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写真が教えてくれる素敵なこと

まずは写真のクラスから開こうと決めた理由

私が春から開く子ども向けの学び場では、子どもがWeb媒体の記者となり、様々な大人の現場へ取材・インタビュー・写真撮影をし、結果をWeb媒体で情報発信する。記者Workには、記事書き・写真撮影・デザイン・イラスト書き・校閲など様々あるが、その中からまずは写真を学ぶクラスを4月から開講する。

何で写真なのかというと、以下の理由がある。

1.カメラはボタンを押せば撮れるから
  最近のデジカメは高機能で、誰もがカメラマン並みの写真を撮れたりする。小学校高学年から中学生にかけて、もうInstagramをやっている、という話を聞いて、記者Workの中で1番浸透していて身近な自己表現なのではないかと思ったから。
2.夫がアマチュアカメラマンで写真や写真関係者とのつながりがあったから
  夫は会社員だが、一時期本気でプロカメラマンを目指して写真学校に通っていた。個人でもフィルム写真で個展を開いたり、著名な写真家の方の個展に出向き、自分の写真を見てコメントをもらう、ということをしていたらしい。そうした活動のせいか、たくさんの写真家の方とつながりがある。夫の影響で、私もたくさんの写真展に連れて行ってもらったり、写真家に会って写真表現の世界に触れてきて馴染みがあった。
3.私自身が写真を語れる言葉を持っている
  私も、フィルム写真を半年間だけ習ったことがあった。結婚前、まだ公的法人で働いてたときだったが、写真教室で先生にたくさん理論だけではなく、写真表現を表現する言葉をたくさん聞かされ身についた。写真はさほど上手くないが、写真や写真表現、写真家の仕事については理解し、言葉で描写することが出来る。
4.起業協力メンバーにプロカメラマンがいる
  私の事業に共感してくれて、模擬授業などで協力してくれているメンバーにプロカメラマンがいる。その方が第1号教室の写真コースの講師になってくれることになったから。


写真には思いがうつる

ちなみに、このnote「コドモタイム起業ものがたり」の各記事に掲載されている写真は夫が撮影したもの。カメラでの撮影も相当な腕前だが、スマホで一瞬を切り取るときも、やっぱりうまいなと思う。子どもの写真を撮る機会が増え、家族に写真が撮れる人がいるのはとってもいい。

不思議だが、カメラにはそんな機能はないのだが、撮影された写真に、被写体に対する思いが投影されることがある。夫が息子が生まれる前に撮影していた写真と、今の写真を比べてみると、やっぱり今の方が光の捉え方が柔らかいし、「ほめてほしい、評価されたい」という意識より、被写体である息子のかけがえのない今この瞬間を残そうという愛情が伝わってくる。

言葉で説明するとこう長くなるんだけど、写真にはこうした言葉を超えた撮影者が込める思いが、見る人に伝わってくることがある。たぶんそこには、写真家の被写体との向き合い方や、何としても今この瞬間が今見てる感じのまま写ってほしい!という熱い思いがあるからなんだろうけど、それは何も経験を積んだ写真家にしか表現出来ないことではない。

昨年、2人の小学生の女の子に集まってもらって、写真の模擬授業を行ったとき、デジカメを渡した瞬間、大人が指示を出さなくても動き回って、はしゃぎ回って、想像力をフル活用させて写真を撮っていた。それを見ていたプロカメラマンは思わず「子どもの創造力に大人はかなわないよ」と言っていた。

上手く撮りたいという意識だけではなく、彼女たちが持つ、素直さや感性、らしさが、その場を楽しんでいる気持ちが撮影した写真には投影されていた。プロが撮った技術をフル動員して撮った写真と比較したら、何らかツッコみどころはあるかもしれないけど、彼女たちの写真には、見ている大人が笑顔になる写真がたくさんあった。


写真×子ども×自己表現で目指すもの

写真を通しては、以下のことが学べるのではないかと考えている。

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取材先で、初めて会う大人に緊張する子どもたちもいるかもしれない。でも、カメラを通して、カメラをコミュニケーションのツールとして活用すると、少し緊張がほぐれるかもしれない。

ファインダーを通して見る世界を、子どもたちはどう感じるんだろう。今いる世界をどう切り取って、どんな自己表現をするんだろう。そう考えるとワクワクしてくる。

子どもたちが自由に楽しく自己表現する上で、必要なたった1つのことは、周りの大人は伴奏者・黒子に徹するということ。

決まったことをしなくていい、人を傷つけたり迷惑をかけない限りはやりたいように自分本位にやればいい。どれだけ時間をかけてもいい。

子どもたちの「らしさ」が発揮され、それぞれの「らしさ」が写真を通じてぶつかったり、融合したり、際立ったり、そんな場が作れたらいい。

そんな教室を、絶賛開講準備中です。

起業ものがたり、今日はここまで。

つづく。





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