけれど、あのテンパリ具合はそんなところから来ているのだと予想する。
そしてラジオにも慣れているかというとそうではないように思える。
SONAR MUSIC終了の際のあっこゴリラとの電話でも動揺し、いきものがかりのトリビュートアルバム発売と同時にあった番組にゲスト出演した際、きよえちゃん(子供の頃の愛とリスペクトを込めて)への言葉も、時間をかけて言葉を選んで話していた記憶がある。
だからこそ、今年の年始に放送されたTOMOOのオールナイトニッポンXは最後に「汗をかいた」という言葉が出てきたのだと思う。
実際、ここまで緊張しながら話をするオールナイトニッポンパーソナリティはどのくらいいるのだろう。
自分が単発のオールナイトニッポン0をそんなに聞けていないというのもあるのだろうけれど、ここまで緊張しているのは久しぶりに聞いたような気がした。
ここまでTOMOOへのディスにすら思えてしまうような文章の数々になってしまった。
ただ、本当に馬鹿にしているわけでもなく、そんな向き不向きよって面白さが変わる、と言いたいわけではない。
そんなTOMOOのオールナイトニッポンは面白くなると心の底から思うのである。
【TOMOOのオールナイトニッポン0全4回】
今回の放送における初回の状態のままそれがずっと続くのだとしたら、ファンは喜ぶラジオになるかもしれないけれど、一般リスナーが聞き続けるのは難しいかもしれない。
実際、夕方にやるようなアイドルのラジオは、そんなファンの需要で成り立っているのだと思う。
けれど、TOMOOは最後の回でかなり落ち着いていた。
傍から見てもラジオに慣れてきていて、自分でも慣れてきたというより、心を開いてきた。と話していた。
メールに対するリアクションも自然で、楽しそうだったのだ。最後は「またご縁があったら」とまで言い出した。
上記のファンが喜ぶラジオ、というのを極端に偏見を言えば「別にラジオはやりたいわけじゃないけれど、やることになったパーソナリティ」によく起こるように思える。
内容を良くしようとか、面白くしようとか、自分自身が楽しもうという気概が薄い。またそれを評価して改善を提案する人もいない。(流石に偏見すぎるか?)
そのまま平坦な放送を続けていって、いつの間にか終了している。
TOMOO自身が心からラジオをやりたいと思っていたのかどうか、その辺はわからない。けれど、最終的には本当に楽しそうだったな、と思うのだ。
リスナーに提供してくれる音楽は上質のものだし、彼女自身のエピソードも面白く聞ける。
即興作曲のコーナーでは感心したり、それでいいのかと笑えもする。生演奏は言わずもがなだろう。
TOMOOというパーソナリティ単体でとても価値があるように思う。
おそらく彼女の中で失敗であろう、最終回17限定のアフタートーク。
メロディーに乗せて歌うのは禁止されている17のアフタートークで思わず歌を口ずさんでしまった。「ああ! 最後の最後にやらかしたー!」みたいなことを言っていたように思う。
けれど、楽しそうだったのだ。
こんなにテンパったり、色々失敗して、聞き直して反省して、それでも楽しそうにラジオをしていたように思える。
なんだかどこかで聞いたことがあると思った。
フワちゃんのオールナイトニッポン、初年度、いやそれどころかいっつもこんな感じだったなと思い出す。
このテンパリ具合、放送中にワタワタする感じ、どうにか言語化して話そうとして慌てるこの感じ、結局上手く喋れなくて発作を起こす、それでも途中からは慣れてきて、ニッポン放送にごねてオールナイトニッポン0に時間を引っ越すくらいに「私、ラジオ大好きになっちゃった!」とも話していた。
(そして妙に選曲も良かった)
本当にまったく方向性は違う。人間性も多分違うけれど、フワちゃんのようなラジオだと思ったのだ。
TOMOOがオールナイトニッポンのレギュラー放送を始めたら、FMでは現れにくい、そんな彼女の面白さも引き出せるラジオになると思うのだ。
