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【子連れアートの旅】4歳双子&8歳と、「南飛騨アートディスカバリー」を訪ねる旅

2024年10月19日~11月24日に開催された「南飛騨アートディスカバリー」。岐阜県と下呂市が、総合ディレクターに北川フラムさんを招いて開催したアートイベントで、今回が初回(今後があるかはまだ不明)でした。

会場は、下呂市街から7キロ程度高山方面に行ったところにある「健康学習センター」を中心としたエリア。作品数は17でイメージ的には越後妻有のトリエンナーレの1ブロック、という感じ。

津野青嵐『おきゃくさま おごっつおう 食べてくりょ』

朝、名古屋を出発してお昼過ぎに下呂に到着。まずは中心となる建物「健康学習センター」でチケットを入手。中学生以下は無料ですが、作品ごとにスタンプを押せる「こどもパスポート」を発行してくれます。

中﨑透『未定』

周辺の古い民家的な建物内にも、作品が点在しているのでひとつひとつ見てまわります。会期の最終日だったからかアーティストさんもたくさんいらしていて、素材や作り方を聞きながらまわることができました。

内山翔二郎『生きとし生けるもの』

内山さんの大きな昆虫のシリーズには、4歳双子男子も興味津々。VRを使った作品もあり、子どもたちは初めてのVR体験に大興奮。クマやカマキリが出てくる内容だったようです。

作品の鑑賞時間が16時までなので、先に建物内の作品をまわってから(建物内の作品はスタッフさんに押印してもらう方式)森の中のエリアへと移動。整備された散策路があり、4歳児も危険なく歩くことができました。

晩秋の森の中を次の作品を探しながらぶらぶらと歩く。まさに地方型のアートイベントの醍醐味という感じのひととき。

木立の中に、突如広がる不思議なパーティーのような世界。子どもたちは「これはなーにー? ケーキみたい」などと言いながら眺めていました。きれいなような、ちょっと怖いような、独特の雰囲気。

EBUNE×あぐり『不死への船路【⊥界】/岐阜・下呂漂着』

渡辺泰幸+渡辺さよ『在る音』

林の中に無数の風鈴が設置されている作品。「風鈴を人間と人間以外のいきものの境界線に置いていく。」とあり、小さな流れの向こう岸に広がる世界を、鑑賞者は対岸から眺める構図。ここもアーティストさんがアウトドア用の椅子を持ち込んで座っていらっしゃったので、お話を聞くことができました。(そういえばこの方の作品、名古屋造形大学のリニューアルのときに見たかもしれない…)

坂田桃歌『思い出ばなしをすごした』

このあたりまでで鑑賞時間終了の16時&双子の体力が限界に近付いたため、険しい散策路を行く必要のある作品まではたどり着かず。マルシェやワークショップなども開催されていたので、子連れでゆっくり見るなら前泊して朝から臨むのがおすすめです。でも、半日の滞在で見られた作品だけでも結構な満足感!

アートをきっかけにして訪れた場所で、その土地の魅力を感じる。地方型のアートイベントの魅力は、子連れでも結構感じられますよ。非日常の時間に親子で浸かるアート探訪の旅。ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

南飛騨アートディスカバリー
日程:2024年10月19日~11月24日(会期終了)
場所:南飛騨健康増進センター 一帯(岐阜県下呂市萩原町四美 1557-3)
主催:南飛騨アートプロジェクト実行委員会
実行委員会会長:古田肇(岐阜県知事)、山内登(下呂市長)
総合ディレクター:北川フラム(アートディレクター)


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