【漫画☓社会課題】「社会的養護」はじめの一歩
「社会的養護」という言葉を聞いたことがない方も、「児童相談所」「児童養護施設」「虐待」という言葉を目に耳にすることはあるのではないでしょうか。
2021年8月厚生労働省から、2020年度の虐待対応件数は20万件を超え過去最多と発表され、ニュースなどで多くとりあげられましたが、相談を受けた子どもたちはその後どうなっているのでしょうか。ここについて言及している記事が少ないのではと感じていました。
「社会的養護」とは保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。
様々な施設で子どもに直接関わっている方々の他にも、NPOなど様々な方々が子どもたちサポートする活動をしています。
今回は、社会的養護とはどのようなものか、社会的養護のもとの子どもたちはどのように生活しているかなど、担い手の団体の代表にお話をお伺いし、初心者でも理解できるように、基本をQA形式でまとめてみました。理解を深める一助としていただけると幸いです。
ベネッセこども基金MeetUp2021#2では『社会的養護のもとの子どもの現状と課題』をテーマに、児童養護施設などで育つ子どもたちのよりよい育ちや学びについて、児童養護施設の施設長の方や、児童養護施設の支援をしている当財団の助成団体の代表の方々にご登壇いただき、さらに理解を深めていきたいと思います。
こちらのページからお申し込みいただけます(先着200名/無料)https://2021kodomokikin-meetup2.peatix.com/
子どもを取り巻く社会課題について学びたい方や、教育に関する知見を広げたい方など、「社会的養護」の入門編としてどなたでもご参加いただけるイベントです。ぜひお気軽にご参加ください。
※マンガ「 『社会的養護』はじめの一歩」は、以下の方々にご協力いただきました。
【監修】
中里晋三(認定NPO法人Living in Peace代表理事)
研究者として哲学と児童福祉をつなぐ傍ら、2012年にLiving in Peaceに参画し、2018年より共同代表として子ども支援部門「こどもプロジェクト」を担当。
認定NPO法人Living in Peace https://www.living-in-peace.org/
Living in Peace は、「すべての人に、チャンスを。」というビジョンをかかげ、すべてのメンバーが仕事などを別に持って活動している認定NPO法人です。活動の1つである「こどもプロジェクト」は日本国内の困難な家庭環境にある子どもたちを支援するプロジェクトです。すべての子どもが生まれや育ちのために自らの可能性を諦めなくてよい社会を目指し、児童福祉施設をはじめ、子どもが育つ環境充実のための支援や、子どもの将来に向けたキャリア支援等に取り組んでいます。
今回は、中里さんのこれまでの活動の知見から、初心者向けのマンガ制作に監修としてご協力いただきました。今後も困難を抱える子ども支援の活動を、ともに進めていきたいと思います。
【制作協力】
特定非営利活動法人NEWVERY https://www.newvery.jp/
NEWVERYは、人のアウトプットを革新することで、20世紀的な常識に縛られた窮屈な社会を、すべての人が能力を発揮できる自由な世界へと変えて行くことを目指しています。マンガ制作の事業はもとより、若者支援のための寮のプロデュースや、漫画家を育成する拠点の提供事業を行っています。
この理念に賛同し、今回の制作をお願いしました。
今後も社会課題をわかりやすく発信いただくために、協業していきたいと思います。