デイヴィッド・ホックニー展(東京都現代美術館)
概要
『デイヴィッド・ホックニー展』
東京都現代美術館
2023年7月15日(土)~11月5日(日)
※月曜日休館(7月17日、9月18日、10月9日は開館)
※7月18日(火)、9月19日(火)、10月10日(火)は休館
10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
これから行かれるための楽しみのために、あえて写真は載せていません
訪問時間
火曜日(開催75日目)
晴れ
11:00頃到着
当日券は20組程並んでいた
コインロッカーあり(100円リターン式)
ベビーカー貸出・授乳室・給湯器あり
会場の様子
オンラインチケットでの入場だと半券をもらえないからか、当日購入列に並んでいる人が多い印象。
作品が大きいものが多いので快適にに観れる。
一部写真撮影OK。(携帯電話・スマートフォン・タブレットのみ)
赤ちゃん連れもいた。作品が大きいし色もはっきりしているので、一緒に観ても楽しめそう。ただ、会場内が寒いのでその点配慮が必要。
感想
デイヴィッド・ホックニーの日本での大型個展は27年ぶりとのこと。
現代で最も革新的な画家のひとりと言われていて、iPad発売当初からドローイングに取り入れるなど、固定概念にとらわれない制作スタイルをとっているのが興味深い人だった。
展覧会に行く前までは、デジタルツールを用いた手法や広告物に掲載されている作品を見る限りあまり惹かれなかったのだけど、これは実際に観に行って本当に良かった!と思える展覧会だった。
例えば、iPadで描かれた作品。
観る前の私の脳内では、「油絵のような凹凸がなく、厚みや奥行きを感じらにくいからどうなの?」と思っていた。
ホックニーはそのiPadのバックライト=光に着目し、「色とは目が感じる光」であるということを利用し、作品に取り入れているということにハッとさせられた。
画材は色の三原色を、液晶ディスプレイは光の三原色を利用して色ができるが、結局のところ人の目に入るときは光の波長によるものであって、同じ色として扱われる。
さらに、画材では表現できない作品自らの発光によって、日常で感じる光のように明るさを感じることができるのも、iPadを使った作品の特徴だろう。
そして、この展覧会でそれが一番感じられ感動したのが、《ノルマンディーの12か月》である。
ノルマンディーでの1年間の風景をiPadで描いているのだけど、季節の移り変わりを彼の隣で観ているかのように、寒さ、爽やかさ、暖かさの空気が感じられる作品だった。
光を感じるという点は図録では体験できないので、ぜひ本物を観てほしい。
物販は、1入場につき1回しか買い物ができない仕組みになっていた。
作品が大きいのが特徴なので、グッズにしてしまうと何か物足りない感じがした。
ちなみに、同時開催されている『MOTコレクション』内の“特集展示 横尾忠則―水のように”でも、横尾忠則が好きだったというホックニーの作品が展示されているので、好きな方はそちらの会場に寄るのも忘れずに。