見出し画像

腐るお金はこの世にあった!

みなさん、
腐るお金があったらどう思いますか?



『そんなことありえない!』

『そんなこと本当にあったら大変だ!!』

『そんなの絶対に嫌だ~』



と思いますよね^^;



でも、過去に、
腐るお金がこの世に存在していたことは
知っていますか?



時は、1932年、
オーストリアのヴェルグルという町での出来事です。



当時、ヴェルグルでは、大不況で、
30%近い失業率を抱えていました。



その時に、町長になった方が、
経済対策として、
ある地域通貨を発行しました。


この地域通貨には、
これまでにない特徴がありました。



それは、

・・・・・・・・・・・・・・・・

 毎月1%減価していく紙幣

・・・・・・・・・・・・・・・・



例えば、
100万円の紙幣を受け取ったとしましょう。



そのまま1年間(12ケ月)使わなければ、
12%価値が減り、100万円が、
88万円の価値になってしまうのです。


もし、8年間(100ケ月)使わなければ、
100万円の紙幣は、ゼロ円になってしまい、
ただの紙切れになってしまいます!!



この紙幣の裏側には、
次のような言葉が書かれていたそうです
(エンデの遺言より、一部略)


『諸君、
 貯めこまれて循環しないお金は、
 世界を大きな危機に、人類を貧困に陥れた。

 循環しないお金が、労働の交換の大部分を妨げ、
 労働しようとしている人々の経済生活を失わせている。

 労働の交換を高めて、困窮を癒し、
 労働とパンを与えよ』



この地域通貨を受け取った人は、

・すぐに商店街に買い物に出かける

     ↓

・商店街の経営者が税金を払う

     ↓

・町は税金を使って公共事業を行う

     ↓

・失業者が公共事業の仕事に就くことができる


などのお金の循環が生まれ、



失業率はゼロに近づき、
税収も8倍になったそうです!



しかし、
政府は、中央銀行以外が発行したお金が、
力を持つことを恐れ、裁判を起こした結果、



中央銀行が勝訴し、
地域通貨の発行ができなくなりました。



このような腐るお金を提案していたのが、
「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデです。


エンデは、
世の中のすべてのモノが、
いつかは減価して、
なくなっていくのに、


お金だけがずっとなくならず、
価値を持ち続けることに、
疑問と問題意識を持ちます。


それを、
ファンタジーの物語のなかに、
間接的に表現していきます。


「エンデの遺言」という本のなかで、


『お金もあらゆる自然界の存在と同じように、
 歳をとり、最後は消えていくべきであり、
 本来、モノと交換するために生まれたお金が、
 それ自体が商品として売買されていること、
 これが決定的な問題である』


そして、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  『お金の問題が解決されなければ、
   すべての問題は解決されないだろう』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と言われています。



「モモ」のなかにも、
お金に対しての問題意識が、
たくさんちりばめられています。



3/28(日)10:00~11:20に、
春休み特別講座としまして、
「モモ」から学ぶ生き方とお金講座を開催します。
       ↓
https://lifeworkpress.jp/momo20210328/



お金に対して疑問を持っている方、
お金に対して何かおかしいと感じている方、
モモが好きという方、
などなど、


この機会に、
お金について、一緒に考えてみませんか!


お金の本質について、
今まさに問う時が来ていると思います☆

いいなと思ったら応援しよう!