【読書記録】翻訳できない世界のことば
きっかけ
上記の記事で、運よくAmazonギフト券をゲットしたので
ほくほくと本を選んで手に入れた中の1冊のがこれ!
この本は、ほぼ絵本。
20代のエラ・フランシス・サンダースさんの
ほんわかしたイラストとともに、世界の訳せないことばが載っている。
例えば、
ドイツ語の「Drachenfutter」
これは、直訳すると龍のえさなのだが、ことばの意味としては、夫が悪いふるまいを妻に許してもらうために贈るプレゼントだそう。
他言語は、おもしろい。
妻は、龍なのか。
「Drachenfutter」
例えば、
ギリシャ語の「MERAKI」
これは、料理などなにかに自分の魂と愛情を、めいっぱい注いでいること。
日本でいうなら、愛情のこもったお弁当という所か。
それを一言「MERAKI」で示している。
今回購入した本たちは、言葉に関していろいろチョイスしたが
がっつりお勉強というよりもパラパラ見て楽しい本を選んでみた。
その中の1つがこれだ。
やっぱり、イラストがあるといい。
和む。ちょっと日本のタッチと違うのもおもしろい。
日本のイラストはどちらかというと、少しアニメ寄りな印象がある。
KAWAII。
この本は、細いペン画。
悪くはない。大好きでもない。
そのくらいの絵が、新しい扉を開くのには最適だ。
これがベストセラーならば私の感覚を合わせにいくだけ。
この本には日本語もある。
木漏れ日「KOMOREBI」
ボケっと「BOKETTO」
ワビサビ「WABI-SABI」
なるほど。
木漏れ日やボケっとは、自然の中で緩やかな時間を大切にする日本の風流さみたいなものを感じられる。ワビサビも、この文化の中に流れる軸なのだろうが、日本人でワビサビを説明してと言われて、上手に言語化できる人はどのくらいいるのだろうか?私はうまくできそうにない。
ワビサビって?
この本の作者はこう表現した。
ワビサビとは、生と死の自然のサイクルを受け入れ、不完全さの中にある美を見出すこと。ワビサビって、侘び寂びだったんだ。
それぞれの言葉の意味は、こうなのに合わさると美しさが生まれるのか~。
不思議だ。私の頭には、「いとおかし」とか「趣ある」という言葉がよぎる。平安貴族たちが笑っている。
こうしてまた、ことばの沼に入っていく。
そしたらまた、読みたい本が溢れてくる。
そんな時は、
少しの間、積ん読になるのだろう。
これもまた、日本語にしかないらしい。
世界のことば、いとおかし。