カムイミンタラだよ。アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」。そう呼ばれるぐらい、素晴らしい景色の北海道で1年のエッセイを。
この本を手にとったきっかけ
かわいい表紙。
でも、この作者さんは読んだことがありませんでした。
1月に親族での集まりがあった時に偶然教えてもらった本です。
だから、読んでみます。
家族みんなで1年の山村留学へ
本を開いてまず、びっくりしたのが「山村留学制度」というもの。
これは、自然豊かな農山漁村に、小中学生が1年単位で移り住み
地元の小中学校に通いながら、さまざまな体験を積む活動のようです。
こんな制度、あったんですね。なるほど。
この本は、家族は5人で北海道のトムラウシという所へ1年「山村留学」をした時の実話。福井県から引っ越しをする場面からスタートでした。
うちの子も小学生なので、使えるかも!っと思って
つい近くの岐阜県を検索してしまいました。
我が子たちに提案してみたら、
「虫が出るから、却下!」と両手を✖にして大反対をくらいました。
そういう理由か……どうやら我が家には、向かないみたいです。
基本的にエッセイなので、
このように〇月某日と始まりつらつらと書かれているスタイルでした。
そっか、北海道って本州とそもそも四季の流れが違うんだなという事が伝わってきました。名古屋とのギャップ。
自分の世界と違う非日常を味わえる1冊です。
宮下三兄妹の言動がおもしろい!
母親目線で暮らしが書かれていきますが、
時々、長男・次男・長女がでてきます。
私のおすすめは、次男くん。
これ最初の方のくだりなのですが、
もうこの時点で、私は次男くんのファンですね。
おもしろすぎる。
この後、実はあだ名が変わっていくのでそこも読みどころ。
気になる方はぜひ読んでみてください。(ネタばれしないように)
妹も結構、いい味をだしていましたよ。
やっぱり、子どもっておもしろい。
これを受けて、私もこうやってnoteを書くから
一応息子たちにお伺いを立てておきます。
「この本の中の子はね、
漆黒の翼って名前をつけてるんだけど、
君たちも仮名がいいよね?」
「うん。僕はジン!」と長男。
「ぼくはサンニャ!」と次男。
そうか、二人ともすでに決まっていたのか……。
確かその名前はゲームアカウントのあれですね。
現代っ子は、小学生にしてバーチャルネームをもつ。と。
厳しさと美しさ
1月の名古屋でも、外に出る時は帽子や手袋が欠かせませんが
北海道となると、気温もぐっと下がります。
この本にも、氷点下二十度という表記があって、
・・・さぶっ。
想像しただけで思わず、震えます。
ただ、それ以上にキタキツネやカッコウ、熊などの森の動物たちや
大自然の澄み切った空気感、天然の雪のかき氷などが出てくると、
あぁ、一度は行ってみたいかも。という想いが沸き上がりました。
(よし、2024年の旅行先は北海道だ!って)
厳しい寒さや自然の中だからこそ
人が少ない現実があり、
その中で暮らす人たちは寄り添うことが必須です。
たとえ山村留学という1年であっても、
近所の人たちとのつながりもかかせません。
そういう大変さと温かさも書かれています。
だからこそ、子どもたちにとっても
大人にとっても人生の素敵な思い出となるのでしょう。
正直、私は近所の人と深い人間関係を作っていくのには抵抗があります。
家族はいいけど、近所の人との距離感って大事。
これって、ママ友たちとのお付き合いにも似ているのかも。
仲よくするけど、踏み込みすぎないように。それが、礼儀みたいな。
私の短所は元気よく人の内面に踏み込みすぎちゃうので、要注意です。
大自然の中の厳しさと美しさ。
人間関係の大変さと温かさ。
そんなことをちょっと考えさせてくれました。
なによりもありがとう
私一人だったら、たぶん手にしない本でした。
この本を教えてくれてありがとう。
読んでみてわかりました。
私が、ブログを始めたからこそ
『エッセイ』っていうジャンルの本を選書してくれたんだなって。
そういう優しさを感じたので、どうしても記事に残したかったです。
あと5冊の本も順番に読んでいきたいと思います。
また、おすすめ本教えてください。
子育てで話聞いてほしい時とか、元保育士よりメッセージいたします。
Dear Ysan