場面別、鼻水・鼻づまりのときのアロマの選び方
鼻水、鼻づまりって地味につらい。そんなときにどんなアロマ(精油)を選んだらいいでしょうか?
まず、風邪のひきはじめだったら透明のサラサラした鼻水ですね。
これは、ウィルスなど異物排出のための鼻水。
このときは、精油で鼻水を止めたり、出しやすくすることを考えるよりも、その鼻水の原因となっているウィルスなどの異物の撃退を目的に使っていきます。
異物がなくなれば鼻水も必要なくなりますからね。
抗ウィルス作用や免疫刺激作用のある精油を選ぶといいでしょう。
そして、風邪のあとの粘液排出の鼻水。
ねっとりしていて、色がついていて、鼻づまりになったりもします。
これは、免疫細胞たちの戦いのあとの残骸の排出。すでに戦いは終わっているので、戦いのための抗ウィルス作用などはもう必要ありません。
粘液の排出をしやすくする作用、鼻や喉の粘膜の炎症を鎮める作用のある精油を選んでいくとよいです。
風邪のひきはじめの鼻水と回復期の鼻水、鼻づまり、痰など。その両方をカバーしてさらにこどもに使える精油ならやはり「ラヴィンツァラ」(ラビンサラ、ラヴィンサラという名前の場合もあります)
ほんとに優秀すぎてうっとりしちゃいます(笑)
ラヴィンツァラ1本でも大丈夫ですが、ほかの精油との組み合わせでさらに強力にサポートできるようになります。
ひきはじめの応援での組み合わせなら、免疫刺激、抗ウィルス作用の高いティートリーをプラス。
・ラヴィンツァラ+ティートリー
ラヴィンツァラとティートリーの精油は、インフルエンザウィルスに対して0.001%で90%以上を撃退という研究結果があるそうです。
風邪のひき終わりには、粘液排出を促進するユーカリラディアタをプラスしていくといいです。
・ラヴィンツァラ+ユーカリラディアタ
もし、咳も残っているなら、咳を鎮める働きのあるブラックスプルースを組み合わせてもいいですし、お薬を使っていたなら肝臓強化のためにレモンとの組み合わせなんかもいいでしょう。
そんなふうに、体にでてる症状となぜその症状がでるのかの理由がわかると、どんな働きの精油を選んでいけばいいのかがだんだんと見えてきます。
そうしたら、その働きを持つ精油を使っていけばいいのですね。
反対に、それを知らずに風邪にはティートリー、鼻水にユーカリ、という覚え方をしてしまうと、場面が変わったときのアレンジができなくなってしまいます。
「アロマの薬箱」のレシピ欄では、必ず「どうしてその精油が選ばれたのか」という理由を記載するようにしています。
それがわかれば、もしレシピと同じ精油がなくても、ほかの精油で同じ働きをもつものを選べるからね。
結局ね、精油の使い方なんて、コツを覚えてしまえば、調味料を選ぶのとあまり変わらないのです。
甘みを足したいときに砂糖がなかったら、みりん、はちみつ、甘酒など・・そのときのお料理に合う甘みのあるほかの調味料を使いますよね。
精油も同じで、それぞれのもつ基本的な働きを知って、どんなときに使えるのかこれさえわかればOKなの。
ただ、これは頭で暗記しただけでは、なかなか自分のものになりません。
お料理もいろいろ作ってみて、だんだんとアレンジ上手になっていくようにアロマも実際に使ってみて、体で覚えていくものだと私は実感しています。
だから、まずは使ってみてほしい。
アロマ初心者の方なら、ディフューザーをお部屋で使うだけでもいいと思います。選び方をこんど記事にしていきますね。
※ただし、お家に小さな赤ちゃん、3歳未満の小さなお子さん、妊娠中のママ、猫や犬などのペットがいる場合は、ディフューザーを使う部屋を限定していくか、別の使い方を選んだほうがいいです。そのへんの注意点についても、これからすこしずつ書いていきます。