だからこそ、ラジオファンとしてもレギュラー化を望んでいる。
フワちゃんと同じ、なんて言ってしまうとかなり縁起が悪いように思えるけれど、不祥事はともかく、フワちゃんのラジオだって3年は続いたのだ。充分過ぎる時間だろう。
あのカラフルはまたインスタでやらかしていると噂だけれど、本当だろうか。いや、本当だろうな。反省反省精進精進せえよ。
さて、キタニさんが言っていた「自分に対するパブリックイメージへの反感」というのにやや同意をしていた雰囲気があったのは、上記のような偏見を飛ばしたいからなのかもしれない。
極論を言ってしまえば、この記事も全部自分の偏見のたまものだ。
ラジオはそういうパブリックイメージを吹き飛ばすのにはうってつけのメディアだ。
ありのままの自分で話す。
そんなありのまま、素の姿を聞いてリスナーはパーソナリティを好きになっていくのがラジオだと思っている。
今回、メールは一通しか読まれなかった。アーティスト、しかも女性アーティストはやはり力加減が難しいと感じる。
けれど、これくらいでいいのかもしれない。
躍起になってメールを送っているよりは、思いついたときに送って、読まれたらラッキーくらいのほうが健康的だ。そして、読まれる率もそちらのほうが高い気がしている。
また放送があれば、もちろんメールは送ろうと思う。
「とりあえず今日で、一旦最終回です」
「流したい曲とかがたくさん出てきてしまって」
「始まる前は4回って結構あるよなって、気がついたら全然足りなくなって」
「友達に『ねえねえ』って、そういう話でも話したいと思う気持ちが湧いてきちゃって」
「タイミングと、ご縁があったら、またあわよくば、いつかニッポン放送さんに来たいなあって」
いつでも待ってます。また聞きたいです。
【雑多感想、気になった曲など】
以降はおまけ程度の雑多感想の節とする。
Bialy stocks が流れた。
「差し色」という曲をあいみょんのオールナイトニッポンゴールドで知っていてよく聞いていたのだけれど、驚いた。
天才がみんな聞いているっぽいので自分もいっぱい聞きます。こんな邪な気持ちじゃ天才にはなれなさそう。
「にゅん」はないだろう「にゅん」は。
かわいこぶりっこしているわけではありませんって言ったってことは、じゃあもう素がそれってことですか?
そういえばTOMOOは自分のパブリックイメージをなんだと思っているのだろう。自分でもよくわかってないからメールテーマもあんな感じで募集した側面もあるのだろうか。
こういう天然に反感を示すのであれば、それなりの根拠を持って反論しないと難しいのではないだろうか。年齢に対してそれはかわいすぎるから、やってることが。
反論も、自分のパブリックイメージに関しても聞きたいです。メールを送りたい。
マックのときの慌てようが面白すぎた。このすげえ細かいところ気にする感じよな。
世界ってそこそこラフにできているんだけれど、気にしてしまう。
とても気持ちがよくわかった。
そんな繊細で慎重な感覚を持つ人はラジオが向いているというか、リスナーの共感を呼ぶような気がする。
ユーミンはジャコビニ彗星の日なんだなあ、最近のアーティストは。こちらはYOASOBIのAyase選曲で聞いた覚えがある。
なんか通じる所あるんでしょうか。曲の好み、目の付け所と言うか。
最後の方に本人も聞いていたのか、噂を嗅ぎつけたのか、水咲加奈の舞踏会もいい感じでした。流石に選曲がコアで楽しいです。
オープニングもよかったな。
音楽聞く幅が広がる面白いメディアって、ラジオ以外にあるのかな。TOMOO選曲、もっと聞きたいですわ。心からそう思います。
生演奏はすべて素晴らしかった。あさぼらけの上柳さんも言ってたけど、生ってのは信じられない。
結局ライブに行けていない。日比谷音楽祭で会えると思っていましたが、流行り病でした。無念。
今年中……はきついか?
それでも来年こそは!